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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
若者の未来
季節は春、あの日が、ふたたび巡ってきた。今日の午後2時46分、北東に向かって一分間の黙祷を捧げる自分がいることだろう。あれから12年、毎年この時期になると件の震災を思い出すのだし、津波にのみ込まれて尊い命を失った大勢の同胞、続く福島原発の大爆発で数年間にわたり、放射能対策に取り組んだ日々も思い出す。

あの当時は、民主党の政権下にあった。ヘリで福島原発へ視察と称して作業の邪魔をした菅直人元首相、「直ちに影響はない」という嘘を吐いた枝野幸男元幹事長、実に、実に酷い政権だった。このような最悪最低の政権だったため、我々は数年に亘って放射能の恐怖に怯えながら暮らしたことになる。一方、国難に直面して大勢の人たちが立ち上がってくれたのも事実で、飯山一郎さんもそうした一人だった。その飯山さんが我々に教えてくれた乳酸菌の培養や放射能対策の数々、斯様に飯山さんから受けた恩は生涯忘るべきではない。

それから12年が経ったが、今の我々の祖国はどうか? 一部の心ある日本の若者は、(このままでは)日本には未来が無いことを見抜いている。しかし、そうした国難の時にこそ、本物の人物が輩出するものだし、そんな一人が参政党の神谷宗幣氏だ。その神谷氏が吠えた。


【参政党】日本史上一度も無い事態です。ワ●と人口激減だけじゃない。植民地日本の最悪の現状!防衛省に防衛費43兆予算の使途を聞いた

神谷氏と一緒に炎天下の中、日本各地を演説で飛び回った武田邦彦氏も、心から日本の未来を案じ、子どもたちの未来に心を砕いている一人だ。以下、そんな武田氏の言葉に耳を傾けてみよう。


【武田邦彦】主犯を発表するぞ…

昨日の拙稿「思いやり」で紹介した飯山一郎さんの言葉、「大切な日本の子どもたち」は、拙稿「古希」で紹介した菊谷隆太氏の言葉、「70年間に得たものを後生に遺すこと」と相通じるものがあり、まさに、小生の気持ちを代弁してくれている。

最後になったが、日本の未来と日本を背負う子どもたちのことを念頭に置きつつ、馬渕睦夫大使の言葉に耳を傾けていただきたい。


【馬渕睦夫】世界でどうしても滅んでほしくない民族は●●です...【ひとりがたり/振り返りpart22】

動画の後半で馬渕大使は、ロシア人と日本人に共通する精神性について語っていたが、最近のスプートニクも同様に、この精神性についての記事を組んだ。
【特集】「日本に15年いて、ロシア人と日本人は精神的にとても似ていると気付いた」文化学博士のナデジダ・イゾトワ教授のインタビュー

今回紹介した三本の動画は、YouTubeによって削除されてしまう可能性が高い。消される前に、ダウンロードしておくといいだろう。

思いやり
今朝、神計らいで武田邦彦氏の動画を観た。


【第13回 幸せ砂時計サイエンス】科学報道が不幸を作る

流石に武田氏で、今回も多くの気づきをもたらしてくれたのは有り難かった。一時間強と長い動画だが、得るものは多いと思うので、時間が許す時に観ることをお勧めしたい。

今回の動画を観てつくづく思ったことは、武田氏の持つ優しさというか、思いやりの心だ。動画の後半で、視聴者から武田氏に対して多くの質問が投げかけられたが、特に心惹かれたのが日本人の道徳性についてだった。

それは、中国人が金に物を言わせて、日本の土地を買い漁っている様を嘆いている一視聴者からの質問で、中国人の金に目が眩んだ政治家などを弾糾、日本の学校に道徳教育を導入すべしと主張したのに対して、武田氏も賛同、日本の学校教育に道徳を採り入れるべしと熱く語ったのである。この武田氏と一視聴者のやり取りに耳を傾けながら、飯山一郎さんが『StarPeople』に綴った、ある言葉を思い出した。その行は拙稿「飯山一郎の“新日本建国神話”第5話」で一度引用しているが、本校でも再掲させていただこう。

日本人の道徳哲学は世界一!

さて、〝新日本国〟の国民になるには、心構えが必要です。その心構えとは「大胆細心」。大胆で柔軟な発想と、細やかな心づかいが絶対に必要であるということです。〝新日本国〟の国民には、キビキビと働き、話し、人には明るく礼儀正しく接することが求められます。優しい心と思いやり溢れる心が大切だということです。また、少食粗食など禁欲的で勤勉な生活を楽しく過ごす前向き思考も求められます。リーダーの指示には素直に従い、不平不満を口や顔に出さないことも肝に命じなければなりません。以上は、日本人の特長でもあり、そのまま「新日本人の条件」にもなります。郷に行ったら郷に従い、中国人の生活文化を深く理解しようとする氣持ちを忘れず、好き嫌いを言わず、まずはどんな食べ物でも食べてみる度胸も必要です。その度胸がない日本人が多いのですが、ヤルっきゃない! なぜなら、大切な日本の子どもたちに〝日本〟を引き継いでもらうためなのですから。

『StarPeople』秋号 p.79


こうした日本人の思いやりの心、寛容性については、拙稿「貴族の時代 05」でも触れており、これも再掲しておこう。

その後の小生は、古墳時代に豪族たちが渡来する前、日本列島にいた原日本人の民族性を多角的に考察してみた。それで改めて思ったことは、原日本人は外来のもの(人・物)を一旦は受け容れ、やがて自分たちのものにするという、寛容性を持っていた人たちで、同時に人としての優しさを兼ね備えた人たちあったということだ(「貴族の時代 03」参照)。


武田氏の動画を観て、映画「すずめの戸締まり」を思い出した。小生、まだ観ていないが、機会があれば一度は観てみたい映画だ。


【超重要】これからの日本の姿がわかる『すずめの戸締まり』に描かれた真のテーマとは|小名木善行

【心温まる動画】

【感動する話】両親を亡くした小学4年生の姪を引き取り養子に迎えた。ある日新学期の授業参観で先生から指名をされて作文を読んだ娘


【感動する話】母に捨てられ祖父も他界し施設で育った天涯孤独な私。中学の同窓会で再会した彼と結婚することになった。結婚式当日養護施

第三神殿と核戦争
小生は、今年の年賀状に以下の文を認めている。

昨年の2月24日、ロシアが特殊軍事作戦を開始、未だに終戦の目途が立たない中、一時は局地核戦争も覚悟していました。幸い、今のところ最悪の事態には至っていないものの、取り敢えず食糧備蓄等の備えは完了しました。


現在、ロシア対ウクライナ、より正確にはロシア対NATO・アメリカの戦争が展開しているが、最悪の場合はロシアとアメリカによる核戦争、すなわち世界最終戦争になるかもしれないという話がネット界隈で飛び交っている。

しかし、核戦争に発展しそうなのは、何もロシア対ウクライナのケースだけではない。現在進行形のイランとイスラエルの対立も、そうしたケースの一つであり、最悪の場合は核戦争になる恐れが十分にある。よって、本稿ではイランとイスラエルの対立に焦点を当てて筆を進めたいと思う。

最初に、中東関連に強いユーチューバーとして台頭してきた、【越境3.0チャンネル】の石田和靖氏だが、同氏はイランとイスラエルの対立について以下のように総括している。


【中東情勢】イランとイスラエルの対立が最高潮に! それまでの流れを簡単に整理します

動画を一通り観てみたが、石田氏には大事な視点が欠落している。それは、イスラエルによる「第三神殿」の建立計画だ。石田氏の見解では、ネタニヤフ首相がイランとの開戦を急いでいるのは、イランの核計画を防止するためだとのこと。つまり、イランが核保有国になるのをイスラエルは恐れており、その前にイランを叩きのめしたい、だからこそ、イスラエルは開戦を急いでいるのだと石田氏は主張する。

しかし、イランによる核兵器保有の防止だけが開戦の理由ではない。それは、イスラエルにとっての重要な計画、すなわち、「第三神殿」の建立だ。第三神殿と言っても、馴染みの無い読者にはピンと来ないかもしれないが、この第三神殿の建立こそが、ユダヤ民族の長年にも亘る宿願だ。第三神殿については、以下の田中宇氏の記事に目を通し、第三神殿とは何かについての大枠を掴んでいただきたい。
ユダヤ第三神殿の建立

この第三神殿だが、小生は山浦嘉久さんに十年ほど前から、折ある毎に話を聞かされてきたし、それを受ける形で天童竺丸さんや安西正鷹さんも、第三神殿についての記事を多く世界戦略情報誌『みち』に発表している。最近も、神子田龍山さんが第三神殿についての貴重な記事を『みち』に連載しているほどだ。神子田さんは第三神殿について、建立初日に「岩のドーム」が破壊され、その跡地に第三神殿が建立されると記している。

23030502.jpg
岩のドーム

ここで、ユダヤ教といった一神教の人たちは、数を聖なるものと見なしており、数というものに厳格な人たちである。だから、ユダヤ教の暦法に依れば岩のドーム破壊は今年、すなわち2023年中だと神子田さんは記した。これが意味するところは、核兵器が完成する前にイスラエルがイランを叩くのか、それとも岩のドームが破壊される前にイランがイスラエルを叩くのか、という話になる。だから、小生は固唾を呑みつつ、日々のニュースに接している今日この頃なのである。ちなみに、世界戦略情報誌『みち』(2月1号)にあった神子田さんの「世界戦略情報」シリーズに、「●第三神殿の建立で世界が滅亡する」(p.7)と題する小節があったが、ハルマゲドンを連想させるに充分であった。

その神子田さんが、最新稿(3月1日号)に書いた結語に小生は息を呑んだ。

ドゥーギンは世界四ブロック構想実現に於いて、三つの枢軸の確立を必然としている。まずベルリン・モスクワ枢軸、次に東京・モスクワ枢軸、そしてテヘラン・モスクワ枢軸である。
『みち』3月1日号p.7


23030501.jpg
map of multipolar four zones

また、神子田さんは以下のようにも書いている。まさに、ドゥーギンはロシアの〝頭脳〟だと思った。

ドゥーギンは主著『Основы геополитики(地政学の基礎)』の中で、はっきりと「米国はスケープゴートとなる」と断言している。これがロシアの思惑、米国に与える未来像である。
『みち』3月1日号p.7


ここで、ドゥーギンの主著『Основы геополитики(地政学の基礎)』のキーワードの一つが旧約聖書だが、そのあたりについては馬渕睦夫大使の以下の動画を参照されたい。


【馬渕睦夫】旧約聖書から見える陰謀論ではない真実とは...【ひとりがたり/振り返りpart18】

少し古くなるが、天童竺丸さんの著した「ラビン暗殺とエルサレム第三神殿計画」、馬渕大使の動画を深く理解する上で役に立つと思ったので、以下に転載させていただいた。


「ラビン暗殺とエルサレム第三神殿計画」 天童竺丸

●ラビン暗殺は「宗教的」犯行だった!
 一九九五年一一月四日にイスラエル首相のイツハク・ラビンが暗殺された。犯人はユダヤ教系Kバール・イラン大学に通うイガル・アミルという二五歳の学生だった。中東和平協定に基づくパレスチナ国家創設に反対し、和平推進者ラビン首相を「裏切者」と決めつけるユダヤ教過激派組織「エヤルEYAL」(ユダヤ闘争機関の略、一九九三年創設)のメンバーだった。
 犯行は事前に組織的に計画されたもので、イスラエル当局は事件をエヤルによる共同謀議と断定、アミルをはじめメンバー七人が逮捕された。
 計画はイガル・アミルが中心となって進められ、イガルの実兄ハガイ(二七)と友人の現役軍人エリック・シュワルツ軍曹(二一)が武器・弾薬を調達し、イガルによって実行された。イガルの友人のミハイル・エプシュタイン(二二)、エヤルの創設者で指導者のアビシャイ・ラビブ(二八)らも、関与していたとして逮捕された。
 エヤルと治安情報機関シャバク(旧称シンベト)との関係も浮上した。ラビブ容疑者は
エヤル創設時から「シャンペン」という暗号名をもつシャバクのスパイだったし、暗殺犯イガル・アミルは、一九九二年にラトビアの首都リガでユダヤ人社会の警備員に採用されたとき、シャバクによる射撃訓練や要人警護の講義を受けたといわれる。
 最右派政党モレデトの議員は「エヤルはシャバクが創設し、資金を提供していた」と非難する。シャバクが過激派内のスパイにわざと過激な行動をさせることによって、右派勢力全体に対する世論の批判を高め、揺さぶりを掛けようとした(読売新聞一一月二一日号など)、というのである。
 以上、マスコミ報道によっても、ラビン首相暗殺が、単なる精神異常者による激発的異常行動などではないことがわかる。ユダヤ教過激派エヤルによる「組織的」犯行だった。そしてさらに、イガル・アミルが逮捕時に、「神の命令でしたことで、まったく後悔していない」と語ったように、ラビン暗殺は宗教的確信に基づく犯行でもあったのだ。
   
●「受難の民」の報復の特権は破綻した
今回のラビン首相暗殺は、ユダヤ人によるユダヤ人のテロという点でも注目されたが、
ユダヤ人の同胞テロはこれが初めてではない。
たしかにユダヤ人は歴史上多くの迫害・受難に遭い辛酸をなめてきた。
 ところが、「受難の民ユダヤ民族」という幻想を維持するために常に犠牲者・殉教者が必要とされるという倒錯した心理が根付いたのも事実である。つまり、ユダヤ人自身の犠牲者をみずから創り上げるという思想が培われ、時に実行されてきたのである。
 ヒットラーのナチスによるユダヤ人政策も、その背後にはユダヤ人自身による承認・密約があったといわれる。つまり、西洋化したユダヤ人たちは「来年こそはエルサレムで!」といいながら、ドイツでのぜいたくな暮らしに慣れて、一向にパレスチナに移住しようとしなかった。これに業を煮やしたシオニスト指導者らは、彼らを「不毛の地」に輸出するため、ヒムラーとアイヒマンとのあいだに密約を交わした、というのである。
 西洋化ユダヤ人たちを徹底的に軽蔑した正統派ユダヤ教ハシディズムの指導者だったマルティン・ブーバーも、シオニストによるこの計画を支持した、とジョン・コールマンは指摘している(歴史修正叢書 ジョン・コールマン『ルドルフ・ヘスの生と死』参照)。
 また、一九五二年ハンガリーのブダペストで開かれた欧州ラビ緊急会議で演説したラビ=エマニュエル・ラビノヴィッチの発言も、ユダヤ人自身の犠牲・殉教者を求めたものであった(ユースタス・マリンズ著、歴史修正学会訳『衝撃のユダヤ五〇〇〇年の秘密』日本文芸社刊、三〇九ページ)。
 「第二次世界大戦でわが同胞の一部をあえてヒットラーの悪党どもに生け贄として捧げざるをえなかったあの辛い日々を、われわれはふたたび繰り返さねばならぬかもしれない。……
諸君がそうした義務を果たすための覚悟をいささかも必要としないとわたしは確信する。なぜなら、生け贄は常にわが民族の合い言葉だったのであり、世界の主導権と引き換えに数千人のユダヤ人を犠牲にすることは、むしろささやかな代償にすぎないからである」
しかし、今回のラビン暗殺で特異な点は、ユダヤ人自身の犠牲が暗殺者たちの意図である「大イスラエル主義」(シナイ半島からユーフラテス川までのパレスチナ全域にユダヤ人国家を樹立しようという構想)を促進するよりは、非ユダヤ人によるパレスチナ国家の存在を容認する和平合意を展開させる方向に寄与した点であろう。
 つまり、イスラエルという現実の国家を樹立したユダヤ民族は、みずからの手でパレスチナ・アラブ人という新たな「受難の民」をつくり出し「加害者」となることによって、これまで恣に享受してきた「地上唯一の犠牲者」としての報復・賠償の正当性を破綻させざるをえなくなったのである。
その結果、ラビン暗殺は「受難の民」の悲劇性を世界に際立たせるよりはむしろ、ユダヤ人同胞内部の憎悪・分裂・抗争を露呈させ、ユダヤ人の犠牲が他民族の存在を容認することにつながるという皮肉を生み出したのであった。

●「受難」と「大量殺戮」は掠奪思想の両面
 日本人が虚心にユダヤ民族の聖典とされる「律法」「預言書」「諸書」などのいわゆる『旧約聖書』を読むと、血で血を洗う掠奪と復讐と殺戮の物語に満ち満ちていることに驚かざるをえない。
 本誌『みち』創刊号で藤原源太郎は、万人に開かれた生成発展を旨とする日本文明の原理を「明示録世界」と捉え、仏教・儒教・道教などの東洋宗教の包括的原理を天地一体の階層的秩序を志向する「暗示録世界」と規定したさいに、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の世界観を「黙示録世界」と総括して、その征服的自然観と救済・布教への宗教的情熱とが演繹的思想から必然的に帰結するものであることを指摘した。
 また、林秀彦は『中央公論』で本年一月号より三月号まで「ジャパン、ザ・ビューティフル」と題し、戦後の日本の無節操ぶりに絶望して逃れたオーストラリアの地から、遠く祖国日本に寄せる切々たる真情をつづった。
 日本人だれしもの胸を打つこのすばらしい文章のなかで、西洋の「嫉妬文明」と日本の「和の文明」とが本質的に相容れないこと、「嫉妬文明」が行き詰まりにある現在、日本民族こそ「和の文明」をもって世界人類を嚮導すべき責任があるというのに、日本人は「嫉妬文明」の豊かさに目が眩んで、とうてい修得しえない異質の文明を猿まねする無魂無才の無節操人間になり果てていることを、林は痛恨・痛罵している。
 日本にとって異質な、いわゆる西洋文明とされるもののなかに、少なくともユダヤ思想とキリスト教思想の区別を、できればさらにギリシア・ローマ・ゲルマン・イスラム・スラヴ思想の差異を理解することは、日本の文明の原理を知るうえに重要である。とりわけ、偽装された形で西洋思想一般に潜り込んでいるユダヤ思想を見極める必要がある。
 日本人にとってユダヤ思想は異質であることを越えて異様である。宗教的迫害を逃れて新天地を求めた清教徒の子孫であるアメリカ人の愛国者ユースタス・マリンズはユダヤ民族の本質を「寄生体」であると洞察している(『寄生体~ユダヤ民族の生物学的特質』当学会にて翻訳刊行準備中)が、生存の基盤をみずからの生産に置かず他からの掠奪に求める民族が、強烈な嫉妬に駆られるのは当然であろう。
 そして、嫉妬に駆られた欲望を成就しえないとき、「受難」を言い立て「大量虐殺」の理由とするのは、「出エジプト記」に記された「過越の祭」の来歴や「エステル記」の物語などに見られるように、掠奪と憎悪を本質とする思想が必然的にもたらす悲劇の両面である。

●神に裏切られた民のメシア願望
 「受難」と「選民思想による大量虐殺」は、永遠の相克を生む闘争の原理であり、その根底にある略奪・憎悪の思想はユダヤ民族自身にとっても救済の原理とはなりえなかった。 神が「カナーンの地を与える」とユダヤ人に繰返し語った約束は、現実にその地を耕し生存する人々が先住している以上、まともに考えれば一方的なメチャクチャな約束である。約束が実現されるためには、戦争・略奪は避けられない。
 ユダヤの神は妬む神、戦争の神であると言い直るが、こんな身勝手な約束がいかになされようとも、容易に実現されるはずがない。しかし、神はかえってユダヤの民が神を裏切ったと非難するのだ。神による約束の書のなかに、ユダヤ民族の神への裏切りと、それに対する神からの呪詛がいかにおびただしく語られていることか!
 しかし、異教徒である私が単純に見れば、神が約束を果たさなかっただけの話である。そもそも約束自体が天道に悖る理不尽な約束だった。だがこうして、神に選ばれたはずのユダヤの民は神に裏切られる。ついに神による救済はやってこないのではないか? この恐ろしい可能性に、ユダヤ民族は気づかざるをえなかったと思われる。そこで、神の契約が果たされないことを疑いはじめたユダヤ人は、別の原理を必死に求めた。それが、メシアによる救済の思想である。
 キリスト教徒はイエス・キリストをメシアとして受け入れ、掠奪と憎悪の思想から原理的に脱却した。つまり、救済はメシアの地上への登場によっていつか将来成し遂げられる問題ではなく、みずからの魂の内奥のできごととして現下に問われるべき問題となったのである。こうしてキリスト教文明自身は救済の原理をもつことができた。
 しかし、魂の救済を説くイエスはユダヤ民族のメシアとはなりえなかった。彼らのメシアはカナーンの地に全ユダヤ民族を帰還させ、楽園を実現する者でなければならなかったからである。そこで、イエス殺害の血の責任を子々孫々まで被ってもよいと断言してイエスを拒絶し殺害した。ユダヤ民族は、将来にメシアの登場を待つほかなくなった。

●メシアによる救済は文明の終焉である
 だが、メシアとはなにか? 日本もまた、弥勒下生を願う一種のメシア信仰を経験したが、それは日本の文明の本流とはなりえなかった。メシアとは一つの奇跡である。私は奇跡そのものを一概に否定する者ではないが、奇跡はついに奇跡であるにすぎない。奇跡は文明の停止であり終焉である。とうてい文明の創造の原理とはなりえない。
 ほんとうにメシアが現れたらどうなるか?メシア信仰に基づく宗教は、真のメシアの出現に困惑し、かえってメシアを幽閉して民衆の目から遠ざけるのではないか? 
 これが、メシア信仰によって民衆を誑惑する「大審問官」の偽らざる本音であることを洞察したのは、ロシア民族の心をよく理解していたドストエフスキーであった。メシア来臨を説く僧官たちの二重思考、プラグマティズムを鋭く見抜いたといえよう。

●偽メシアに翻弄されたユダヤ民族
 ユダヤ民族はメシアへの焦がれるような渇望をどの時代にも捨てることができなかった。メシア渇望はユダヤ民族の本質といってもよい。
 バビロン捕囚のとき、ローマによる属州支配のとき、そしてオリエント・ヨーロッパ各地でのディアスポラ(離散)にあって、ユダヤ民族はどれほど激しくメシアを希求したことであろう。『死海文書』には、ユダヤ紀年まで調節してメシア来臨の時(ユダヤ紀四〇〇〇年と計算されていた)をギリギリまで延ばそうと悪戦苦闘した跡が記されている。
 しかし、ユダヤ民族にメシアはついに訪れなかった。そして、ユダヤ民族のメシア待望の歴史は同時に、偽メシアに翻弄され裏切られる歴史でもあったのだ。確かにこの意味では、「悲劇の民」である。  
もっとも名高い偽メシアは、オスマン帝国のスミルナの上流階級に生まれたシャブタイ・ツヴィ(一六二六~七五)であろう。彼はカバラ神秘主義者ルリアの「追放され屈辱と迫害にさらされているユダヤ民族は、まもなくメシアを産み出すことによって、全宇宙の秩序を回復し、ユダヤ民族最後の贖いを完成するであろう」という教えに深い影響を受け、一六四八年にみずからメシアであると宣言した。そして、一八年後の一六六六年をすべてが成就する千年至福と名づけて、活動を開始する。
 ツヴィはオリエントからヨーロッパまでの全ユダヤ人のあいだに熱狂的な信奉者を獲得した。多くの著名なラビや金持ち・知識人らも含めて、一時は全ユダヤ人口の三分の一が
ツヴィの信者になったといわれる。
 一六六六年、「スルタン(ムハンマド四世)は王座を放棄し、我を王のなかの王と崇めるであろう」とツヴィは予言して、コンスタンチノープルに上陸しようとしたが、気狂いと見なされ、逮捕・投獄されてしまった。スルタンに死刑か改宗かを迫られると、さっさとイスラム教に改宗し、なんと! 高給をあてがわれスルタンの後宮の門番になった。それでも信者たちの多くはツヴィの「受難」に倣ってイスラムに改宗してデンメー派という一派を形成し、ツヴィをメシアだと信じつづけたという。
暗示にかかりやすい幻想家肌の性的不能者(このため三度結婚に失敗した)シャブタイ・ツヴィによって震撼され大混乱に陥ったユダヤ世界は、その後も多くのメシアに裏切られる。
 その一人ウクライナに生まれトルコで行商人だったヤコブ・フランク(一七二六~九一)は、ポーランドでメシアに祭り上げられた。フランクはカバラ主義の本『ゾハル』を聖典として、姦淫・近親相姦をものともしない乱交パーティーの教えを説き、悪徳の限りを尽くした。ラビによってユダヤ教からは破門されたが、三位一体を認めると称してカトリックに近づいたり、ロシア正教に庇護されたりしながら、大勢の信者に護られて、死ぬまで君主同然の贅沢三昧の暮らしをしたという。

●現代の偽メシア運動
 シャブタイ・ツヴィやヤコブ・フランクにひけを取らない現代の偽メシアが、ニューヨークはブルックリン出身のアシュケナジー・ユダヤ人のラビ=メイヤー・カハネ(一九三二~一九九〇)である。そしてこの男こそ、ラビン首相暗殺犯イガル・アミルと過激派組織エヤルの実質的な産みの親なのである。
 権力欲と性欲だけは旺盛な無節操きわまる破廉恥漢・ゴロツキのカハネは、FBIやCIAの密告者を務めつつ、一九六八年ニューヨークでユダヤ防衛連盟(JDL)の創設者の一人となり、やがてこれを私物化して、黒人に対するテロや、ソ連領ユダヤ人の弾圧に対する抗議として在米ソ連施設に対するゲリラ攻撃によって勇名を馳せる。
 一九七一年にイスラエルに移住したカハネは、七三年にイスラエルJDLよりクネセト(国会)に立候補して惨敗し、その屈辱のなかでメシア思想の虜になっていく。
 カハネは『ユダヤ思想』(七四年刊)で、イスラエルの土地(カハネの大イスラエル主義によれば
ナイル川からユーフラテス川までの全パレスチナ)にいるアラブ人の存在そのものがユダヤ教に対する挑戦・汚染であり、アラブ人の排除こそメシアによる救済の前提条件だとして、こう語る。
 「シオニズム、イスラエル国家樹立、ユダヤ民族の故郷帰還、優勢アラブ人に対する 劣勢ユダヤ人の奇跡的勝利、ユダヤ・サマリア・ガザ・ゴランの解放、ユダヤ王座の聖都市エルサレムのマウント神殿への帰還 ……これらすべてが神の意志の保証であり、その成就なのだ」
 そして、カハネはご多分に洩れず、アラブ人追放を実現しユダヤ民族を救うメシアは自分以外にない、と確信するにいたる。

●現実的神秘主義メシア運動
 偽メシアのカハネとは別に、第四次中東戦争(一九七四)によってイスラエルが占領したヨルダン川西岸地区へのユダヤ人入植を推進したのが、「グーシュ・エムニーム」(信者の砦)という神秘主義メシア運動である。
 エルサレムのユダヤ教学校の校長イェフダ・クークは、ユダヤ人のエルサレム帰還とその地の繁栄とが来るべきメシア時代の幕開きとなるとして、占領地は神がユダヤ民族に与えた遺産であり、いかなる犠牲を払っても、イスラエルの手に取り戻すべきであると主張した。
 クークの教え子たちが中心になってグーシュ・エムニームを一九七四年にはじめると、正統派ユダヤ教徒や建国精神に無縁な無気力の第二世代の若者、米ソからの少数の新規移民たちの心をがっしりとつかんだのだある。彼らは西岸地区に古代のユダヤ・サマリアを再建する「聖なる十字軍」活動に着手した。アラブ人の土地を没収して、ユダヤ人入植地を一つずつ建立していくという現実的なやり方である。グーシュ・エムニームの西岸入植地建立は、ヘブロンのキリアト・アルバを拠点に、右翼リクード党のベギン政権下(一九七七~八二)、農業大臣アリエル・シャロンの後援で飛躍的に増大する。

●妖怪カハネがイスラエルを席巻
 このアシュケナジー系ユダヤ人を主体とするグーシュ・エムニームは、カハネのアラブ人追放という過激な主張とは当初なかなか結びつかなかった。
 一九七四年カハネは自分の政党「カハ」を創設してクネセトへの選挙運動を再開する。グーシュ指導者のラビ=イェフダ・クークが従来の国家宗教党への支持を取りやめカハ党支持に鞍替えしたが、それがそのままグーシュの大量票とはならなかった。
 しかし、一九八四年七月カハネは全投票数の一・二%を獲得、ついにイスラエルの国会議員となる。カハ党の主な支持層となったのは、アラブ人に憎悪を抱いているイスラム圏からのスファラディー系移住者たちだった。彼らは少数のアシュケナジーが政治・軍部の中枢を占めるイスラエル社会で低学歴・低賃金の貧困階級を形成し、しばしば同然の境涯にあるアラブ人と対立してきた。今年一月二八日のエチオピア系ユダヤ人(約三万人)による献血血液廃棄抗議行動に見られるように不満が鬱積しており、カハネの過激な反アラブの主張が恰好のはけ口を提供したのである。
 カハネは「アラブ人追放」「ユダヤ人と異教徒との性交禁止」「ユダヤ民族侮辱禁止」などの諸法案を国会に提出し、識者の大憤激を買ったがものともせず、テレビ・ラジオでしゃべりまくり、辻説法も行なった。
 一九八七年末に、イスラエル占領地でパレスティナ人の「インティファーダ」(抵抗運動)が起こり、ユダヤ人の危機意識を煽って、右傾化に拍車をかけた。アラブ人に対するテロが頻発する。カハネは過激な言辞でこれを煽動、その人気はうなぎ登りに上昇した。カハ党の内部にも過激テロ組織ができる。
こうした事態に対し、クネセトの中央選挙委員会は一九八八年一一月の選挙にカハ党が立候補することを禁止、カハネはクネセトから追放された。
 すると、カハ党の攻撃はアラブ人のみならず、パレスチナ人との和平を推進する左派労働党の政治家(ラビン、ペレスなど)にも向けられるようになった。
 「アラブ人に死を! アラブの友なる左翼 に死を!」
というスローガンが渦巻き、ユダヤ人同胞のテロ犠牲者も増えてくる。

●オウムとも共通するメシア信仰テロリズム
カハネ自身は一九九〇年一一月六日ニューヨークのマンハッタンのホテルでのユダヤ人集会で演説中に暗殺されたが、偽メシアのカハネが撒いた反アラブ・大イスラエルの種はユダヤ人内部、とくにヨルダン川西岸入植地のグーシュ・エムニームのユダヤ人青年のあいだで着実に育っていったのである。
いまから二年前の一九九四年二月二五日、西岸地区にあるへブロンの町のモスクで機関銃を乱射し、イスラム教徒五〇人を殺害し、三〇〇人に傷を負わせたバルーク・ゴールドシュタインは、ヘブロンの町を望む入植地キリアト・アルバの医師であり、カハネの信奉者だった。
 今回のラビン首相暗殺の中核となったエヤル(ユダヤ闘争機関)も、西岸入植地の青年から構成されるカハ党の過激テロ組織である。
つまり、その思想はメシア信仰を中核とする宗教的テロリズムといえよう。
 この異様な思想も、オウム真理教の麻原彰晃を輩出した日本民族にとって、もはや無縁とはいえなくなってしまった。両国の社会的事情はまったく異なるにせよ、ともに国家としての安全保障にかかわる重大な問題を提起しているからである。

●ラビンは本当の敵に気づいていた!
 ヘブロンのモスクでユダヤ人による大量虐殺事件が起こった直後の二月二八日、ラビン首相は国会で次のように演説した。
 「殺戮犯の背景勢力は、少数の取るに足りない政治勢力であります。彼が育った沼地はわが国とそして海外にあり、暗殺者の供給源となっております。彼らはユダヤ民族とは無縁の者たちであり、……このような者たちに向かって、われわれはこういってやりましょう。
  『おまえたちは外国が植え込んだスパイだ。風に吹かれて紛れ込んできた雑草だ。ユダヤ民族は、おまえたちを叩き出してやる』
 と」 
 リンドン・ラルーシュのEIR誌(一九九五年一一月一七日号)は、イスラエルの秘密テロ組織もイスラム教秘密テロ組織(イスラム聖戦ハマスなど)も、イギリス国王みずからによる中東不安定化工作の直接的産物であると主張する。
イギリスの中東に対する 宗教戦争・大量殺戮を手段とした「力による均衡」政策の推進機関が、女王のいとこケント公をグランド・マスターに戴く英国グランド・ロッジ内に設けられた「クアトロ・コロナティ」ロッジであり、エルサレム第三神殿建設計画と大イスラエル構想の仕掛人だという。


日本とトルコ
2月6日にトルコで大地震が発生して以来、ちょうど一ヶ月が経つ。産経新聞の報道によれば、死者数が5万1千人を超えたという。

一ヶ月前の小生は、仕事(翻訳)など様々な用事に追われていたため、トルコ大地震についてのネット記事を読んだり、動画を観たりするだけで精一杯だったが、その中で特に印象に残ったのが及川幸久氏の動画で、その時に「海難1890」という映画の存在を初めて知った。


海難1890 ダイジェスト特別映像PART2

ピンと来るものがあったので、早速DVDを取り寄せたのだが、なかなか同映画を鑑賞する時間が取れなかった。それでも漸く今朝、観ることができたのは嬉しい。

この映画は前編と後編の二編からなり、前編が1890年のエルトゥールル号、後編が1985年のテヘラン脱出で、これはテヘランに取り残された日本人の救出に、トルコ政府が手を差し伸べてくれたという実話である。

映画を見終えて思ったことだが、期待に違わぬ素晴らしい映画だったと思うし、特に個人的に感動したのが二シーンだった。一つは日本人救出に危険なテヘランへ飛ぶのを厭わない、パイロットの志願者はいないかと声をかけたところ、その場にいた全員が挙手するシーンだ。

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志願者を募ると、全員が挙手・・・

もう一つは、テヘランからトルコに帰国しようと、飛行場に殺到したトルコ人に向かって、一人のトルコ大使館員が日本人も搭乗させるように説得するシーンである。両シーンとも、久しぶりに感動を覚えたシーンであり、実に心が洗われるような思いをした。

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日本人のため、道をあけてくれたトルコの人々

ここで、同映画はトルコが親日国家である理由として、エルトゥールル号事故を取り上げていたが、実はもっと深い由来がある。それは、日本民族もトルコ民族もツラン、つまり元々は同じ民族だったということだ。

トルコといえば、道友であるトルコ人のシナンさんを思い出す。彼は日本史を研究に来日、東大や早稲田に籍を置いた。小生は彼と幾度となく接しているが、実に好感の持てる漢だった。12年ほど前の2011年1月23日、小生の地元である飯能で開催した新年会にも来てくれたことがある。彼以外には、栗原茂さん、山浦嘉久さん、天童竺丸さんといった面々も集ってくれ、実に貴重な一時を過ごせたと思う。お開きの後、栗原さんと林廣さんは地元の大松閣という鉱泉宿に投宿、翌日の小生はお二人を車に乗せ、飯能市内を案内している。

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大松閣の皇太子殿下(平成16年4月28日(水))

それにしても、シナンさんは下手な日本人よりも、実に優れた日本語を書いていたのを思い出す。論より証拠、近衛武というペンネームで世界戦略情報誌『みち』に寄稿していた一時期があったが、以下はその一部である。どちらかと言えば、息子たちと年齢も近かったこともあり、二人がトルコに来たら歓迎してくれるとのことだった。

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ChatGPTの正体
あのビル・ゲイツが会長を務めたマイクロソフトが、昨秋の2022年11月30日、ChatGPTなるものを公開、瞬く間に全世界で登録者が一億人を超えたという。このChatGPTとは一体全体何なのか、そのあたりについて検索をかけてみたところ、和文で最初に出てくるネット記事が「ChatGPTとは?」だった。ChatGPTの全容を知る上で、一度は目を通しておくといいかもしれない。

さて、ChatGPTの全体像を捉えたところで、次はChatGPT賛否両論の動画を観てみよう。

最初に、賛成派に与する動画からいこう。以下は、ChatGPTがバラ色の未来を約束してくれるかの如く錯覚しそうな動画だ。


【ChatGPT完全解説】人類社会はこれから激変します!

つまり、ChatGPTとは、人類が過去に体験した革命、すなわち、農業革命→産業革命→情報革命に続く4番目の革命だと、上掲の動画は力説しているのである。 

また、翻訳者である身として「ギクッ」とさせられたのは、ChatGPTの登場によって翻訳者は淘汰される、つまり職を失うという話だった。

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翻訳者だけではない。プログラマー、教師、デザイナーといった数々の仕事も、やがてChatGPTに奪われていく、「危険な状態に陥るだろう」と予言している。

次に、否定派の動画を観てみよう。

先日、IT業界に身を置いている、下の息子にChatGPTについて訊いてみたところ、「プログラミングする時は重宝しているし、仕事で頻繁に使っている」とのことだった。そこで、経済クラブの動画で飛び出した横森一輝氏の発言、「ChatGPTは陰謀論に〝弱い〟」というのは本当なのか、そうしたバイアスを回避するには、どうすればいいのかと訊いてみた。


【最強AI vs 陰謀おじさん】ChatGPTに世界の裏を質問しまくってみました!

横森氏がChatGPTに、「ワクチンの狙いは、人口削減か?」と質問してみたところ、即座に「違う」と即答してきたそうだ(笑)。そこで、世の中では「陰謀論」と揶揄されているテーマを質問して、「真実をChatGPTから引き出す方法があるのか?」と、さらに息子に質問してみたところ、「有る」とのことだった。これから先はスノーデンの世界の話になるので、このあたりで深入りはしないでおこう。

ともあれ、陰謀論ではない一般的、つまり〝教科書的〟なテーマであれば、ChatGPTは実に重宝するだろうし、これからの世界は、実際にChatGPTを使いこなせるのとそうではないのとでは、雲泥の差が生じるだろうと横森氏。さらに、自分もChatGPTを使いこなせるようになりたいと、横森氏自身はChatGPTにノリノリの様子だった。

ここで、横森氏よりもさらにChatGPTに辛辣なのが深田萌絵さんだ。


ChatGPTの背後に中国の影 #深田萌絵TV

深田さんはChatGPTの〝限界〟を、トランプとバイデンを対比させる形で、実に分かりやすく解説してくれた(3:07~)。

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明日(3月3日)も深田さんが、ChatGPTの続編を公開してくれるそうなので、楽しみに待とう。

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古希
お陰様で本日、無事に古希を迎えることができた。亡母から聞いたことだが、昭和28年2月12日に未熟児として産まれたとのことで、小生を取り上げた産婆さんは母に、「どうにか、育つでしょう・・・」と言ったという。

早生まれだったということもあり、クラスではチビだったし、勉強も運動も他のクラスメートよりは劣っていた。加えて、もともと身体が弱かったこともあり、とても70歳までは生きられないだろうと思っていただけに、無事に古希を迎えた今日、自分を産んでくれた今は亡き両親に心から感謝したい気持ちで一杯だ。

「心技体」という言葉がある。小生の「体」を鍛えてくれたのは、高校時代に稽古に励んだ合気道であり、続けて高校卒業後に日本を飛び出し、三年近くをかけて世界放浪の旅を体験したことで、英語やスペイン語という「技」を身につけた。そのお陰で、今日に至っても翻訳の仕事で飯が食えている。さらに、自分の足で世界を旅しながら、老若男女の様々な民族の人たちと接したことで、ある種の自信のようなものが身についた。つまり、己れなりの「強い心」をつくることができたように思う。


「昭和20年代の子供たち」 当時の子供達の貴重な写真と映画から

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爾来、半世紀の時が流れたわけだが、ここに至って気になってきたのが残された時間だ。
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健康寿命とはどのようなもの?

今の自分の気持ちを正直に言えば、この瞬間に死んでも良いとすら思っているし、それなりの覚悟はできているつもりなので、日々、「今日が我が人生最後の日」と毎朝自分に言い聞かせている。また、世間でいうところの健康寿命、そして平均寿命を考えれば、残された時間も少なくなった。だから、残り少なくなった時間をどのように過ごすべきかと、考えるようになったのも確かだ。そのあたりについて、小生と同じような考え方をしていたのが下掲の動画だった。


70歳からの「幸せな過ごし方」【仏教の教え】

動画の中で菊谷隆太氏が、「今の幸せを感じる心、そして70年間に得たものを後生に遺すこと」と語っていたが、小生の思い描いてきた余生の過ごし方と一致していた。なを、菊谷氏が言及していた映画「西の魔女が死んだ」、小生もすでに同映画を観ていたので分かるのだが、実に良い映画だった。


映画「西の魔女が死んだ」 予告編

菊谷氏は他にも多くの動画を公開しており、どれも良い動画だったが、個人的に最も気に入っているのが歎異抄についての動画である。たとえば・・・


歎異抄にはっきり簡潔に説かれている人生の目的とは何か.。

この動画では、20世紀最高の哲学者と云われたハイデガーが登場している。そのハイデガーが英訳の歎異抄に出会った時、「もっと前に歎異抄に出会っていたら、ギリシア語やラテン語ではなく日本語を勉強したのに」と後悔したそうだ。そのあたり、日本精神について追究してきた身として、ハイデガーの気持ちが痛いほどわかる。

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『歎異抄』と云えば、40年前に入手した講談社文庫版が手許に残っているが、久方ぶりに紐解いてみようかな・・・。それ以外にも、NHKが放送した100分de名著の「歎異抄」、こころの時代でも「歎異抄にであう」と題するシリーズを、六回連続で放送していた。放送を見逃した読者は、上掲の本に目を通すといいだろう。

ともあれ、今日から七十代、残りの人生で何が待ち受けているのか、ワクワクするし、今から楽しみで仕方がない。まさに、人生は冥土までの暇潰し・・・

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沢木耕太郎「旅も人生も深めるなら1人がいい」

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文化発祥の地
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NHKで「人類誕生・未来編」というシリーズが、3回にわたり放送されたので観てみた。以下は第1回目の解説文である。

アフリカのか弱い生き物に過ぎなかったサルが、なぜ700万年の間にヒトへと進化できたのか?驚きと謎に満ちた人類進化の壮大な物語を、最新科学で解き明かす3回シリーズ。第1集は、ヒトが生まれるまでの“奇跡の物語”。ヒトに至る人類の進化は常に絶滅と隣り合わせの過酷な道程だった。次々と迫り来る危機をいかにして乗り越え、進化の階段を上がったのか?ヒトに至るまでの幸運と偶然に満ちたドラマを描く。


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この番組では、人類の誕生から現在に至るまでの壮大な物語を描いており、いかにもNHKらしい内容だった。そして、同時に思いを馳せたのは、今や滅亡したとされているホモ・エレクトス(ジャワ原人や北京原人)、ネアンデルタール、そして我々ホモ・サピエンスが、同時代を生きていた一時期があったということである。

小生は過去において人類学についての記事を何本か書いている。たとえば、7年前に書いた以下の記事・・・
人類、そして日本人はどこから来たのか

上掲の記事でも触れたように、日本人の場合はネアンデルタール人の遺伝子が入っているということは、広く知れ渡った周知の事実であるが、ホモ・エレクトスの遺伝子も、我々ホモ・サピエンスが引き継いだ可能性がある。ウィキペディアの「ホモ・エレクトス」項でも、以下のように書いていた。

ホモ・サピエンスとの混血は、種の分化が50万年前であるため、可能性は残っている


小生は「日本精神」について多角的な記事を書いているが、数年前から気になっていたことがあり、それは文化発祥の地が日本列島だったのではということだ。この点については、最近の研究で正しいだろうということが、次第に明らかになりつつある。そのあたりについての詳細は、武田邦彦氏が以下の動画で述べているので耳を傾けてみよう。


【第12回 幸せ砂時計サイエンス】幸せの科学:日本のルーツから探る

武田氏は3回のシリーズで文化・遺伝子・日本語の視座から、日本人のルーツについて解説してくれるというので、今から大変楽しみである。その第一弾が上掲の動画というわけで、日本こそが文化発祥の地だったという話になっている。そのあたりは武田氏の動画で確認していただくとして、個人的に特に注目したのが武田氏による神話の話だ。武田氏は、日本の最高神である天照大神は女性神だが、女性が最高神とされているのは日本だけだと語る。

はぐらめいさんがホツマツタヱについて、5回に分けてブログ記事を掲載していたが、ホツマツタヱの場合は天照大神は男性だったとしているのは面白いし、天照大神が男性神か女性神かといったあたりは意見の分かれるところではある。それに関連して、小生は「神話と女性」(仮)といったテーマで、いつかブログ記事を書いてみたいと思っている。その切っ掛けとなったのは、世界戦略情報誌『みち』のお金シリーズの一環として、安西正鷹さんが執筆している「人間の深層心理とお金」で、その刺激を受けたからである。

さて、秩父山地の入口にある拙宅の庭に雪が積もりつつある。今から雪かきの準備を進めておこう。

芸は身を助く
今回の記事名「芸は身を助く」は、マドモアゼル・愛氏の以下の動画から拝借した。


芸は身を助く「特技で収入を得ることを本気で考えよう」

マドモアゼル・愛氏が言わんとすることは、電気・ガス料金をはじめとする食料といった生活必需品の高騰のため、我々の生活が次第に脅かされつつあり、「もう政府は当てにできないので、我々は自己防衛に努めるべきだ」ということである。だから、本業の仕事以外に何等かの方法で副収入を得るべきだとし、マドモアゼル・愛氏は、「占い」で少額の副収入を得ることを例として勧めている。

小生の場合、四半世紀近い時間をかけて培ってきた、翻訳技術があるので古希を目前にした今でも仕事が途切れることはない。だから、学生時代に語学が得意だったり、社会人として英語を使う仕事をしている読者であれば、翻訳という副業で小遣い銭ていどは稼げると思うし、それによって天井知らずの物価高騰を、埋め合わせることもできよう。若い読者であれば、経済評論家の高橋洋一氏の動画が参考になる。


422回 英語が出来るようになる方法を伝授

高橋氏はガールフレンドをつくれと語っているが、この点に関しては全く以て同感でR。思い返せば、小生も海外放浪の生活を送っていた十代の頃、何人かのガールフレンドができたし、当時の彼女たちのお陰で大分英語力がアップしたからだ。

翻訳者の一人として自信を持って言えることは、ジャパンタイムズていどの英字新聞を辞書無しでも、大凡の内容が把握できるまで頑張り、その間はガールフレンドと積極的にデートして、英会話力をブラッシュアップするとE-だろう。また、英日翻訳の場合は日本語力が勝負となる。日本語の本を乱読多読しながら、一方でブログ記事をたくさん書いていくとE-。健闘を祈る。

【追加動画】

卵”高騰の本番はこれから?!鳥インフルだけでは終わりません

男気
ライパチという言葉をご存知だろうか? これは一種の野球用語で、ライトを守り、打順は8番という意味だ。小生は二十代の頃、地元の悪友らと野球チームを形成したことがある。「飯能ドラゴンズ」という、いかにも強そうなチーム名だったが、実態はと言うと、何分にも遠い昔のことなので記憶が曖昧になっているのだが、多分試合に勝ったことは一度も無かったのではと思う - ( ̄^ ̄)キパッ 小生はそんな弱小チームで、しかもライパチだったのだから、如何に野球が下手だったかということが分かろうというものだ。このような昔の恥ずかしい話は置いといて・・・

今やメジャーリーグの顔とも言うべき、大谷翔平の活躍ぶりは読者も良く知っていると思うが、一方で黒田博樹というピッチャーを覚えているだろうか・・・。そう、広島カープで活躍し、海を渡ってドジャースやヤンキースでも活躍したプロ野球の選手だ。


黒田「すべて一流というのはありえないと思ってたのでショックだった」日本でも海外でも大活躍した黒田博樹が大谷翔平と対戦したときに

この動画では、黒田が大谷について語っている。その黒田の記事やニュースに接する度に、小生の脳裏に浮かぶ言葉は「男気」だ。ちなみに、電子版『大辞林』は男気を以下のように定義している。

男らしい性質・気持ち。特に、自分の損得抜きに弱い者のために力を貸す気性。義侠心。侠気


小生が〝飯能の高倉健〟と名乗るのも、健さんのように男気のある人間を目指してきたからだ。尤も、周囲からは健さんではなく、寅さんと呼ばれることが専らなのだがwww その黒田については、過去にも幾度か記事にしたことがある。たとえば・・・
帰ります

あれだけの実績を積んだ黒田なら、多額の年俸を手にすることも出来ただろうに、その黒田が広島に復帰するというニュースを知った時は心底嬉しかったし、「男気のある野球選手だな」と思ったものである。

小生の場合、シーズン中は気になって、ネットで大谷の試合結果をチェックしているのを日課しているほどだ。その大谷が今年はどのような活躍を見せてくれるのか、今から待ち遠しくて仕方が無い。また、再来月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)も楽しみだ。特に、大谷と同僚のトラウトとの対戦が実現すればと、密かに願っている小生である。

国士・小川榮太郎
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文芸評論家である小川榮太郎氏だが、同氏の著した『徹底検証「森友・加計事件」』を発売直後に小生は入手、その後は同氏の言論活動をウォッチしてきたが、一言で言い表すとすれば小川氏は国士だ。換言すれば、むすび大学の小名木善行氏の口癖である、「日本をかっこよく!」を文字通り実践している漢である。小生の場合、同氏の言葉で目から鱗が落ちる思いをしたり、新たな発見に繋がったりしたことが今までに度々あった。たとえば以下の動画・・・


衝撃!岸田政権の裏側|ゲスト:小川榮太郎

どうだろうか? 小生は「車の未来」と題した拙稿で、以下のように岸田首相を評した。

今の岸田内閣はNWOの下僕という立ち位置にあるため、国益よりも外国(NWO)の利益を優先しているのは残念だ。


しかし、日本の首相という立場上、やむを得ないところもある。何故なら、歴代の日本の首相はアメリカ、より具体的にはネオコンに脅されながら政治を行ってきたのだし、ネオコンに逆らおうものなら、田中角栄のように首相の座から引きずり下ろされたり、小渕恵三のように不審死を遂げたりするのだ。だから、少なくとも表面上は国益よりも外国の利益を優先するかのように振る舞うのも仕方が無い。元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏が自身の動画で語っていたように、政治の世界は我々庶民の世界とは全く異なるのだし、極端に言えば首相の全仕事のうち、49%をグローバリズムという外国の利益のために行ったとしても、残り51%を国益のための仕事をすれば良しとするのが、政事家というものを評価する真っ当な基準だろう。

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一方、小川氏も語っているように、岸田首相が国益のために動いていることは確かであり、特に中国に対しては明確に一線を画していることを、上掲の動画で知ることができた。ともあれ、岸田首相が安倍晋三の国葬を決断してからというもの、マスコミの風向きがガラリと変わったという小川氏の発言から、日本のマスコミの正体を再確認できた次第である。

なを、小川氏が登場する以下の動画もお勧めである。


安倍元首相が遺した衝撃の言葉 小川榮太郎さん

安倍晋三にとって、共に闘った〝戦友〟でもあっただけに、小川氏の発言内容は重い。そして、安倍晋三の人物を識りたいという読者にお勧めの動画だ。

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知らないと後悔する日本の危機丨小川榮太郎

安倍晋三総理亡き後の我々は、どうするべきかを考えるにあたり、ヒントを示してくれる動画だと思う。それから、同動画では和歌が話題に出ているが、今年の歌会始の儀が来週の水曜日、1月18日に皇居で行われるので、この機会に和歌に接すると良いかもしれない。


信じたくない…安倍元首相のブレーンが語る日本に迫る危機│小川榮太郎

安倍総理という羅針盤を失った我々がすべきことは、明治維新当時のように「猛烈に勉強する気風」を取り戻し、精神武装することだと気づかせてくれる動画だ。特に、日本の若者に一度は観てもらいたい動画である。

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マスコミの国葬反対の乱 小川榮太郎さん

かつて、東大・朝日・岩波は我が国のアカデミー・マスコミ・出版における老舗中の老舗だった。老舗と言えば、「信用」が最も大切なものだが、連中には今や信用の欠片も無く、単なる売国奴に成り下がっている。そうしたことに一人でも多くの人たちが気づくこと、それこそが元旦にアップした拙稿「ヒトラーの世界」に書いた、以下の言葉に繋がるのである。

日本の和を求める発想(日本精神)でなければ、この瞬間も続いている世界の紛争は決して解決しないということだ。日本精神を発揮すべき時期が到来したのである。



日本人の目覚めの時 小川榮太郎さん

小生は拙稿「車の未来」で、「これからは婆娑羅の精神で生きていくことが肝要だ」と書いた。そのあたりを考えるヒントとしてお勧めの動画である。

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昭和から予言されていた最大の危機とは?│小川榮太郎

福田恆存の師匠が小林秀雄であった。その小林秀雄を評した本、『小林秀雄の後の二十一章』を小川氏は著しており、その意味で、文学愛好者に是非観ていただきたい動画だ。以下は小川氏の小林秀雄評・・・。

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小林秀雄は自身のことを〝職人〟と称していたようだ。職人の本質は手にあるとのことで、そこから、かつては家庭毎に作っていたお節料理へと話は展開していく。

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日本の危機!復活のために… 小川榮太郎さん

今の日本は、まさに滅亡の縁に立たされている。そのあたりを上掲の動画から汲み取り、読者の一人一人が何等かの行動に移してもらえたらと願う。

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