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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
歴史を見る眼
数日前の拙稿「満島ひかり×海部陽介」で、人類進化学者の海部陽介の研究内容について、亀さんは以下のように紹介した。

海部の研究だが、アマゾンの『日本人はどこから来たのか?』(文藝春秋)にアクセスすれば、「内容紹介」に研究のアウトラインが示されており、それに目を通すことによって、大凡の海部の研究内容が分かるはずだ。

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上の拙稿アップ後、ついでにカスタマーレビューに目を通してみたところ、海部の著書を高く評価している読者と低く評価している読者とに別れているのに注目、全員のレビューにサーッと目を通してみて、評価の分かれ目が海部のDNA観にあることを知った。そして、海部の著書に星一つという評価を付けた読者の一人、蒼穹の歴女という女史(?)に注目した。一見、日本・東アジア古代史に造詣が深そうに見えたので、今度は女史の他のレビューも読んでみたという次第である。それで分かったことは、日本や東アジアの古代史に詳しいことが分かったものの、女史の歴史の見方が既成枠に留まっている、つまり、世の中に流布する古代史研究成果の範囲に、女史の史観が限定されているということだった。せっかく東アジアおよび日本の古代史について、女史は豊富な知識を身につけたというのに、実に勿体ないことだと思った。以下に数例だが、そのあたりの具体例を示しておこう。

■邪馬台国
女史が高く評価(星五つ)していた数少ない本の一冊に、『邪馬台国をとらえなおす』( 大塚初重 講談社現代新書)がある。だが、考古学者の大塚初重は畿内説を採っている人物であり、そんな大塚に対して女史は、「タイトルとおり邪馬台国をとらえなおし、現時点までを総括した良書といえます」と、高く評価しているのである。

しかし、山形明郷先生の邪馬台国=遼東半島説を支持する身としては、到底納得できるものではなかった(旧稿『邪馬台國論争 終結宣言』参照)。尤も、山形説を支持している人は極めて少数派なので、山形先生の著書に女史の目が届かないのも、やむを得ないのかもしれない…。

■アクエンアテン
女史のレビューによれば、『古代倭王の正体 海を越えてきた覇王たちの興亡』(小林惠子 祥伝社新書)に、アクエンアテンについて言及した箇所があるという。

しかしエジプトのアテン信仰はアクエンアテン一代でたちまち廃絶し、太陽神を信仰するのは奄美大島のみになった。しかも紀元前五~四世紀になると中国は春秋戦国時代に入り、奄美大島の最大の貿易相手国である江南も騒乱の時代に入った。その結果、邪馬台国の海洋貿易も衰退したらしい。
(33~34頁)


邪馬台国=奄美大島説を唱えているという小林惠子には恐れ入ったが、それはともかく、せっかく女史はアクエンアテンについて言及していながら、アクエンアテンの正体が一神教であり、今日に至るまでの世界に及ぼした影響が大きいことについて、全く言及していなかったのは惜しい。しかし、そうしたことについて、女史は全くご存知ないようなので仕方がないのだが…。ちなみに、このアクエンアテンの正体を徹底的に暴いた良書として、『憎悪の呪縛 一神教とユダヤ人の起源』(天童竺丸 文明地政学協会)があり。同書については拙稿「農耕民族vs.遊牧民族」で紹介したので参照されたい。

■シュメール
『シュメル―人類最古の文明』(小林登志子 中公新書)に対して、「シュメルは人類最古の文明ではありません」と反論する女史の意見は正しい。しかし、残念ながらミヌシンスク文明についての言及が一切ない。ないと言うよりは、同文明の存在にすら気づいていないことが一目瞭然である。ミヌシンスク文明については、拙稿「ミヌシンスク文明」で取り上げている。

■魏
『日本古代史を科学する』(PHP新書)について、女史は以下のように批評している。

文献上「親魏」という最上級の称号を受けた国は、一大文化圏であった大月氏(クシャーナ朝)と倭だけです。


流石と言いたいところだが、では何故に〝倭〟が「親魏」という最上級の称号を受けたのか、そのあたりの背景が女史には皆目分かっていないようだ。単に〝倭が文化大国〟だったという理由だけではないのであり、そのあたりは拙稿「青州で思ふ(3)」で少し触れたので、関心のある読者は目を通していただけたらと思う。

その他、記紀(『図解! 地図とあらすじでわかる古事記・日本書紀』)、拉致問題(『The Invitation-Only Zone: The True Story of North Korea’s Abduction Project』)、集団的自衛権(『集団的自衛権はなぜ違憲なのか (犀の教室) 』)等々、どれもこれも偏った書評になっているが、それは女史が既成概念に囚われているからだ。日本・東アジア古代史について、これだけ広範な知識を獲得していながら深みがなく、歴史に隠された闇が見えていないのも、女史の物の見方・考え方に根本的な原因がありそうだ。

冒頭に戻り、『日本人はどこから来たのか?』はDNAの最新研究成果を無視している、とする女史の批判について、今回は大分前書きが長くなってしまったので稿を改めることにしよう。

洞察歯観のすすめ(25)
信州の山奥で頑張っている歯科&音楽ウォッチャーさん、夏休みに入って時間が取れたようで、いつもの便りをくれた。ありがたいなぁ…! 今回は音楽の話が中心で、亀さんがブログで記事にしたカーペンターズの「シング」、杉田二郎の「風」の他、掲示板「放知技」で取り上げた、「巨人の星」の主題歌誕生のエピソードなど、盛り沢山だ。夏休みの息抜きに、木陰で懐かしい音楽に耳を傾けてみては如何だろうか。

*ボールペン
**三菱マークのボールペン
***軽く書いても 真っ黒けのけぇ~
****これで 30円 真っ黒けのけ!
*****ああ 真っ黒けのけ
相変わらず忙しく動いておりますが、8月に入り、指折り待っていた「夏休み」です。
・・・その夏休み前日。朝から文房具などを仕入れに100円ショップへ行ったところ、鉛筆やボールペンを手にとって見ていると、不意に子どもの頃よく耳にしたCMソングを思い出しました。
「軽く書いても 真っ黒けぇ~」
ついつい、口ずさみそうになりましたが。
「これで 30円 真っ黒けのけ」
これは確か、真っ黒け節の替え歌でした。

100円ショップを後にして、事務所で片付け掃除などを簡単にして終了。その後、仕事仲間4人で馴染みのファミレス座へ。夏休み後の仕事の打ち合わせをしたのですが、夏のファミレス座、満員御礼状態です。そして、近所のボックス席から聞こえてきます。
モリ・カケ絡みの貧乏~ル投げ合う、ルサンチ・ワイドショー!いつ終わるともわからない勢いで・・・21世紀のルサンチマン・ファミリー。熱闘甲子園より燃えてます。
嫉み 妬み 恨み=という三ツ首怪獣、ルサンチマン?が登場する「ツァラツストラはかく語りき」の作者であるニーチェは、この三ツ首怪獣に心食われると、喜びを感じる力が弱くなる・・・と、語ったそうな。
喜びや笑いのエネルギーが虚弱になると、免疫力もクラック(ひび)が生じて、知力、体力共に低下し、容易く患者狩りの鴨南蛮にされそうですが・・・ルサンチの壺にはまり込むと、嫉み 妬み 恨み=この3小節のフレーズが繰り返し繰り返し、心奥で止めどなく鳴り響く、ループ音(輪の中でクルクル回り続ける)となり、転調(気分転換)することは容易なことではなさそうです。ファミレス・ワイドショー、笑いも所々でこぼれて聞こえますが、どうも健康を遠ざける不気味な音色に感じます・・・。
さて、ファミレス座で、打ち合わせも終わったところで解散。その後、一人、ジャズ、クラシックが流れる珈琲店で一休み。
このところ、安保徹氏の「免疫力の威力」を持ち歩いて再読しています。
序章の一部を紹介してみます・・・。

**「私たちは、からだのなかに、ある病気がとりつくと、それが発症する前に、それと闘ったり、それを捕まえて外へ追い出してしまう力を持っています。それが、生体防御反応のひとつ、免疫力です。しかし、この力があれば、いつも元気でぴんぴんしているということではありません。だれでも経験しているように、私たちは風邪をひけば、熱が出たり、下痢をしたり、不快な症状が出ます。これが病気と免疫力が戦っている状態です。
よく風邪の諸症状としてあげられる、発熱 喉の痛み 鼻水 下痢 といったものは、実は、風邪という病気そのものの現れではなく、正確には、風邪のウイルスと免疫が戦っている状態なのです。
一般に、風邪を治すといえば、これらの症状を抑えること、と考えられています。そこで、病院に行けば、解熱剤や下痢止めなどの風邪薬が出されるわけです。ここには、一種の誤解があって、風邪からの脱却は、風邪のウイルスをからだの外に出すことであり、発熱や下痢は、その目的のために戦っている。私たちのからだの防御反応であるということです。ですから、いわゆる風邪薬は、発熱や下痢という症状を出しながら戦っている免疫力を押さえる、免疫抑制剤ということができるでしょう。風邪のウイルスは熱に弱い。したがって、からだが熱を持ちウイルスを殺そうとしている。鼻水や下痢も体内のウイルスを外へ出そうとする反応です。クスリを使って、そうした防御反応をむやみやたらに強制的に抑制してしまうことは、からだの自然な反応に逆らうことです。こういう考えは、少しずつ一般に広まってきたといっても、まだまだ、熱心にクスリを飲んでいる人はいます」***

これは、2003年秋に発売されたものですが、時々、思い出したように持ち出しては時間つぶしに読んでいますが、ルサンチマン=免疫抑制貧乏~ル・ウイルスを排除撃退するとなると至難の業のようです。

帰宅後、亀さんがブログで取り上げていた、杉田二郎と坂崎幸之助が歌う、「風」の映像を改めて聴きました。懐かしい一曲です。
柔らかな風が流れ出て来るようなイントロで、二人の歌声とアコーステックギターが、その風に乗ってより味わい深いものになってエンディングまで一気に聴かせる。なかなか良いアレンジで、懐かしさも手伝い、つい二度、三度と繰り返し楽しみました。
イントロから流れる柔らかな風を感じさせる印象的な音色は、ハモンド・オルガンによるもの。
ハモンド・オルガンは、アメリカ生まれ。開発者のローレンス・ハモンドの名を取ってハモンド・オルガンと呼ばれ、このハモンド・サウンドは、ジャズやロックをはじめ様々なジャンルにおいて愛用されており、音楽ファンには馴染みの音。ジャズ畑では、ワイルド・ビル・デイビス。ジミー・スミスなどのオルガン弾きが有名どころ・・・ジャズ・オルガンと言えば黒人プレイヤーが多いのですが、これは、アメリカ南部において巨大なパイプオルガンを置くことができない教会で、コンパクトで持ち運びできるハモンド・オルガンを使用していたことがその理由の一つ。(持ち運びできるといっても、重さが200キロ近くあるヘビー級)
ハモンド・オルガンには、ドローバーと呼ばれる細長い数字が刻まれた引き出し棒が並んでいて、このドローバーを引き出したり押し込んだりして、音色を様々変化させることが出来るのですが、なんと、ドローバーによる組み合わせ音色は、約2億5千3百万通り創り出せるというもので、その昔は、自分の創り出したドローバーのセッティングを人に見られないように、ドローバーの上に布切れやハンカチを被せて弾いていたオルガニストもおりました。
ポピュラー音楽では、プロコルハルムの「青い影」がオルガンサウンドの代表的な曲であろうと思いますが・・・あのイントロを耳にしただけで、亀さん、甘酸っぱくも切ない同棲時代じゃなく・・・初恋時代を思い出すのではないでしょうか??
テレビドラマのテーマソングで印象的なオルガンソロを聴かせる「太陽にほえろ!」も忘れられない一曲。


そして、もう一本。
カーペンターズの映像「シング」(ライブ・イン・ジャパン)を取り上げておりましたが、こちらも思い出深い一曲です。
カレン・カーペンターの歌声は、世界にひとつしかない・・・ヴォーカルという楽器を担当しているわけで、最もチューニングに気を遣う楽器なのかも知れません。
カーペンターズのライブを見ると、ステージ上に、コンパクトなピアノが置いてあります。これは、ウーリッツァー・エレクトリック・ピアノ。
このエレクトリック・ピアノ、少々厄介というか、人間と同じように一人一人ではなく・・・一台一台、サウンド(性格個性)が違い・・・気の合う相棒と巡り会うには、手間暇かかります。中には、ルサンチな性格丸出しなエレピもある・・・かも知れませんが?
カーペンターズに参加しているウーリッツァー・エレピは、カレンと一緒に歌える最良の相棒のようです。
エレピを使用した演奏といえば、リヒャルト・シュトラウス作曲による「ツァラツストラはかく語りき」のジャズヴァージョン(デオダートの演奏)があります。一杯飲みながら聴いていると、心地良く酔えます。

曲そのものを聴き流すだけでなく、一つの楽器の響きに耳をダンボにして聴き入ってみるのも良いものです。普段よく耳にする好みの、あの曲、この曲に意外な発見・・・今まで全く気付かなかったフレーズが確認できるかも知れません。耳の使い方を一工夫する訓練も時には・・・暇つぶしに。

ーー追記ーー

作曲家、渡辺岳夫の音源を数年ぶりに引っ張り出して、今、聴いております。渡辺岳夫は、56歳(1933年~1989年)という若さで亡くなってしまいましたが、数多くの作品を残しています。そのなかのひとつ、
「血の汗 流せ 涙をふくな ゆけゆけ飛雄馬 どんと行け」
は、代表曲に数えられるもの。
アニメ「巨人の星」放映当時、同作品の録音監督をしていた山崎あきら氏は、当時を振り返り、
「渡辺さんは、巨人の星のテーマ曲を何パターンか作っているんです。最初は、その中で一番スマートなものに決定しかけていたんですが、最終的に、寮歌っぽい「ゆけゆけ飛雄馬」が、テーマとして選ばれたんです。最初は泥臭いかもしれないけど、逆に、ねばっこくていつまでも耳に残っている・・・」
と語っています 。
ミディアムテンポで泥臭さを感じさせるテーマ曲を含む、「巨人の星」オリジナル・サウンドトラックがありますが、アニメドラマの単なる脇役助っ人ではなく、音楽作品として十二分に楽しめるものです。
「巨人の星」といえば、忘れられないのが・・・山村暮鳥の詩と、日高美奈。

「おうい 雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうじゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平の方までゆくんか」

日高美奈の好きな詩であったと、記憶しております。


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青い影~プロコルハルム A Whiter Shade of Pale~Procol Harum


太陽にほえろ!


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Eumir Deodato & The Heritage Orchestra - A. S. Zarathustra


巨人の星


満島ひかり×海部陽介
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一週間前にNHKで放送された、「SWITCHインタビュー 達人達」に満島ひかりが登場、その満島が指名した対談相手は、天文学者の海部宣男を父に持つ、人類進化学者の海部陽介であった。この対談番組は、対談者の人間性があからさまに映し出されるということもあり、マンウォッチング(人間観察)が趣味の亀さんが好きな番組の一つである。番組は前半と後半とに別れ、それぞれ場所を変えて行われた。前半は海部の勤める国立科学博物館で、後半は満島の母校である都内の中学校で行われ、彼女の女優としての姿勢に感銘を受けた亀さんであった。そのあたりについては、「満島ひかりという女優」と題した記事を、もしかしたら近く書くかもしれないが、その前に海部陽介の研究、非常に興味深い内容だったので、最初はこれについて書いてみたい。

海部の研究だが、アマゾンの『日本人はどこから来たのか?』(文藝春秋)にアクセスすれば、「内容紹介」に研究のアウトラインが示されており、それに目を通すことによって、大凡の海部の研究内容が分かるはずだ。

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番組では海部が中心となって進めた、「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」を主に取り上げていたが、亀さんが同番組を見ながらつくづく思ったのは、「人類とは何か」、「我々は何者なのか」という長年の疑問だった。このあたりについては、過去の拙記事でも色々と書いているが、別の角度からも新しい記事をいずれ書くつもりである。

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さて、ここで目を転じて我々が住んでいる日本列島だが、上の画像のように我々の遠祖は三つのルートのいずれかを航海し、この島国に辿り着いたことが、海部の最近の研究から分かってきたようだ。そして、脳裏に浮かぶのが、稲村公望さんの黒潮文明、天童竺丸さんのツラン、そして飯山一郎さんの飯山史観…。

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こうなると、さらに時間を遡り、日本列島がどのように誕生したのかについて、知りたいと思うのが人情というものだが、そんな折、タイミングよくNHKスペシャルの「列島誕生 ジオ・ジャパン」が放送された。第1集の「奇跡の島はこうして生まれた」が先週放送され、本日は第2集「奇跡の島は山国となった」が放送されるので、近日中に「列島誕生 ジオ・ジャパン」について記事にしたいと考えている。

【別報】
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今日の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(21)


日米オールスターゲーム
今年の野球のオールスターゲームは日米ともすでに終わったが、〝政治〟のオールスターゲームに関しては、今や日米とも手に汗を握る白熱の展開となっている。ここで、政治のオールスターゲームとは何を指しているのかについては、拙稿「都議選の陰にネオコン」を参照にしていただくとして、以下のスプートニク紙の記事の場合、「ネオコン」をキーワードに念頭に置けば背景が容易に読み取れよう。
安倍内閣の支持率急落を日露の専門家が読み解く:対露カードは蘇生の役に立つ?

現在、日本のマスコミが大騒ぎしているモリカケ(森友・加計)騒動は、ネオコンが引き起こしたカラー革命であることが理解できれば、安倍首相を退陣に追い込もうとするネオコンの肚が透けて見えてくるはずだ。そして、「安倍辞めろ!!!!」と叫んでいるマスコミや言論人らは、ネオコンの太鼓持ち、あるいはネオコンの存在が見えない盆暗(ぼんくら)、このいずれかということも分かるだろう。

ここで肝心なことは、安倍首相の退陣という最悪のケースを想定の上、仮に安倍内閣が潰れたとしても動じることなく、再び今年の2月11日(日米首脳会談)以前のように、アメリカ(ネオコン)の奴隷国家に戻るだけの話なのだから、その状況下で生き抜いていく術を今から練っておくことだ。なを、今年の3月5日に「奴隷から半奴隷へ」と題した記事を書いているが、もし奴隷国家に戻ったら、「奴隷国家ふたたび」といった題の記事を書くつもりだ。

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ところで、弁護士であるケント・ギルバートの以下のブログ記事を読んだ。
悪質さ増す日本メディアの世論誘導

ギルバートの場合、「モリカケ騒動の背景にネオコンの存在あり」と、明確に指摘していないのは残念だが、それ以外については概ね肯定できる記事内容だった。殊に、同記事の結語は頭に叩き込んでおこう。

メディアの横暴を放置すれば、先の絶滅危惧種の絶滅よりも、日本国の絶滅が先かもしれない。


ここまで書き上げたところで、『月刊日本』の最新号(八月号)の山崎行太郎と、『安倍でもわかる保守思想入門』(KKベストセラーズ)を著した、適菜収との対談記事に目がとまった。「小池・都民ファーストの正体」(p.46)という題の記事で、上述のギルバートもやり玉に挙がっていた。取り敢えずサーッと目を通してみたが、注目すべきは同記事の最後の段落である。

共産党を中心に保守政党の結成を
山崎 メディアや政治家が大衆化するのは避けられないとしても、一人や二人くらいはしっかりとした物書きや政治家がいてほしいですね。
適菜 そうですね。今やらなければいけないのは、保守政治を立て直すことです。
その際は、共産党がベースになるかもしれない。共産党はTPPや消費税、移民政策についても反対している。北方領土の主権の問題についても、かなり保守的な立場をとっている。自民党が急速にグローバリズムに舵を切ったので、相対的に共産党が保守的に見えるのでしょう。
ただ、やはり共産党は信用できない。だから、いくつか条件があると思います。
第一にマルクス主義を正式に放棄すること。第二に、天皇陛下に対するこれまでの不敬な態度を反省すること。第三に、共産党という名前は聞こえが悪いから保守党に変えること。そこに真っ当な保守勢力が結集すれば、自民党にも対抗できる。

山崎 それは面白いですね。都議選では野党共闘の中心になるはずの民進党も惨敗しています。彼らのこれまでの振る舞いを見ても、とても期待はできない。
それに対して、共産党は思想的にも一貫性があります。彼らは政治情勢に左右されず、「国家とは何か」「権力とは何か」ということを愚直に考えていますよね。そういう政党や政治家は尊敬すべきだと思います。

適菜 しかし、ここまで政治や社会が壊れてしまうと、立て直すにも相当な時間がかかるでしょうね。
山崎 自民党だけでなく、政治全体が壊れてしまっていますからね。この流れをいかにして食い止めるかということが、保守を自任する人間一人ひとりに問われていると思います。


典型的な「べき論」である(嗤)。それはともかく、「自民党が急速にグローバリズムに舵を切った」とする適菜の現状認識、呆れて物も言えないが、それ以上に酷いのが山崎の、「自民党だけでなく、政治全体が壊れてしまっていますからね」という発言だ。山崎は依然として、世界と日本の現実に明き盲である。

青木理の『安倍三代』
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ジャーナリストの青木理氏の筆による、『「祖父は反戦政治家」安倍首相が決して語らない、もう一つの系譜』という記事を読んだ。同記事は青木氏本人が著した『安倍三代』を下敷きにした記事で、安倍首相の父方の祖父・安倍寛、父・安倍晋太郎、安倍晋三の三人についての人物評といった記事だ。同記事に目を通せば分かるように、青木氏は安倍首相の父方の祖父、そして父を高く評価しているのが分かる。

一方、安倍首相について青木氏は、同記事中で以下のように酷評している。

失礼ながら、恐ろしくつまらない男だった。少なくとも、ノンフィクションライターの琴線をくすぐるようなエピソードはほとんど持ち合わせていない男だった。誤解してほしくないのだが、決して悪人でもなければ、稀代の策略家でもなければ、根っからの右派思想の持ち主でもない。むしろ極めて凡庸で、なんの変哲もなく、可もなく不可もなく、あえて評するなら、ごくごく育ちのいいおぼっちゃまにすぎなかった。

言葉を変えるなら、内側から溢れ出るような志を抱いて政治を目指した男ではまったくない。名門の政治一家にたまたま生を受け、その“運命”やら“宿命”やらといった外的要因によって政界に迷い込み、与えられた役割をなんとか無難に、できるならば見事に演じ切りたいと思っている世襲政治家。


亀さんは青木氏の著書を読んだことはないものの、定期購読している『月刊日本』に青木氏が寄稿していることもあり、気骨あるジャーナリストとして高く評価していた。たとえば、三年以上前に書いた拙稿「いま 集団的自衛権を考える 2」でも、青木氏を以下のように評価している。

NHK経営委員が新会長に任命したのが、あの籾井勝人氏であった。この籾井氏、就任早々色々と問題発言を引き起こし、結局は国会やNHK番組で〝謝罪〟したのだが、そのあたりについて以下の青木理氏の批判は正しく、必聴である。


また、当時の亀さんは安倍晋三の人物を見抜けていなかったこともあり、以下のように書いてしまったものである。

安倍首相はアメリカのネオコン(戦争屋)の流れを汲む人物である事実である。ネオコンの正体を知れば、何故に安倍首相が熱心に原子力発電所を海外にセールスし、さらには武器輸出三原則を全面的に見直すことで、輸出への道を開こうとしているのかが見えてくる。


今読み返してみるに赤面の至りだが、当時は安倍首相が本当にネオコンの手羽先と思っていたのである。しかし、当時の官邸を牛耳っていたネオコンに逆らおうものなら、確実に死が待っていたのだ。だから、当時の安倍首相のあれは、面従腹背のポーズだったことが今にして分かるのだし、このあたりは拙稿「面従腹背」に書いているが、特に同稿の最後に転載した安西正鷹さんの記事、実に優れた記事なので以下に再掲しておこう。

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ともあれ、上記の青木理氏の記事を読む限り、同氏は今でも安倍首相の人物がまったく分かっていないし、ネオコンの太鼓持ち、換言すれば売国奴に成り下がっているのにも気づいていない。だからこそ、ネオコン系のテレビ朝日の「モーニングショー」にコメンテーターとして出演でき、朝日新聞出版から『安倍三代』を出せたのも頷けるのだ。以下の画像は「テレビにだまされないぞぉⅡ」から拝借したものだが、同ブログに載っている青木氏の発言を読む限り、安倍首相が国士であることに、同氏が丸で気づいていないのは確かである。

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ロシアのエネルギー事情
世の中、フルベッキ写真なるものが存在する。お雇い外国人のフルベッキを囲んで、明治天皇、岩倉具視、勝海舟、坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、横井小楠、高杉晋作、副島種臣、小松帯刀、大隈重信、大村益次郎といった、そうそうたる大物が一堂に写る集合写真という触れ込みだ。しかし、左に挙げた大物は誰一人として写っていない、というのが本当のところで、そのあたりについて亀さんは、拙稿「フルベッキ写真に写るは…」に書いた。

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なを、慶応大学の高橋先生(当時)が、フルベッキ写真の真実についての論文を執筆されており、それを亀さんの旧ブログにアップしているので、関心のある読者に一読してもらえたら幸いだ。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/2007/01/post_1dcc.html

掲示板「放知技」への拙投稿がきっかけで、この高橋先生の論文に久しぶりに目を通して改めて思ったことは、徹底して検証を重ねることの大切さである。これはロシアのエネルギー事情についても云えることで、ロシアの主な外貨獲得源である石油や天然ガス事情を、正確に把握しておくことの必要性を感じたので、JBpressに掲載されていた杉浦敏広氏という人の記事を、昨日はじっくりと目を通してみた。ちなみに、杉浦氏は現在、環日本海経済研究所共同研究員という要職にあるが、かつて伊藤忠に在籍時はソデコ(サハリン石油ガス開発)に出向、サハリン事務所計7年間にわたり勤務するなど、ロシアのエネルギー事情に精通したプロフェッショナルである。

最初に、昨年の記事になるが、石油と天然ガスがロシアにとって、どれほどの意味があるのかが、一目で分かる図が載っていたので以下に転載しておく。

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 ロシア国庫収入の約半分が石油・ガス関連税収、輸出額の約7割が天然資源輸出だが、アゼルバイジャンでは国庫収入の7割以上が石油・ガス関連収入であり、石油・ガス輸出金額は輸出総額の9割以上になる。
油価下落で最大の試練を迎えたプーチン大統領


ロシアにとって石油や天然ガスが、大きな意味を持つことを頭に入れたところで、続いて杉浦氏の他の記事を読み、目を引いた記述を幾つか引用しておきたい。なを、杉浦氏のプーチン観については、同意できぬ点が幾つかあったものの、今回はロシアのエネルギー事情に的を絞るべく、敢えて目を瞑ることにした。

最初に驚いたのは、日本のエネルギー評論家らのデタラメぶりが、甚だしいという事実であった。そのやり玉に挙げられていた評論家らに、たとえば『ロシア・ショック』(講談社)を著した大前研一氏がいる。

世の中には間違いだらけのロシア・エネルギー論やパイプライン談義が横行しており、権威ある学者や知識人が書いた本や記事の中にも多くの間違いがある。
パイプラインを知らなすぎるエネルギー評論家たち


次に、民間企業がパイプライン(P/L)建設を検討する際、三つの要件を検討しなければならないと杉浦氏は指摘しているが、書籍・雑誌・ネット等で学者や識者がパイプラインについて言及した時、以下の三点の要件を念頭に置けば、その学者や識者のエネルギー論のレベルが、手に取るように分かるはずなので、今後の読者の〝モノサシ〟として活用していただけたら幸いだ。

 私企業が長距離幹線P/L建設構想を検討する場合、下記3要件をまず考慮する必要がある。

●何を輸送するのか? (原油・石油製品・天然ガス・水?)
●どこから?どこまで建設するのか? (供給源と需要家は存在するのか?)
●P/L建設費は回収可能か? (経済合理性は?)

 そのP/Lで何をどれだけ輸送するのかにより、使用される鋼管の鋼種・品質・口径や輸送圧力が決まる。私企業にとりP/L建設費・運営費が回収可能かどうかは非常に重要な判断材料になるが、実務に疎い学者や知識人のP/L談義には、往々にしてこの視点がすっぽりと欠けていることが多い。

パイプラインを知らなすぎるエネルギー評論家たち


また、ロシアのエネルギー事情を考察する上で、以下の記事も大いに役に立つと思う。サハリンから日本に向けたパイプライン建設構想を、日本側で打ち出したものの、杉浦氏というプロフェッショナルの眼から見れば、フィールド・スタディがデタラメであることが暴露されており、貴重な記事と云えよう。

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サハリンから日本向けパイプライン建設構想の実現可能性は?
 筆者は海外で長年、実際に海洋鉱区の探鉱・開発や長距離幹線P/Lの建設事業に従事してきました。その経験から申せば、今回の暫定F/Sに記載されている、S-3海洋鉱区を天然ガス供給源とする、2022年全面稼働前提の日本縦断陸上P/L建設構想は“机上の空論”としか言いようがありません。

エネルギー評論家の意見を鵜呑みにしては危ない


以下の別記事も、サハリンから日本向けパイプライン建設構想についてのものだが、前記事よりも一段と厳しく、「日本縦断陸上天然ガスP/L建設構想は国益を毀損する」と、杉浦氏はバッサリと斬り捨てている。

国益を毀損する日本縦断陸上天然ガスP/L建設構想
 上記より筆者は、日本側が策定したとされる暫定企業化調査の内容は非現実的であり、数字には整合性がないと考えている。

 日本側策定の暫定企業化調査は、単に日本縦断陸上P/Lを建設したいという願望の表明にすぎず、これは国土強靭化計画の一環という錦の御旗を前面・全面に押し出した、利権目当てのP/L建設構想と言わざるを得ない。

日本縦断陸上パイプライン構想の大不思議


最後に、杉浦氏の最新記事から、亀さんが注目した記述を二点挙げておこう。

筆者は、ロシアのエネルギーを理解する鍵は次の3点と考えます。

(1)ロシアは信頼に足る資源供給源。
(2)ロシアにとり欧州は最重要市場。
(3)ロシアは輸出市場の拡大と輸送路の多様化を目指す。

世界の信頼度:米国とロシアの立場が逆転?


上記(1)~(3)にピンと来ない場合は、記事に目を通して直接確認していただきたい。次にロシアと中国は〝最大の敵性国家同士〟という杉浦氏の意見、亀さんも概ね賛成だ。

プーチン・ロシアにとり中国とは?
 筆者は、プーチン・ロシアにとり最大の敵性国家は中国だと考えております。この点には異論もあろうかと思いますが、筆者はそう理解しています。

 日本にとり最大の敵性国家が米国であると同様、ロシアにとり最大の敵性国家は中国、とプーチン大統領は認識しているものと推測します。

 ロシアと中国が長い国境線を挟んで隣国同士であり、そこから多くの問題が生じてきたことを考えれば、ロシアが中国に対して(そして中国がロシアに対して)警戒感を抱くのは当然と言えましょう。

 このような状況認識のもとで、ロシアは中国との間で戦略的パートナーシップを構築しています。敵性国家たる隣国との友好関係維持こそ、自国の国益に適うと正しく理解しているからです。敵性国家を研究し、理解し、友好関係を築くことこそ国益に適います。

世界の信頼度:米国とロシアの立場が逆転?


【別報】
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日曜日の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(20)


和尚の絶筆
現在発売中の『ビッグコミック』に連載中である、「荷風になりたい」に印象に残るシーンが登場した。どのシーンを指しているのかは、本稿の最後に転載しておいたので見てもらうとして、永井荷風と谷崎潤一郎の文士としての交流が、どのようなものだったのかが一目で分かるシーンだ。

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谷崎潤一郎と云えば、天台宗の大僧正だった今東光を思い出す。谷崎と和尚の交流を拙稿「谷崎潤一郎の学殖の豊かさ」に書いた時、亀さんは改めて谷崎の凄さを再認識したものだ。その谷崎との交流録を和尚自身が書いているのが、『十二階崩壊』という本だ。この本は和尚の絶筆となった本であり、そのため未完の本でもある。その後になって同書を入手したものの、仕事に追われて未だにページを開いていなかったのだが、『ビッグコミック』の最新号を見て改めて目を通したいと思い、そこで今、パラパラと同書を捲ってみたが、和尚の谷崎との交流の深さが窺い知れるだけではなく、和尚の赤裸々な青春時代の体験が至る所に綴ってあった。因みに、書名の「十二階」だが、「十二階下の女」という隠語があり、娼婦を意味する。かつて浅草にあった、凌雲閣という12階建ての塔を指しているようだ。つまり、放知技の常連さんの一人、歌麿オマンゴロ~ノヴィッチ・ニコチンスキーさん(以降、歌麿)が、泣いて喜びそうな遊びの里についての本というわけだ(爆)。歌麿さん、スケベ和尚は曹洞宗から天台宗に鞍替えしたと書いているが、亀さんは和尚の〝本願〟は立川流だったのではと推測している。以下の拙稿を参照されたい。
真言立川流と今東光

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ちなみに、天台宗および真言立川流は深い繋がりがあるのではと、亀さんは睨んでいる。以下の記事に、「真言立川流が天台宗と文観以降、どのように関わっていたのか調べていこうと思う」と書いたが、仕事(翻訳)に追われている身、未だに果たせないでいる。
真言立川流と今東光 2

それから、歌麿さんは以下のように書いているんだが…

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16113357/323/

あのぉ~、今東光は大卒ではなく、中学中退ですぜ(笑)。しかも、二回も中学を追い出されている…(爆)。このあたりは、『最後の極道辻説法』(p.182~)に書いてあるので、この機会に以下に転載しておこう。まぁ、見方によっては、一高(東大)を卒業したと言えなくもないか…(爆)。

弟の友人をニセ一高生と思い、確かめにいくと
川端(康成)とはじめて会った頃は、オレは東大のある本郷のゴロでね。つまらん女とケンカしたかして、面白くなくて、西片町にある自宅へたまに帰ろうと思って、本郷通りをブラブラ、昼間、赤門の前を通って歩いてきたんだ。
そうしたら向こうから、ガランゴロンって下駄を鳴らしながら、まっさらの一高の帽子をかぶって、♪ああ玉杯に……と昼間から歌をうたいながら歩いている野郎が来たんだ。あの野郎こっちに来やがる、と思ってたら、向こうもオレの方を見てる。おかしな野郎だな、オレにガンつけやがって……。
これはひとつ、ここでケンカかな、と思いつつ、だんだん近寄ってった。そうしたら、
「東光さんじゃない?」
「誰だっけ?」
オレの二番目の弟と同級生の池田という男なんだ。あんまりできもしないような。
「ああ池田か。トラやないか」
「おお、トラや」
「おまえ、いい道具、手に入れたな」
オレはそいつの着ている一高の制服と帽子を〝道具〟だと思ってたんだよ。
「おまえ、そいつでコレひっかけているんだろう? 捕まったらドつかれるぞ、一高の奴に」
「阿呆なこと言ってくれるな。ぼくは本当の一高生だよ」
「そんな……。おまえみたいな頭の悪い奴が入れるか、一高に」
「いや、ぼくは補欠で入ったんや」
参ったよ、オレ、これには。こんな野郎が一高に入ってるのに、オレは相変らずだしな。
「おまえ、ほんまに一高やったら、おまえのとこに行ってみるぞ。何ていう寮にいるんだい?」
「北寮何番の何とか」って言うから、翌日、オレ行ってやったんだよ。いたんだ、本当に。
そいつが、
「東光さん、文学好きなのが数人おるのや」
って。一部屋に八人もいたかな、万年床の上にあぐらかいて。その中にいたんだよ、川端が。
「これ、川端康成って、文学。これは鈴木彦次郎。これは石浜金作で、石川知行っていう経済学者の弟や」
みんな文学好きなんで、今度は池田そっちのけでな。すっかり面白くなって、「今度、今のうちへ行こうや」なんてことになった。

寮に泊りこんで、寮の飯食って……
こうして年中一高へ行って、夜の九時、十時までしゃべりこんでしまう。一高の門限は九時なんだ。
「門が閉まるから、オレ帰るよ」
「いや、門を越えて行きゃあいいから、もう少しいいだろう」
なんて夜遅くまでひきとめるんだ。一高って面白いとこでね。塀を越えて入ると制裁されるんだが、門限になっても堂々と表門をよじ登って越えるぶんにはかまわないんだよ。外のすぐそばには交番が、内側には風紀係がいて見てる。塀を越える奴には鉄拳制裁。ドツキ回すんだから。門の上から来る奴は、酔っばらってモタモタしてるとお巡りまで尻おしてくれてな。
川端は度胸のいい奴だから、
「この部屋は八人だが、一人や二人はうちへ帰ったり、どこか女のとこへ泊りよる。誰かのあいてるふとんにもぐりこんで、泊って、一晩中喋っていかないか」って言うんだ。それでオレがもぐりこむんだけど、寝ていると夜中に帰ってくる奴がいるんだ。
「あれ!? 誰かおれの床、もぐってる」
そうするとオレが、
「うるさいな。足元から入って寝てろ!」
無茶苦茶だよ。オレは枕を占領して、向こうは座ぶとん折ってな。
「いろんなむずかしい話してもわからん奴は、思想がないんだから、足元で十分だ」と勝手な理屈つけて。今日はこっちへ寝たと思ったら、明日はここへ寝たりと、空いた床、空いた床寝て、もう家に帰らない。
一高前に「のんき」というおでん屋があって、そこへ行ってオレは飯を食うんだ。そうすると川端が、「そんな無駄せんで、ええやないか。寮の食堂へ行こうや。食いに来ない連中がいるから、そいつの分、食うのは、別に学校へも迷惑をかけないし、政府にも損害かけてることにならへんやないか」
「ああ、それはいい考えや。行こう」
そんなわけで、オレも一緒になって食堂へ。ただ、月謝納めてないから教室だけには入れない。一高はちゃんと出欠とるからね。東大になると、もう誰が入ったっていいけどね。
教室へ入れないかわりに、奴らの使っている本を見るんだ。
「ここわからへん」「これはこういうことやな?」と、あいつらの教科書みんな見ちゃった。
当時、一高の入学は九月だった。その九月の末か十月には、もう一高に入りびたりだったから、ほとんど康と一緒に入って大学出るまで暮らしたようなもんだ。こうやって、一高三年、とにかく無事に卒業しましてね


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定常経済?
「ダイヤモンド・オンライン」に、経済学者・水野和夫氏のインタビュー記事が載った。
世界は閉じた地域帝国に再編、経済成長は終わる

最初に、水野氏の以下の発言に注目されたい。

 国家が、世界に向かっての「拡張」から、世界に対して「閉じる」という選択をし始めていると見ています。こうした状況は今後も続く見通しで、これからは世界がいくつかの閉じた「地域帝国」に再編される一方、経済は閉じた世界を舞台に、ほとんど成長のない「定常経済」に落ち着いていくということです。


経済は閉じた世界を舞台に、ほとんど成長のない定常経済に落ち着いていく」と、水野氏は主張していることが分かる。しかし、現実の世界は、水野氏の主張とは真逆の道を歩みつつある。そのあたりが良く分かるのが、飯山一郎さんの以下のHP記事である。殊に、経済の観点から注目していただきたいのは以下の記述だ。

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『てげてげ』『放知技』の「客層」が様変わり!

このような視点が、水野氏には欠けているのである。インタビュー記事が掲載されたのは昨日(7月20日)なのだから、日本がEUと緊密な経済協定を結んだニュースについて、水野氏の耳にも入ってるはずだが、なぜかそのあたりの言及がまったくない。この経済協定が如何に途方もないことであるか、以下の記事を一読すれば分かる。特に注目していただきたいのは以下の記述…。

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政治家は,結果・成果・業績で評価すること

ここで、現在の安倍首相を理解する上で欠かせないキーワードは、「国家資本主義」であることを付言しておきたい。従来の資本主義や共産主義と比較して、何処がどう異なるのかについては、掲示板「放知技」の論客の一人、mespesadoさんの投稿を熟読すれば自ずと理解できよう。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16155707/231/

ほんの一年ほど前までの亀さんは、水野氏の記事や本を高く評価してきた。しかし、ある時点を境に、水野氏に対する見方が大きく変わったのだが、そのあたりについては拙稿「トランプ革命」で言及した。

武道家と勝負師
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武道家と勝負師を追った番組を録画してあったので、昨日、それぞれを連続して見た。一人は、「SWITCHインタビュー 達人達」に登場した、柔道家の野村忠宏。このNHKの番組は対談形式の番組で、野村を対談相手に指名したのは女優の寺島しのぶだったが、実に見応えのある番組であった。殊に、これからという若い人たちには、是非観て欲しいと思った番組の一本だ。それにしても、寺島との対談中でも、武道家の野村が時々放つ鋭い眼光に、一流の武道家としての凄味を感じた亀さんであった。

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一方、NHKスペシャルで一人の勝負師を取り上げていた。番組名は「進化する14歳棋士・藤井聡太」。詰め将棋で鍛え上げた棋力で発揮した、藤井四段の終盤での正確無比かつ想像を絶する強さ、またAI将棋を自家薬籠中の物にしているあたり、如何にも時代の申し子といった感を強くした。しかし、さらに驚愕したのは、手持ちの「桂馬」で王手をかけた時のシーンだ。

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何故なら、AIはコンピュータであり、あの局面で手駒の桂馬を使って王手をかけるなどといった、悪手は絶対に指さないようにプログラミングされている。しかし、藤井四段はAI将棋をも超えてしまう、勝負師としての勘を働かせ、敢えて桂馬で王手をかけた…。そこに、人間の、藤井四段の持つ無限の可能性を見たのである。

蛇足ながら、同番組ではゲストとして、乃木坂46の伊藤かりんが登場していたが、彼女が「藤井四段に八冠をすべて取って欲しい」といった旨の発言をした時、同じくゲストとして呼ばれていた佐藤天彦名人、そして藤井四段の師匠である、杉本昌隆七段が見せた表情が強く印象に残った。

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「八冠すべて取って欲しい」と伊藤かりん

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伊藤かりんの発言を耳にした時の佐藤名人と杉本七段

藤井四段、どのような棋士に大成していくのだろうか…。

【追報1】
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藤井四段を応援する環境を 羽生三冠、学生棋士を語る

【追報2】
藤井四段の「戦い方」に見るAIと人間の頭脳の相乗効果


読むに値せず
掲示板「放知技」の常連さん、最近は読むに値するブログが激減、時間を持て余していると〝ボヤク〟ようになった。たとえば、堺のおっさんと発酵花子さんの場合…。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16155707/114-115/

亀さんの場合も同様なんだが、増えたのは呑む時間…(爆)。

冗談(?)はともかく、亀さんの場合も、お気に入りに登録していた数々のブログ、ほとんどを登録から外した。また、依然として登録しているブログもあるが、今では見出しに目を通すだけになった。しかし、こうした読むに値しなくなったブログでも、時と場合によっては敢えて本文にも目を通すことがある。たとえば、哲学者の山崎行太郎氏の場合、同氏の記事に目を通すことは滅多にないが、それでも同氏が畑違いの分野について言及した時は、一応は目を通すことにしている。どのていどズッコケたことを書いているのか、確認したいからだ。たとえば、拙稿「放射脳?」で、同氏の記事の本文に久しぶりに目を通したことを書いたが、それは、シリア問題に山崎氏が首を突っ込んでいたからである。しかし、本文に目を通してみたものの、ピント外れまくりの記事なので、呆れて物も言えなかったワイ(嗤)。

なお、他のブログの場合で、別の目的で本文にも目を通すことがある。たとえば佐藤優氏の記事だ。何故なら、どのように日本をモサドがミスリードしたいのか、佐藤氏の記事の行間を読めば、大凡が分かるからである。そのあたりについては、上の記事「放射脳?」に詳述した。

一方、専門家が自身の専門について書いた記事も、一応は本文に目を通すことにしている。最近のケースとして、植草一秀氏の以下の記事がある。
アベノミクスで99%主権者の生活はズタズタだ

経済評論家という肩書きがついている植草氏、どのようにアベノミクスを評価しているのか、興味津々読んでみた。しかし、冒頭の以下の記述が目に入り、本文の残りを読む気が失せてしまった…(嗤)。

安倍政治とはハゲタカの利益極大化を目指す政治なのである。


事実は植草氏の主張と真逆なのだが、世界政治経済について、同氏の目が節穴であることは、同氏の著書『アベノリスク』の副題、「日本を融解させる7つの大罪」の内容を知れば(以下)、一目瞭然だ。

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蛇足ながら、最近の植草氏のブログ記事は、ほとんどがモリカケ騒動のテーマで始終している。そこで、掲示板「放知技」の論客の一人である、mespesadoさんの以下の投稿を紹介しよう。

 実は、この加計問題と言うのは、マスコミで報道されていないところで本質が解明されていて、安倍さんに対しては全くの濡れ衣であることが解明されています。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16155707/218/


モリカケの本質について鋭く抉り出してみせた、極めて優れた投稿だ。大手マスコミは無論のこと、植草氏自身も知らない、あるいは知らんぷりをしているが、モリカケの本質を捉える上で欠かせない記事であり、この機会に一読をお勧めしたい。

【別報】
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先週日曜日の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(19)