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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
日本でテロが起きる日
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正月早々パソコンが壊れ、ウィンドウズOSを再インストールしたので、故障前の作業(翻訳)環境に戻すべく四苦八苦しているところだ。それに加えて、〝絶職中〟なのにもかかわらず、パソコンが入院中に数社の得意先から、大量の仕事が舞い込んでいたため、現在はてんてこ舞いの状態だ。だから、大勢の人たちから拙ブログへのコメント、電話、メールをいただいたが、一部しか返信できていない状態だ。よって、仕事が一段落するまで(1月28日まで)しばしお待ち願いたい。なを、ブログ記事の更新も先月よりもペースは落ちると思うが、パソコンが入院中に書き留めておいた記事が未だ数本残っているので、合間を見てアップしていくつもりだ。

話は変わるが、昨日の1月14日に皇居で歌会始が執り行われ、今年の陛下の御製に注目した。昨年の御製から受けた印象と違い、今年の陛下の御製は日本の運命を受け容れ、淡々たる心境に達しておられるよに亀さんには見えた。驚いたのは、番組の終了間際に発表された来年のお題「野」である。その言葉を耳にして咄嗟に脳裏に浮かんだのは、原始生活に突入した祖国日本の光景であった。果たして来年の今頃、祖国日本はどのようになっているのだろうか…。

本題に入る。佐藤優氏の新著『日本でテロが起きる日』(時事通信社)を読了した。前稿「サバイバル - 通信篇その2」でも書いたが、佐藤優氏の本は世界情勢の〝教養書〟として読むに値するものの、、権力が取り上げて欲しくないことを上手く避けているだけに、同氏の著書だけを読んでいる限りにおいては、世界情勢の本当の舞台裏を掴むことはできないとつくづく思った次第である。

以下、簡単ではあるが『日本でテロが起きる日』の読後感だ。

■広範で深い世界情勢の基本が身につく本

イスラム教早分かり
その前にまず、アルカイダと「イスラム国」の関係について、新聞を読んでいてもよく分からないことがあるので、少し整理しましょう。
イスラム教は何かという本はたくさん出ていますが、読んでもよく分からない。ここでは、実務家の観点から必要な知識だけを簡単におさらいします。
イスラム教にはスンニ派とシーア派があります。スンニ派が主流派です。今、問題となっているテロはこの主流派のテロです。
シーア派については、イランの国教である「12イマーム派」というグループのことだけ考えておけばいいのですが、今は脅威にはなっていないので、とりあえず忘れておきましょう。
実はシーア派には、インドの方に「7イマーム派」とか、シーア派を自称しているけれども、シーア派と少し違うような山岳信仰が入った、バッシャール・アサド・シリア大統領が属している「アラウィー派」とか、いろいろ細かいグループがあります。しかし、この少数派もとりあえず脇へ置いでおきましょう。
主流派のイスラムはスンニ派で、そのスンニ派は四つの法学派に分かれています。
1番目はハナフィi法学派、これはトルコで強いです。
2番目がシャーフィイー法学派、これはインドネシアで強いです。それからロシアの北コーカサス、チェチェン、イングーシとかダゲスタンで強いです。
3番目、マーリキ法学派、これはエジプト、チュニジア、モロッコ、マグレブ諸国です。アフリカの北の方で強いです。
この三つの法学派は忘れていいです。どうしてかというと、世の中の事柄や、世俗の人たち、他宗教との折り合いをつけられるグループだからです。その土地の文化や伝統を尊重することができます。キリスト教や仏教やユダヤ教の人たちとも仲よくすることができるんです。ですから、この三つの法学派に属している地域では問題が生じにくい。
4番目にハンバリー法学派というのがあります。過激派の95%以上はここから出ています。
これは原理主義そのもの。世の中の全てのことはコーランとハディース(ムハンマド伝承集)という本の中に書いてある。それさえ読めば、世の中のことは全部分かるし、その指示は出ているという考え方をします。ハディースというのは、伝承のことですから、ある人がこの話をその前の人から聞いて、その前の人はさらにその前の人から話を聞いてというふうにして、最後、「…とムハンマドが言った」という、ムハンマドの発言の前に、たくさん前提がついているもので、それで、確かに預言者がこはう言ったという、預言者の言行録です。
だから、「イスラム国」が主張するような、「異教徒の女性を奴隷にしても構わない」なんていうことも、戦争で女性・子どもを殺してはいけないけれども、「女・子どもを殺さなくては闘いに勝てない時は、殺しても構わない」とか、こういう考え方は、ハンバリー派の解釈から出てきやすいわけです。
これについて知りたい時は、岩波文庫からコーラン、中公文庫からハデイースが出ていますから、それを読んでください。とにかくコーランとハディース、この二つに世の中の真理は全部書かれているという立場です。
だから、「世の中が一番正しかったのは6世紀だ。ムハンマドが現れたあの時期が一番いい時期だ」、こういうことになるんですね。時代を経れば経るほど、人類は退化していくという思想です。

『日本でテロが起きる日』p.144~


亀さん評:この小節はイスラム教について、わずか数ページで的確にまとめたもので、イスラム教の背景知識に疎い亀さんのような者には大変役に立つ。一方、佐藤氏は知ってか知らずか、イスラム国をイスラム教徒によるテロリストと見ているのが一目瞭然だ。だが、スプートニク紙が以下のような記事を掲載しているんだが…(笑)。スプートニク紙が以下の記事を載せたということは、暗にプーチンの了解を得ていることを意味している。
トランプ氏、「ダーイシュ(IS)」の真の創設者の名を明らかに

■体験に基づいた日本外交の舞台裏

ナルイシキン-安倍会談
少し踏み込んだ話をします。実は5月20日の夜遅く、鈴木宗男さんから電話がかかってきまして、「ナルイシキン・ロシア国家院議長と安倍総理、明日会うことになりそうだよ」と。
「えっ」と私は驚きました。
何で驚いたかというと、ナルイシキンというのはプーチンの側近です。ロシアの国家院議長だけれども、ウクライナ問題にすごく深く関与しているんです。それで米国が〝お尋ね者〟にして、制裁対象にしている。渡航制限者名簿に載せていて、米国に入国できないんです。EUでも、ほとんどの国が入国を認めていません。
ところが日本は、ナルイシキンは元大統領府長官でもあるし、日ロ関係の要にある人物だからということで、制裁対象から外しているんです。そして訪日した。日本に入国させただけでも、米国は面白くない。
外務省は総理とは会わせないつもりだった。ところが20日夜に森喜朗元首相と鈴木宗男さんがナルイシキンと食事をした時に、プーチン大統領からの口頭メッセージがあるという話が伝えられた。それで、「安倍首相と会えないのであれば、メッセージはモスクワに持ち帰る」とナルイシキンは言う。
これは大変だということで、森さんが安倍さんに電話をすると、安倍さんは、「私はナルイシキンさんと会いたいと思っていたが外務省が反対した」なんて言い出した。
その晩、外務省は大変だったようです。齋木昭隆事務次官は慎重論で、「これは対米関係も含めたことで、慎重に対応した方がいい。入国しているだけでも、米国との関係でぎりぎりです」と。ところが、ナンバー2の杉山晋輔外務審議官(政務担当)が「官邸がそこまで言っているのであれば、これはもう政治マターだから、われわれはやれるだけのことをやりましょう」、こういう感じになった。
この杉山さんという人は、この話を聞くと日ロ関係に熱心そうでしょう。森さんも「杉山はなかなかフットワークがいい」とか言ってるんですね。鈴木宗男さんも、「杉山は心を入れ替えたようだぞ」と言うんです。
どういうことかというと、私や鈴木宗男さんが獄に落ちた時は、むしろ杉山さんは「日ロ関係なんてやらないほうがいい」と言って、中心になって旗を振っていた人です。でも、それが変わったのは、私から見れば簡単なんです。彼が国益のためにやっているということだったら、私はあんまり信用しません。しかし杉山さんの動機は自らの出世なので、この人は本気で仕事をすると思います。官邸の意向を満たすことを何でもやれば、それが外務事務次官になるための一番の近道です。ここで杉山さんが頑張るのは非常に杉山さんらしいなという感じがしたんです。

『日本でテロが起きる日』p.200~


亀さん評:一般人には窺い知ることのできない、ナルイシキン、安倍晋三首相、森喜朗元首相、鈴木宗男、そして佐藤優氏自身の話が書かれており、大変興味深い。まさに、佐藤氏でなければ書けない小節だ。加えて、外務省の正体を書いた『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読んでいる読者であれば、上記小節の行間(書かれていないこと)が読み取れたのではないだろうか。

■野良犬会との相違点
以前、「野良犬会」と題する記事を亀さんは書いている。これは今東光が設立した会で、亀さんは野良犬会のメンバーの生き様が大好きだった。だから、若い頃は(今でも)彼らに倣って人生を歩んできたつもりである。その亀さんからみれば、佐藤優氏の場合、野良犬会のメンバーとは対極の立場にある人だということが分かる。そのあたりを如実に示す行を、『日本でテロが起きる日』から幾つか引用しつつ、本稿を終えることにしょう。

西郷隆盛みたいな人
『日本でテロが起きる日』p.19


亀さん評:西郷は征韓論者であるが如きの物の言い方だが、そうした見方に対して異を唱える識者も多い。亀さんも佐藤氏の西郷隆盛=征韓論者という説には与しない。

「イスラム国」の影響は、実は、この前まで大変だったイスラエルとハマスの問題に関わっています。ハマスも「イスラム国」のもともとの仲間です。現在、互いに殺し合いを始めていますが、これは内ゲバのようなものです。
『日本でテロが起きる日』p.68


亀さん評:えっ! イスラム国とハマスとの争いは〝内ゲバ〟なのぉ~(笑)。

安倍政権にも全然悪気はないと思うんです。その前の野田政権にしても悪気はなかったと思う。菅政権はある意味で沖縄のことをすごくよく分かったから、政治家は一切さわらなかった。そして官僚任せにして辺野古にV字型滑走路を建設することが決まってしまった。鳩山さんは全然分かっていなかった。分かっていなかったから、いずれは開けないといけない「パンドラの箱」をいっぺんに開いてしまった。
『日本でテロが起きる日』p.94


亀さん評:鳩山氏を除き、他の元首相を評価している風に見えるのだが、佐藤氏とは逆の意見も多いのだ。前述の『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』から、参考までに引用しておこう。念のため、矢部氏が言及しているのは安倍晋三現首相のことである。

とくに若い読者の方に聞いていただきたいのですが、七〇年つづいた「戦後日本」という国家は、遠からず終焉をむかえます。考えてみてください。首相になった人間が必ず公約と正反対のことをする。すべで社会保障にあてますと約束して増税し、大企業減税をおこなう。お金がもったいないから、子どもの被曝に見て見ぬふりをする。人類史上最悪の原発事故の責任をだれもとらず、なんの反省もせずに再稼働しようとする。首相の独断で勝手に憲法の解釈を変える。そんな国が、これ以上つづいていくはずがありません。
『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』p.244


2001年9月11日に自爆テロ攻撃しました。
『日本でテロが起きる日』p.144


亀さん評:アルカイダが自爆テロを実行したと佐藤氏は書いているが、本当なのだろうか…(笑)。


シリアのバッシャール・アサド大統領、これはとんでもない人なんです。

『日本でテロが起きる日』p.161


亀さん評:そのとんでもないアサドを、どうしてプーチンが応援しているのだろうか…。

米国以外の全世界の国が同盟国になってワシントン攻略計画を立てても、ワシントンを占領することは絶対にできません。それぐらい、米国の軍事力は圧倒的に強い。
『日本でテロが起きる日』p.215


亀さん評:確かに、つい最近までは佐藤氏の言う通りであった。現役の自衛官にも、「世界最強の軍隊を持つ国は何処か?」と尋ねてみたことがあるが、当たり前のことを聞くなという風な顔つきで、「アメリカだ」と答えていた。しかし、もはやアメリカは世界一強い軍事国ではない。このあたりについて疑問に思う向きは、一度ブログ『文殊菩薩』に目を通すことをお勧めする。
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