和尚、天国はあるんですか?

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先月開催された11月度のまほろば会に出席、今回も安西正鷹さんが「お金」と「大麻」に関する安西ファイルを配布してくれた。世界の政治・経済に関する安西さんの主張は相変わらず鋭い。一方、最近は精神世界に傾きつつあるなというのが亀さんの率直な感想だ。

以下は「お金」に関する主テーマだ。

(1)鎮静化していない世界の金融市場
(2)米国でのローマ法王演説の意味
(3)世界秩序の本格的推進を宣言したローマ法王
(4)宗教の本質
(5)一神教の終焉と日本の役割
(6)牢獄(マトリックス)から脱出せよ


今回は、「(5)一神教の終焉と日本の役割」に掲載されていた、安西さんの結語(【ポイント】)を以下に転載しておこう。

【ポイント】
・「TPPは米国により強制されるもの」という陰謀論が流布する中、世間の「常識」とは正反対に、むしろ日本が米国より熱心な推進者になっているのは、悲劇を通り越して喜劇ですらある。その理由は、対米従属こそが自らのアイデンティティーとなってしまった、戦後の日本の隠然独裁的な権力者である官僚機構が、世界の多極化が進む中でも引き続き、権力を維持することを目論んでいるからである。
・対米従属は、官僚という日本の権力機構にとって生命線である。米政府に影響力を持つ米企業が日本で経済利権をむさぼり続けられる構図を作った方が、米国に日本を支配し続けたいと思わせられ、官僚が日本の権力を握り続ける対米従属の構図を維持できるので好都合だ。米企業が日本でぼろ儲けし、日本の生産者がひどい目に遭うことが、官僚にとってTPPの成功になる。
・このような究極の自己中心主義者が官界に大量に巣食っているのは、明治維新と大東亜戦争の敗戦という二つの節目で侵入を余儀な<された、悪魔的な一神教の信仰や思想に淵源を発している。こうした不逞の輩たちが自らの蓄財と保身と引き換えに、主権を米国(正確には国際金融資本)に売り渡し、政治を恣にし、経済を疲弊させ、社会を不安定化させている。彼らの罪は重い。
・しかし、一方で国民の側にも責任がないとはいえない。米国が昔から将来までずっと日本を傘下に入れ続けたいのだという勘違いが意図的に流布されている。また、対米従属の反動として近隣諸国(中国と韓国)との反目や不和を過度に煽り、不信と憎悪を募らせ、不必要な軋轢や諍いいに巻き込まれている。それらが自国の官僚や一部政治家によるプロパガンダだと見抜けずに踊らされ、政治や経済に無関心な国民が、売国奴の跳梁跋扈を許している。
・これは一見、自分たちの外側の世界で繰り広げられる、自分たちとは無関係の社会問題であると他人事のように眺め、評論家のごとく批評までしているが、実は目の前のスクリーンに映し出された自分たちの意識そのものである。
・今後、アセンションして地球に新文明が確立されていく上で、日本人は重要な役割を果たすことになる。したがって、日本人はそれまでに、新文明の根本原理となる「引き寄せの法則」(あらゆる現実は、外側の世界ではなく自らの心や意識が作り出したものである)を理解しておかねばならないが、洗脳とプロパガンダにより惰眠を貧ったままである。

・明治維新から大東亜戦争の敗戦までの日本の歴史は、一神教の悪魔的エネルギーを国内に導入するためのものだった。神々はあえて、精神性の高い日本に堕落した精神を注入したわけだが、それは人々に「泥の中に蓮の花を咲かせることができるのか」を問うためである。
・神々は日本人だけでなく、全世界の人間一人ひとりに、気の遠くなるような永い歳月の中で数々の転生を経て修得してきた知識や智慧が本物であるかどうか、魂をどれだけ成長させてきたのかをテストしようとしている。それを世界の雛形・日本でまず型示しするのだ。
・これが聖書にいう「最後の審判」である。アセンション(地球学校を卒業)して光の領域に向かって魂の成長を今後も続けていくのか、あるいはディセンション(落第)して闇の中に永遠に去る魂となるのか。世界に先駆けて初めてこの試験を受けるのが日本人である。この試練を経た「本物の人」だけが、一神教が終焉して大混乱に陥る全世界を建て直すことになる。


『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(矢部宏治 集英社インターナショナル)を引き合いに出すまでもなく、「戦後の日本の隠然独裁的な権力者である官僚機構が、世界の多極化が進む中でも引き続き、権力を維持することを目論んでいる」という安西さんの主張は正にその通りなのだ。

加えて、「明治維新から大東亜戦争の敗戦までの日本の歴史は、一神教の悪魔的エネルギーを国内に導入するためのものだった」と語るあたり、流石である。

だが、それから先の安西説に亀さんは付いて行けない。たとえば、「永い歳月の中で数々の転生を経て修得してきた知識や智慧」の輪廻転生説、あるいは「アセンション」(地球学校卒業))や「ディセンション」(地球学校落第)といった安西さんの主張である。

輪廻転生に関しては、亀さんは「ある」とも「ない」とも言えないと思う。何故なら、亀さんの場合、この世に生まれてから未だ嘗て一度も死んだ体験がないからだ。ただ、漠然となんだが、人智の及ばない〝境界〟の存在は薄々感じている。このあたりは、千日回峰行を達成した故酒井大僧正の話や、拙稿「神や運命について」に登場する今東光和尚の話からも頷けるのだ。

一方でアセンション説…、ナンカ今一ピンと来ないなぁ…。安西さんは「今後、アセンションして地球に新文明が確立されていく上で、日本人は重要な役割を果たすことになる」と書いており、そうなれば非常に喜ばしいことなんだが、その前に福島原発事故による内部被曝で、日本民族が滅んでしまう可能性の方が高いと、亀さんは思っているんだが…。

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