昨夕、斎藤充功さんと都内で1ヶ月ぶりにお会いし、近状報告を交換していた時、偶然にも車中で読むためカバンに入れてあった、『芸能人、ヤクザ、政治家は弱い者イジメが大好き』(渡邉正次郎 グッドタイム出版)をテーブルの上に置き、「こういう面白い本があるのですが…」と説明しようとしたところ、同書を手に取った斉藤さん、食い入るように同書に目を通した後、至急アマゾン経由で購入したいと言ってきた。刑務所や中野学校など、裏世界についての本を数多く執筆してきた斉藤さん、今回の『芸能人、ヤクザ、政治家は弱い者イジメが大好き』から、何らかの執筆テーマを見つけられそうだと思ったのかもしれない。幸い、来月もお会いする予定なので、追求したいテーマがあったかどうかお聞きしておきたいと思う。
ところで、十代の頃に3年間の海外放浪生活を体験している亀さんの場合、日本人だけではなく中国人や韓国人とも世界各地で接してきたこともあり、中国人や韓国人に対しての偏見は持っていない。それだけに、渡邉氏のブログ「正次郎のNewsToday」を長年愛読しているものの、中国人や韓国人に対して罵詈雑言を浴びせる渡邉氏には辟易していたし、今回通読した『芸能人、ヤクザ、政治家は弱い者イジメが大好き』も、一部に中国人を扱き下ろしている小節があった。たとえば、「警視庁公安キャリアに〝不法滞在中国人、韓国人全員を船に乗せ太平洋で沈めたらどうか?〟と提案」(p.208)などだ。
何故、それほどまでに渡邉氏は中国人や韓国人を嫌うのかと思い、大分前に調べたり推測してみたりしたことがある。思い当たったのは、アメリカやイスラエルに対する悪口が殆どないところから、多分CIAやモサドあたりと繋がっているのではということだった。しかし、改めて『芸能人、ヤクザ、政治家は弱い者イジメが大好き』に目を通して分かったことは、渡邉氏はCIAや中国諜報機関との裏の繋がりは〝無い〟ということであった。なぜなら、同書を通じての渡邉氏は「弱きを助け強きを挫き、義を重んじ、筋を通す」という、まさに任侠の徒を地で行く人物だと分かったからである。
また、渡邉氏はヤクザに対してかなり辛辣なのだが、そのあたりの理由も同書を読んでよく分かった。たとえば理由一つに、大親分のアドバイスがあったのである。
この塩沢四郎住吉連合副会長は、亡くなる何年か前、私に遺言のように言った言葉がある。新橋の竹井事務所に来たとき、呼ばれて三階に上がると、 「渡邉、お前は人を疑うことを知らないな」 と言い出した。 「人を疑うものじゃないですよ」 生意気に反論した。 「馬鹿野郎、この世の中で信じちゃいけない人種が三種類いるんだ」 などと言い出した。 「なんですか?」 なんだか分からない。 「政治家とヤクザと警察だ」 自分がヤクザで、しかも大親分なのに不思議なことを言う。私は思わず、 「そんなこと言いますが、あなたはヤクザの大親分じゃないですか」 『芸能人、ヤクザ、政治家は弱い者イジメが大好き』p.173
なお、参考までに渡邉正次郎氏の父親は、山口組三代目の田岡一雄氏と浅草の高橋組の高橋初代と五分兄弟であった。

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