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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
今上陛下の平和主義
今年も残り2ヶ月を切った。来年の後半以降は国家機能が麻痺し、人生で最大の艱難辛苦に堪えねばならぬのを覚悟しているが、それまでに残された少ない時間を無駄にしないためにも、今月に入ってから懇意の翻訳会社を除き、他の翻訳会社からの打診はすべて断っている。

その結果、多少の時間を取れるようになったので、来年前半中に読み終えておきたい書籍に目を通している最中だ。そうして読み進めた本の中で、天皇に関する本は以下の2冊だが、両書とも今上陛下のメッセージを通して、平和の尊さがストレートに伝わってくる良書であった。

15110801.jpg

最初に左側の『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』(矢部宏治著 須田慎太郎撮影 小学館)、矢部氏の歯に衣着せぬ文章が小気味好く、写真家の須田氏の写真と見事に調和していた。この矢部氏、あの『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないの』の著者であり、発売から1年以上が経つというのに、未だにベストセラー1位をキープしているというのだから凄い。

15110802.jpg

ところで、『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』の「あとがき」が、全文「旅の坊主の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログに転載されているが、ブログ主の小林氏が教え子である学生に投げかけたメッセージが印象に残ったので、以下に引用しておこう(傍線は亀さん)。

己の15歳の誕生日にA級戦犯の処刑をぶつけられることで、否応なしにあの戦争と日本、そしてアメリカとの関係を考えざるを得なかった明仁天皇のお言葉を探ることで、一つの指針を見出そうとした、そのような本(亀さん注:『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』)だと受け止めている。

やはり、学生達としっかり読みたいと思う。で、学生達が別の考え方を持ったならば、それはそれで構わない。

ただ、日本の最上級の教養人である明仁天皇が何を語ってきたのか、そのことを多少なりともフォローした上で、自分の考えを持ってもらいたい、とは思う。



もう一冊の『明仁天皇と平和主義』(斉藤和彦 朝日新書)は、誕生から今日に至るまでの陛下の歩みが事細かに書かれており、資料として貴重というだけではなく、何故に陛下が平和主義になられたのか、その道程が良く分かる本なのである。そして、同書の白眉は終章「穏やかな表情」であり、特に注目したのが昭和天皇の戦争責任についての斉藤氏の記述であった。

明仁天皇の平和への意志を、父昭和天皇との違いとして浮きぼりにした場面がある。

昭和天皇は、戦後に二回ほど訪米の機会をもったが、外国人記者5人を交えた一九七五年の帰国後の会見で、自己の戦争責任について質問され、こう発言した。

<そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面をあまり研究していないので、よくわかりませんから、そういう問題についてはお答えできかねます>

また、原子爆弾投下について、

<原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思っていますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒ではあるが、やむを得ないと私は思います>

(朝日新聞一九七五年一一月一日付)と答えた。

明仁天皇なら、決してこのようには答えなかっただろう。ましてや原子爆弾投下について、「やむを得ないことと思っています」とは、断じて言うことはないはずだ。

『明仁天皇と平和主義』p.202~203


もう一つ印象に残ったのは、今上陛下の権力性否定についての記述だ。

このように天皇は、言論の自由を重視し、その侵害に結びつく何らかの強制や抑圧をともなう「権力性」を否定しているのである。
『明仁天皇と平和主義』p.212


これで思い出したのが棋士の米長邦雄〝事件〟だ。どのような〝事件〟だったのかは、以下の朝日新聞を参照して欲しい。
国旗・国歌「強制でないのが望ましい」天皇陛下が園遊会で

こうした国家権力について著者の斉藤氏が、戦前と戦後における「皇太子襲撃事件」を対比させる形で説明していたのは見事であった。ちなみに皇太子襲撃事件だが、戦前におけるそれは「虎ノ門事件」、戦後におけるそれは「ひめゆりの塔事件」を指す。

最後に、著者斉藤氏の結びの言葉が良い。以下に引用しておこう(傍線は亀さん)。

引き裂かれた自己の苦しみを生き抜くことによって、象徴天皇としてのあり方を築き上げ、個人として、そして天皇としての統一した自己像を確立したといえるのではないだろうか。今日の明仁天皇の人間としての穏やかな表情こそが、何よりもそのことを明瞭に物語っている
『明仁天皇と平和主義』p.227

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