上記のYouTubeの冒頭で、今東光和尚と若者との間で以下のような問答が交わされており、拙記事「人間死んだらどこ行くんですか?」でも紹介した。
若者:人間死んだらどこ行くんですか? 和尚:知らねぇよ俺も はり倒すぞ! 若者:じゃあ天国はあるんですか? 和尚:それも行った事ねぇから分かるかい…。
「知らねぇよ俺も」とトボける和尚だが、一方では「神仏といった人間を超越した存在を信じられない奴は、人として詰まらねぇ野郎が多い」と、確か極道辻説法シリーズだったと思うが、和尚が発言していたのを今でも覚えている。
そこで思い出したのが先週NHKで放送していた、「死ぬと心はどうなるか」と題するシリーズ(3回)だ。立花隆の最新の臨死体験観について取り上げたシリーズであり、同番組の詳細については以下の記事が最も詳しい。 立花隆氏が再び「臨死体験」の解明に挑む
同記事にも書いてあることだが、世界でもトップクラスの脳神経外科医であるアレキサンダー博士は、実際に臨死体験をしており、その時に「見知らぬ女性と出会い心から慰められた」と語るシーンがある。臨死体験の最中は女性が何者か全く見当の付かなかった博士だったが、死の淵から生還した後に調査したところ、それまでに存在していることすら知らなかった、すでに他界していた実の妹であることが判明したという。
博士が〝嘘〟を言っているのでもない限り、立花隆が番組で紹介していた数々の最新の科学研究を以てしても、アレキサンダー博士の臨死体験を解明できないことは容易に察しが付くし、だからこそアレキサンダー博士の臨死体験について、立花隆もNHKも深追いしなかったのだと推測できるのだ。その意味で、中途半端な番組となったのは残念である。
最後に、同番組で最も印象に残ったシーンが、死後の世界を信じるようになったムーディ博士と、立花隆との23年ぶりの再会のシーンであり、ムーディ博士と対話をしている立花隆を見て、今東光和尚だったら立花隆に対して、「お前は詰まんねぇ奴だなぁ」と罵倒していたのに違いないと思った。
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