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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
習近平の肚
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数週間ほど前、『習近平の言い分』という新刊本が、東京新聞の広告面を飾っていたので取り寄せてみた。筆者は孔子直系第75代という孔健氏である。同氏は多くの日本語の本を出しており、もう手許には無いが、亀さんは過去に同氏の本を数冊手にした記憶がある。

今回の新著の主テーマである習近平だが、2013年3月14日、第12期全人代第1回会議で、国家主席・国家中央軍事委員会主席に選出されて以降、亀さんは習近平の言動を注意深く見守ってきた。そして、朧気ながらも漸く習近平の全体像を掴めつつあり、今ではロシアのプーチンに匹敵する政事家であるとすら思うに至っている。

■内なる敵
習近平がやろうとしていることを、孔健氏は『習近平の言い分』の中で以下のようにまとめている。

習近平という最高指導者が、中国の伝統文化を前面に掲げたことは何を意味するのか。それは、お互いを思いやり、腐敗を取り除くための方策と同時に、中国を席巻している西洋思想の影響を脱しょうという試みではないか。民主主義、人権といった思想は、中国という漢民族と55の小数民族が住む広大な大地を統治する方法としてふさわしくないと考えている。そこに、長い間中国で有効的に生きつづけてきた伝統文化があったというわけだ。
『習近平の言い分』p.158


確かに、基本的に民主主義は中国をはじめ、アジアには合わない制度であることは確かだろうし、そこからの脱却を試みる狙いは良く理解できる。ただ、習近平が「中国の伝統文化を前面に掲げる」ものに、四書と五経を打ち出しているのは良いとして、その中心に論語を置き、国民に対して「みんなで君子になろう」(『習近平の言い分』p.155)と、習近平が呼びかけたという孔健氏の記述は腑に落ちない。

日本では「聖人といえば、知恵が広大で行ないが正しい人、心の優しい人になる。君子は徳のある人、小人は凡人」というふうに捉えられている。しかし、小室直樹が以下のように述べているのだ。

中国では聖人というのは為政者(政治権力者)のことであり、君子は統治階級に属する人、小人は一般庶民という意味になる。
古典の素読


中国人である孔健氏が、聖人君子の本来の意味を知らないはずがない。ましてや習近平が〝聖人〟の意味を知らないはずがないのだ。このあたり、論語を日本人が〝道徳教本〟と勘違いしているのを、孔健氏が上手く利用したという見方が成り立つかもしれない。

また、西洋の民主主義は「中国という漢民族と55の小数民族が住む広大な大地を統治する方法としてふさわしくない」と孔健氏は書く。亀さんも基本的に同意する。ただし、すでに〝漢民族〟は滅んでいるのだし、それに代わる〝現在の漢民族〟が、ウイグル民族やチベット民族に対して行っている仕打ちが、西洋の民主主義に代わる素晴らしい方法とは到底思えないのである。今後チベット民族やウイグル民族とどう接していくのか、習近平の手腕が試されるだろう。なお、〝前〟漢民族については以下の記事を参照。
4世紀までに、漢族は、完全に滅亡してしまっていた!

以下は『習近平の言い分』(p.141)に書かれていた中国人の欠点だが、そうした欠点を乗り越えようと、最初に習近平は徹底した反腐敗運動を進めてきた。最後には前政治局常務委員周永康の党籍剥奪にまで至ったのだから、習近平の反腐敗運動は本物だったと云える。しかし、そのために一方で多くの敵を国内につくってしまったのも事実だ。日本のサンゴ礁事件やアフリカの象牙事件は、習近平に反対する国内の跳ねっ返りの仕業であると、亀さんは睨んでいる。

1.中国人はルールを守らない。
2.中国人は団体意識にまったく欠けている。
3.中国人は法的観念が薄い。
4.中国人は個人の利益を第一に考える。


■外なる敵
習近平が敵に回しているのは、何も国内の反対分子だけではない。目を外に転じれば巨大な敵、アメリカが睨みをきかせているのだ。亀さんは旧ブログに書いた「天安門事件とテレサテン」という記事で、天安門事件の黒幕はアメリカであることを指摘したが、今回の香港デモの黒幕もアメリカであると睨んでおり、習近平も同様に捉えていることが、『習近平の言い分』に載った習近平のインタビューでわかる。

そのアメリカ、最近は失敗に次ぐ失敗を重ねている。たとえば、ロシアと中国を仲違いさせようとして失敗、かつては敵同士であったロシアと中国が手を結ぶに至り、いつの間にかアメリカvs.ロシア・中国という構図が出来上がってしまったのである。それ以外にもアメリカの外交政策は失敗の連続であり、その辺りを如実に述べているのが以下の海外記事の翻訳だ。
逆効果!

■天皇陛下
かつて、天皇陛下と習近平の特別会見を、小沢一郎が実現させたことを覚えている読者は多いと思う。そのあたりの背景は色々な意見がネット界を飛び交っているが、最も正鵠を射ているのは以下の記事だ。
◆2011/01/26(水) 金王朝の “深い深い謎” -60-

上記の記事を読めば、以下の孔健氏の言葉も頷けよう。

中国人は日本の天皇、中国でいえば皇帝にあたる天皇に畏敬の念をもっている。このことは日本人があまり知らない中国人の心情だ。
『習近平の言い分』p.158


これはツランと深く関与するのだが、今回の記事の主テーマと外れるので割愛する。
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