曲がりなりにも、俺はこの家の跡取りなんだよ。 第38作「知床慕情」
本来なら、寅さんは「とらや」の第七代目として店を継ぐはずだったのだが、テキ屋の世界に足を踏み入れてしまった寅さん、結局七代目を継ことはなかった。その辺りがよく分かるシーンが、第39作『寅次郎物語』に登場する。
働く? ふん、何言ってんだおめぇは。働くっていうのはなぁ、博みてえに、女房のため、子供のため、額に汗して、真っ黒な手ぇして、働く人たちのことを言うんだよ。俺たちは口から出まかせ、インチキくさい物売ってよぉ、客も承知でそれに金払う、そんなところで、おマンマ頂いてんだよ。

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