7月31日付けの東京新聞に載った、「誰がために」の最終回にあたる第八弾では、自衛隊が政治に翻弄され苦しむ姿を浮き彫りにしていた。また、昨日の拙稿「誰がために07」でも述べたが、貧困化に苦しむ若者が入隊する経緯も、同記事では明瞭に描かれていたと思う。
ところで、同記事で目を引いたのは以下の行である。
昭和40年代に採用を担当していた元陸将補の青山昌嗣(80)=愛知県尾張旭市=は、「分かってもらえないことばかりだった」と振り返る。日米交渉闘争のころ、高校に出向いて採用説明会を開かせてほしいと頼んでも、教師は「自衛隊は憲法違反だ」。生徒たちには「軍国主義の手先が来たぞ」とののしられた。
昨今の国民の自衛隊を見る好意的な視線を思うと、隔世の感がある。昭和40年代と言えば亀さんが高校生だった頃で、本多勝一といった左翼に感化されていたので、やはり自衛隊に対して軍国主義の手先的な捉え方をしていた時期だった。
ところで昨日、時間が久しぶりに取れたので映画「ホタル」を観た。高倉健主演の映画ということで期待していたのだが、見終えてどことなく違和感が残る映画であった。念のため確認してみたところ、監督が共産党を支持している降旗康男氏と知り、なるほどと納得した次第である。同映画に対する亀さんの感想を述べるとすれば、アマゾンのカスタマーレビューの以下の投稿が最も近い。


もやもやした気分が抜けないまま、やはり最近録画しておいたNHKのハイビジョンスペシャル「最後の言葉 ~作家・重松清が見つめた戦争~」(2003年放送)を続けて観た。そうしたら、もやもやしていたものが一気に吹っ飛んだのである。このドキュメンタリーは後に、『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』という本になって出版されている。

アマゾンで同書のカスタマーレビューを読んだが、特に以下のレビューが気に入った。

ここに来て漸く、重松清氏が「とんび」の作者だったこと思い出した。


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