亀さんが小学生の時、黒い犬を飼っていたことがある。名前は「クロ」と言い、大人しい雌の雑種犬だった。
半世紀近くの歳月が流れ、クロのことをすっかり忘れていたところ、最近になって「さよなら クロ」という映画を観る機会があり、クロとの当時を思い出した次第である。映画は昭和30年代の長野県松本市にある、とある高校で飼われていたクロという犬の物語である。

思い出したのは亀さん家で飼っていたクロだけではなかった。映画の舞台が長野県松本市の高校であったことから、亀さんの高校時代のさまざまなことも思い出したのである。
話が飛んで申し訳ないが、高校について言及したついでに、韓国で起きたセウォル号沈没について取り上げておきたい。ご存じのように、修学旅行中の高校生が大勢犠牲なった痛ましい事故であり、その後の韓国政府の杜撰な対応ぶり、真っ先に脱出した船長、未だに逃げ回っている船会社の会長・社長と、まさに今の韓国の病巣を見せつけられる思いであった。
事故の後、亀さんが最も注目したのが行政調査新聞の記事で、拙ブログでも紹介した。 目を覆う韓国船沈没事故の無策!
その後、同事件を取り上げた記事で、行政調査新聞の記事とは別の観点で書かれた、読み応えのある記事に出会った。 韓国船事故の被害拡大は水泳の授業がなかったせい? 社会の歪みを映す中国・韓国人の知られざる日常生活
同記事でも述べている、「韓国の小中学校では99%の学校にプールが設置されていない」、「海洋警察の職員の約3割が泳げない」といったことについては、セウォル号沈没直後のネット記事で亀さんも把握していたが、そのあたりを深く掘り下げたのが上記の記事と云えるのだ。殊に、p.4以降は色々と考えさせられるだろう。以下は、そうした考えさせられる行の一部だ。
学校はただ勉強するための場であり、日本のようなクラブ活動もほとんどない。韓国・中国では勉強ができる子だけが周囲から認められ、褒められるのだ。
ところで、記事を書いた中島恵さんは、著書のページを読めばお分かりのように、バランスの取れた思考の持ち主である。機会あれば、『中国人の誤解 日本人の誤解』か、『中国人エリートは日本人をこう見る』を一読してみたいと思っている。
政治的には難しい両国関係ですが、個人レベルでは理解し合いたい、そういう願いを込めて執筆したのが本書です。日中は政治体制や社会環境が大きく異なるので、そうした背景もあって、お互いに「誤解」していることが多々あります。また、双方ともにマスコミが作り出したイメージに左右されることがあります。ですが、直接交流する機会をもっと持つことによって、「誤解」は解けていくのではないかと思います。
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