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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
神や運命について
島地勝彦氏のドキュメンタリー「全身編集長」を見て、ヤクザに恫喝されるシーン以外にも、実は深く印象に残ったシーンがある。

それは、島地氏が3ヶ月に1回は行くという和尚の墓参りのシーンだ。島地氏は墓前で声を出して和尚と語り合うのを常としている。その島地氏、番組では和尚とのある思い出を語っていた。それは、和尚が亡くなったあと、真っ先に枕元に駆けつけた時の話である。和尚の目から大粒の涙が頬をつたわり、今にも落ちそうなのを島地氏は見た。その和尚の涙を呆然と眺めていた島地氏、「あの時、その涙をすすって呑めばよかった。そうすれば、今よりも立派な人間になっていただろうに…」と、今でも後悔しているのだという。

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今東光和尚の墓参りをする島地勝彦氏(上野・寛永寺)

以下は、『続 極道辻説法』に掲載された和尚の神・運命観である。

神や運命について
人類が続く限り、神とか運命とかいう言葉は、人の心にいつまでも宿ってはなれないだろう。実際、真摯な努力を続けてゆく人間ほど、自己の生涯に運命的なものを感じるのではないかと思う。ぼくには、この世の人間の営みには人の力の及ばない何かの力が作用しているのではないかと思えてならない。今先生は、これについてどうお考えになるか。
(大分県臼杵市 19歳 H・Y)

それは確かにおめえの言う通りなんだ。おめえみたいな人こそが、仏教なりキリスト教なりを少し覗いて、信仰の道に入って神や仏というものと接心することが大切だ。「接心」とは神なり仏なりと心を接し、道を求めることで、おめえなんかには非常にいいことじゃないかと思うね。

四国巡礼は菅笠に「同行二人」と書くんだが、これは弘法大師…お大師さんが「わしは常におまえらと一緒に居るんだ」と教えて人々を安心させたことから来ているんでね。だからいつでもその巡礼者は同行二人になる。私とお大師さん、お大師さんと私というものが歩いてて、一緒に四国八十八力所をご遍路できるという安心で、みんな常にこの言葉を書くんだ。

またキリスト教でも、キリストがいわゆるダマスカスで現れて、「我汝らと共に在り。安心せよ」と言った。この「我汝らと共に在り」という言葉がクリスチャンにとって非常に強い言葉でね。だからキリスト教徒は、キリストが常に自分と一緒にいるんだと信じている。つまり、「同行二人」と同じことだろう?

弘法大師も「我汝らと共に在り」と言っているから、あの四国の断崖絶壁でも、山野を越えて八十八ヵ所をご遍路できると同じようにキリスト教徒もまた、いかなる難難辛苦に遭おうとも「我汝らと共に在り」だから「ああ自分の苦しさはキリストがわかってくれている。悲しみはキリストがわかってくれている」と安心できるわけだ。これ、両者とも同じ考えなんだよ。

おめえは、どうも自分の力だけで生きているような気がしないというのは、何かが「我汝らと共に在り」、そういうものの暗示を受けているわけだから、非常にいい精神と言える。だから謙虚な気持ちで「私は誰かと共に在る」と信じろ。それが亡き父であるか、亡き母であるか、亡き兄であるか亡き姉であるかもわからんが、常に誰かが自分を保護していると意識していることが大切だ。

オレもこの年になって「我汝らと共に在り」と同じように、オレにはやっぱりそういう仏神が常についてくれているという、一つの安心感があるね。たとえばオレが病気で苦しんでいると、そばに占星術の大家がいてくれて「いまが最悪の時。あと半月でこの病気の星は去っていくからご心配なく」と言って慰めてくれるし、易をやる人がまた易で「今年は病占が出ていたけど、それも今年の暮れに脱出できます」と言って鼓舞してくれる。オレはまだ天台の寺を復興しなくちゃならないというような大きな役を持っている。そこで仏が、「やはり、まだ今東光を死なせてはならんぞ。もう少しあれを働かせにゃならん」と、オレの寿命を延ばしているのがオレにははっきりわかる。これもまたオレの宿命だと思っているんだ。まさにおめえの言う通りでね。

『続 極道辻説法』p.170~


この和尚のことばを、どのように捉えるかは読者の勝手だが、亀さんは和尚のことばに深く共鳴するものである。

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   過日放送されたNHKの「超常現象」が本になった
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コメント

主様
いつもありがとうございます
今回もいいお話ありがとうございます

肉親の死に接しますと(私は父を癌で悶絶しながら亡くなったのを看取りました)
父は安らかな幸せなあの世に居て、御霊だけなった今は元気になって、
墓お参りや仏壇に手を合わせると、元気な父に会えている気がしています
そう思えることが、私達家族の幸せであり、安心感でもあります

葬儀の時に、一番暗く悲しんでいる私達家族に、安心感を与えたのは老僧師さまの
「お父様は御仏様の浄土にいかれましたよ」優しい慈悲あふれるお言葉と
とても丁寧に長い時間をかけて、三種類もの御経をあげて頂いた供養の時でした

宗教には、お金のことや政治的なことで、いろいろ悪い面や弊害もありますが
故今東光師や先程の老僧師様のような、慈悲あふれる師に出会えれば
きっと、辛い時救われるのだと、経験から思います
ですから、宗教信仰それでしか、人を救えない事柄もあると思うのです

また、今回のコメントさせて頂きましたのも、
昨今有名な、賢いト○ベチ先生が、
「あの世はない!生きている間、脳が感じるもの、、、」など申されていたのもので
私は「経験のない者、考えのない者や深く人と死に分かれたことのない者には
迷いをあたえているな、古い風習にはそれなりに道理があるはずなのにな」
と思うのです
完全なる無神論者や寺社仏閣否定の方をお見掛けするので、
日本人はどうなるのかと?心配しております

コメントさせて頂きましたこと感謝致します
益々のご活躍楽しみにしております
[2014/04/28 03:55] URL | 桃井 #qbIq4rIg [ 編集 ]

老僧師のことば
桃井様

投稿ありがとうございました。

今回のお話から、桃井様も色々と苦労されてきたことが分かりました。愚生も最近は叔父との別れも体験しているだけに、老僧師さまのお話に頷けるものが多かったように思います。

今後も色々と貴重な体験をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
[2014/04/28 06:19] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


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