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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
『国が亡びるということ』
佐藤優」、「半教養は無教養よりも悪い」と、『国が亡びるということ』(佐藤優 中央公論新社)を叩き台に、2本の記事を書いたが、もう少し同書について言及させていただきたい。

同書の性格を一言で言い表すとすれば、「レッテル剥がし」を試みた本と云えよう。つまり、〝外務省のラスプーチン〟というレッテルを貼られた佐藤優氏が、〝新自由主義者〟というレッテルを貼られた竹中平蔵氏のレッテルを剥がすという、一連の作業過程を示した本なのである。同書を読了後、竹中氏に貼られているレッテルを剥がせという佐藤氏の主張に、亀さんは全面的に同意するまでには至らなかったものの、じっくりと竹中平蔵という人物について見直す必要があると思った次第である。

以下は、赤と青の鉛筆を使って同書に引いた数多くの箇所の中でも、特に印象に残った箇所である。

・「人生には運もある。運が悪くて一時的に意に沿わない境遇に置かれることだってある。しかしそれぞれの立場で、少しでも高みを目指して自助努力するのは、言わずもがなのことでしょう」p.15(佐藤優氏の発言、以下佐藤)
・「資本論は、資本家見習い向けの書物ですよ」p.25(佐藤)
・結論から言えば、TPPは日本国家にとって極めて重要な意味を持つ協定(多国間条約)で、これは一日も早く加わって推進する以外にない。p.29(佐藤)
・アメリカが「環太平洋」という括りを提案してきた背景には、中国の動向があります」p.32(竹中平蔵氏の発言、以下竹中)
・アメリカと同様、ロシアにとっても「仮想敵」は中国なのです。p.35(佐藤)
・TPPは、中国に「世界のルール」を守らせ、国際秩序を保つための手段という意味でも、〝本命〟なのです。p.42(竹中)
・財政再建をするためには、消費税率を上げる前にやるべきことがあるんです。それは財政支出のカットです。p.47(竹中)
・日本の官僚社会は世界の中で見るとあきらかな「低学歴社会」です。p.64(竹中)
・「半教養は無教養よりも悪い」p.69(佐藤)
・「偏微分」がまったく分からないというのは、少なくとも外務官僚にとっては致命的です。p.72(佐藤)
・ハウツー的思考に凝り固まった人に話をするのは、なかなかしんどいものがあります。p.74(佐藤)
・ギリシアは、実は「ヨーロッパ」ではないんです。p.84(佐藤)
・今のヨーロッパの最大の問題は、多くの人が指摘しているように、「ユーロが暴落すること」ではないのです。まったく逆で、「ユーロが暴落しないこと」が問題なのです。p.93(竹中)
・相手に何か聞きたいことがある側、お願いしたいことがある側が、イニシアチブを発揮するわけです。p.105(佐藤)
・当然、アメリカはアメリカで一つの利害を持っています。ですから、冷徹な国際関係の中で、日本は日本の国益に沿った独自の判断を加えていかなくてはいけないのは当たり前です。p.116(竹中)
・「彼(亀さん注:後藤新平)のような人物がいない」というのが、今の日本の最大の悲劇です。p.167(竹中)
・日本は〝ショック療法〟でしか変わることができないのです。p.176(竹中)
・チャレンジする人間をつぶしてはいけない。チャレンジは国の活力になりますからね。「ハシズム」などというレッテルを貼って橋下さんを潰してはなりません。p.186(竹中)
・もし、経済成長させることを諦めて、「分配」の仕方でものごとを解決しようとするならば、これは熾烈な闘争になることを覚悟しなければなりません。人間という動物が常に成長を希求してきたのは、殺し合いをせずに生き残っていくための英知なのです。p.199(佐藤)


2~3項目だけ引用するつもりが、数多くの羅列書きになった(笑)。まぁ、忘れなければ一つ一つの項目について、今後折に触れて分析を試みるつもりだが、今回は、竹中氏の「彼のような人物がいないというのが、今の日本の最大の悲劇です」(p.167)という発言を取り上げておこう。

亀さんは「引き継がれていく命」と題する記事を3月14日に書いているが、その時に『日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】』(竹村公太郎 PHP文庫)を取り上げている。この本を購入するきっかけになったのは、あいば達也氏の●「縮み志向の日本人」韓国人学者の言葉 ネトウヨの血圧上昇だが、比較文化論と題する記事で、同書が取り上げられていたことでピンと来るものがあったからだ。この後藤新平については、いずれ一度は取り上げなければならないのだが、今回は竹中氏が「彼のような人物がいないというのが、今の日本の最大の悲劇です」と述べた背景が分かるように、『国が亡びるということ』から一部を以下に引用するに留めておこう。一読すればお分かりのように、内容的には東日本大震災の復興構想会議の委員に対する、あの竹中氏の辛辣な批判となっている。

竹中平蔵 一つ確認しておきたい事実としては、実は大震災の直後から二ヵ月間、外国人投資家は日本の株を買い続けました。普通は震災などが起きれば投資家は離れていくと予想しますが、反対に彼らは日本株を買っていた。もちろん「日本株がすでに十分に下がっていたから」という側面はあります。けれども、ここで外国人投資家の投資心理をくすぐった大きなキーワードは、「フロム・スクラッチ」だと思うのです。言い換えれば、「ゼロベースからはじめることができる」という意味です。
例えば、広大なエコタウンをつくろうと思えば、まずは今ある街を壊さなくてはいけません。住民の方に移転してもらったり、すでに建っている建物を壊さなくてはならない。こういったことにかかるコストを、経済学用語では「サンク・コスト」と言います。日本語に訳せば「埋没費用」となります。でも、津波で被災した地域は、この「サンク・コスト」がゼロで、理想的な都市をつくることができるわけですね。農業に力を入れたいのであれば、これまでの細切れになっていた農地を一つに集めて、オーストラリアやカナダに匹敵するような広大で競争力のある農場をつくることも、少ないコストでできる状況にあるのです。
ぜひとも強い政治のリーダーシップの下で、このようなチャンスを生かして欲しかったのですが、復興計画がことごとく各省庁の権限の中に閉じこめられてしまい、小さくまとまったものになってしまった。そしてそれも遅れている。やはり“嘆き節”になってしまって申し訳ないのですけれども……。
「フロム・スクラッチ」だからこその“ビッグ・ピクチャー”がいるということです。

佐藤優 未来の日本はどうあるべきか、という「大きた絵」を描くということですよね。

竹中 そうです。本当はそれを描くことこそが、復興構想会議の役割だったんです。ところが、復興構想会議の委員が全員、役所に操られるかたちになったために、まるで絵を描けなかった。
後藤新平はまさに“ビッグ・ピクチャー”を描いたわけです。1923年の関東大震災の時に、「パリよりも立派な首都をここに作る」という目標を掲げて、40億円という予算の大プランを立てた。当時の40億円というのは、今の貨幣価値に換算すると約200兆円にものぼります。2011年11月22日に決まった復興のための補正予算が約10兆円でしょう。ものすごく大きな構想なのが分かると思います。当然のことながら批判もされました。時の大蔵卿の井上準之助も理解は示したのですが、「とてもそんな金はない」と首を縦には振らなかった。それで、結局200兆のプランは一〇分の一になったんですね。それでも、今回の補正予算よりもだいぶ大きい。
その“ビッグ・ピクチャー”があったからこそ、今の東京の骨格、例えば昭和通りが残っているわけです。ほかにも隅田川の橋というのは、構造物として、すごく立派です。これも後藤新平の立案です。

佐藤 大きな構想を持ち、お金をかけるべきところにかけたわけですね。

竹中 そうです。残念だけれども、「彼のような人物がいない」というのが、今の日本の最大の.悲劇です。
それにしても、今回の復興構想会議はひどい。まともな「絵」も描かずに、増税だけしろと言っているわけですから。“ビッグ・ピクチャー”を描く人の集まりどころか、ただの金庫番になってしまった。もう遅いのかもしれないけれど、どこかで思い切り方向転換をしないと、日本の将来に大きな傷を残す原因になりかねません。

『国が亡びるということ』p.165


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東京新聞朝刊(2014年3月16日)から
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コメント
なるほど・・・
亀さんの、この記事を読むと、竹中さんは、竹中さんなりの方法で、
日本の未来をよくしようと考えていると言うことが分かりました。
ありがとうございます。

後藤新平氏は、すごい人だったんですね、本当に。。。
今、このような政治家が存在しないことは、ほんと、日本の悲劇です。

前に、亀さんとでしたっけ・・・後藤新平のこと、話をしたのは。。。
といっても、何について話したのか、覚えていないのですが。。。

今、記憶をたどってチェックしたら、孫の鶴見和子さんが、後藤新平の会の発起人に
なっているということを話題にしていたような。。。
もう一人別の人の話もしたような気がします。

後藤新平のような巨人はいないかわりに、日本人一人一人が日本の未来を
しっかり描いていけば、関東大震災の後の復興とは違う、もっと自然な形の
復興をしていくような気がします。
それが、今の時代、これからの時代のあり方のような気もしています。

9041
[2014/04/02 00:23] URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]

単眼思考から複眼思考へ
先の選挙に立候補した細川護煕氏を熱烈に応援した小泉純一郎、その小泉とコンビを組んで日本に規制緩和を導入した竹中平蔵、この二人は〝ネット住民〟から、天敵の如く扱われているのは承知の事実。

しかし、(YouTubeで)先の選挙で小泉純一郎の演説を耳にし、佐藤優氏の対談本で竹中平蔵の今まで見えなかった(正確には見ようとしなかった)別の顔を見た今日この頃、今までに見えていなかったものが見えてきたような気がします。

後藤新平に関して言えば、書かねばならないことが山ほどありますが、別の機会に譲るとして、後藤は岩手県奥州市水沢区の生まれであり、小沢一郎も同地を本籍地としています(生まれは東京)。このあたり、後藤と小沢の出自に関して興味深いテーマが目白押しですが、ここでは後藤の甥、椎名悦三郎を少し取り上げます。

椎名悦三郎と言えば、灘尾弘吉と前尾繁三郎で作った「3賢人の会」のメンバーの一人だったことを思い出すし、そのあたりの逸話は以下の記事に詳しく書かれています。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1201P_S1A211C1000000/

同記事の中で小沢一郎の懐刀とも云える平野貞夫氏の『昭和天皇の「極秘指令』の一部が引用されていますが、亀さんも思わず背筋を伸ばしたほどの素晴らしい一書でした。また、現在話題になっている消費税導入を主張したのが、かの前尾繁三郎であったことを改めて思い出させてくれた記事でした。

まとまりがありませんが、今回はこの辺で。
[2014/04/02 04:34] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


消費税自体の概念は、間違ってはいないと思うのですが、
生活必需品、食品に関しては、特別減税措置をするべきです。

たとえば、スペインは、基本、21%ですが、食品、書籍、交通などは、10%、さらに、穀物、第一次産品などは、4%と3段階の消費税率があります。
アルコール類は、以前は10%でしたが、今は21%です。

今回の消費税導入に関しても、そのような措置をとるのかと期待していましたが、そうならずに、残念です。。。
昔廃止された、物品税を復活させて、生活必需品に関しての消費税率は低く抑えると言う方向性になって欲しいものです。

小沢さんと後藤新平が同郷ということは、後藤新平のwikiを見たときに、気づきました。
後藤新平の会の発起人の一人にも、もちろんいらっしゃいますし。。。

前尾繁三郎については、初めて名前を聞きましたので、ちょっと調べてみようと思います。

亀さんはいろいろご存知なので、いつも教えていただいて感謝しています!
中学高校で習った、社会、歴史はなんだったんでしょうね・・・。
近代史・現代史が全く抜け落ちていましたからね。。。
政治、経済もなんか理論的なことばかりで、興味も持てなくて、いい加減だったことを
今さらながらに反省しています。。。

6543
[2014/04/02 05:31] URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]


『国が亡びるということ』

言葉の響きが悪くて悲しいです
ヤル気がなくなります

そんな、感じが、、、。
とても気になります
[2014/04/02 19:08] URL | 桃井 #qbIq4rIg [ 編集 ]


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