落合(莞爾)さん本人から、次の新著が来年の1月22日に刊行されるという知らせが届いた。以下は同書の目次(仮)だが、それに目を通すことで同書の大凡の内容が推測できると思う。〝大室天皇〟の素顔だけではなく、船中八策の正体あるいは坂本龍馬の暗殺犯についても筆を進めている。今回も一人でも大勢の読者が、落合秘史の世界を散策してくれることを期待したい。

自序
第1部 奇兵隊と防長卒族 第一章 明治大帝は周防の地から 大室天皇説の衝撃 しだいに明らかになる「堀川政略」 清華三条家と土佐藩主山内家 安政大獄は井伊と水戸の大芝居 大室寅之祐の氏姓鑑識 大室家は護良の末裔で女系は名和氏 伊東巳代治は寅之祐の従弟 巳代治の母は大室スへの妹 フルベッキ写真と大室寅之祐 フルベッキ写真が撮った真実
第二章 大室家はなぜ田布施にいたのか 鞠府に匿われた大室家 日本分裂の危険を孕む大内軍閥 興良親王の周防入り 麻郷大室家を巡る民間伝承 福尾教授の大室天皇説 三浦芳聖の北陸朝廷説 大室家を保護した佐藤甚兵衛とは 南朝真宗興正派と麻郷西円寺 西円寺スㇸの素姓
第三章 卒族たちの憧れ奇兵隊天皇 防長卒族・陪臣の士族組み入れ 防長の地は多々良氏の本拠 大内氏の滅亡 史書が眼を逸らす半島民の渡来 大内氏の傭兵となった村上海賊 防長卒族・陪臣の淵源 士族・卒族・臣隷(陪臣) 明治三年の族籍分類 奇兵隊は奉公人に戦功を与える目的 卒族振興を策した吉田松陰 戊辰戦争は片八百長
第四章 壬申戸籍 下級武士史観がそもそもの誤り 明治二年十二月二日の族籍令 族籍調査と編籍の実施 明治五年に新「士族」が誕生 両公爵の族籍 身分捏造を護った皇国史観 雑種とは何か? 雑兵とは何か? 奇兵隊創設と「戊辰の役」の目的 維新後に違いが現われた薩長の個性
第2部 大政奉還の実相 第五章 幕末の怪火・倒幕論の火元 幕末→維新の決定的転換点 明治維新を実際に采配したのは 江戸幕府最後の問題 薩摩藩の外交を主導した者 怪人モンブラン伯爵と妖僧カション神父 池田使節団の本当の目的 白山伯、薩摩使節と幕府使節に同時接近 白山伯の持ちかけた琉球国の万国博出展 カション神父と万国博幕府使節 白山伯、琉球国の万国博事務総長に就く フランスお政の高級娼館 白山伯の本当の年譜とウラ噺
第六章 新政体の起案者 「船中八策」は公武和一論 倒幕必至論の中岡慎太郎と首鼠両端の龍馬 倒幕密勅の裏側 大政奉還の刻迫る 尾崎三良に借りた「新政府綱領八策」 尾崎三良の政体案 龍馬手を拍って喜ぶ 尾崎構想が岩倉の正体を暴露 岩倉具視の本当の役割 小栗はなぜ抗戦を叫んだか
第七章 慶喜と大政奉還 大政奉還を渇望していた慶喜 渋沢栄一の衷情が滲む『慶喜公伝』 公議政体の具体像に悩んだ慶喜 下士卒族が時代の覇者に 啐啄同時で成功した明治維新 「堀川政略」の幕末工程を進めたのは誰か? 慶喜の排除を主張した維新三傑 生きていた三条実萬 中山忠光の朝鮮渡海 ウラ天皇が明治維新を仕切った 永世親王伏見殿がウラ天皇 建武政権に始まる政治的八百長 伏見殿の直臣水戸徳川家の素姓 水戸家と池田家を結んだ熊沢蕃山 水戸斉昭と三条実萬が「堀川政略」を進めた
第八章 龍馬の黒幕は尾崎三良 龍馬と尾崎三良の不思議な接点 政商は文筆が苦手 政商と法制官僚 龍馬の暗殺は誰が? 尾崎三良が帯びた密命 尾崎原案の背後の人影
第九章 二人の尾崎と有栖川と小栗忠順 二人の尾崎 尾崎三良は仁和寺宮の密子 三良の母桃華子は拝領妻 憲政の神様尾崎咢堂 大隈・小栗連合の証人矢野文雄 尾崎咢堂の資金源は渋沢栄一 小栗が大隈と矢野を結ぶ民主派トライアングル 民主派トライアングルのどえらい財源 尾崎テオドラは有栖川の血筋 有栖川宮の真相 有栖川を尾崎両家に入れた
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