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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
暗黒時代を生きる若者
今から8年近く前、あるコンサルタント会社のホームページに1年間にわたり、3年間近くに及んだ世界放浪記を掲載させてもらったことがある。全部で12章からなるのだが、今回そのうちのパナマ編を本稿の最後に転載しておこう。

8年前、亀さんは「10年後には日本国民の9割が下流化する」と書いたが、今日の日本を見ればお分かりのように、〝9割が下流化〟はすでに現実のものとなった。特にしわ寄せがいっているのは若者なのだが、そのあたりを理解する意味で、堤未果の著した『貧困大国アメリカ』(岩波書店)を一読いただきたい。特に、第4章の「出口をふさがれる若者たち」は必読である。同章でアメリカの帰還兵センター(Vet Center)のスタッフ、ティム・レイバン氏は以下のように語っている(傍線は亀さん)。

「仕事の意味とは、ただ生活費を稼ぐ手段だけではないのです」とティムは言う。
「若者たちが誇りをもって、社会の役に立っているという充実感を感じながら自己承認を得て堂々と生きられる。それが働くことの意味であり、「教育」とはそのために国が与えられる最高の宝ではないでしょうか? 将来に希望のもてる若者を育ててゆくことで、国は初めて豊かになっていくのです。学びたいという純粋な欲求が、戦争に行くことと引きかえにされているのは、間違いないのです」

『貧困大国アメリカ』p.141


アメリカの若者についての章なのだが、同書が発行されたから6年経った今日、日本の若者についても当てはまるようになりつつある。そして、傍線の記述と全く逆の道を、今日の日本は歩んでいるのだ。

今後も折あるごとに、日本の若者へのメッセージを書き連ねていこう。

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第八章 パナマ運河と日の丸
エクアドルのキトから無事にコロンビアのボゴタに到着。本来であればキトからパナマまで一気に飛んでも良かったのだが、ボゴタに寄ったのには訳があった。それは、南米を放浪している間に複数の放浪者から情報を収集したところ、「ボゴタのアメリカ大使館が一番ビザを取りやすい」という情報を得たので、アメリカのビザを取るべくボゴタで勝負を賭けることにしたのである。ボゴタの安宿にチェックインした後、早速リックの底からヨレヨレになった背広を取り出し、ネクタイをしてアメリカ大使館を訪問した。今でこそ日本人の場合はアメリカのビザは免除されているが、当時(1972年)はビザを取らねばアメリカに入国出来なかった時代であった。受付でビザ申請を申し込むと、面接を受けるようにと言われた。

黒人女性の担当官:(いかにもアメリカ人らしい気さくな態度で)アメリカを旅行されるのですか。素晴らしいですね。アメリカは何処を訪問の予定ですか?
私:(正直に)I want to travel around the States, ma'am.(アメリカを一周したいと思います)
担当官: Around!(アメリカを一周するのですか!)

 驚いた表情の面接官見て、私は内心しまったと思った。何故なら、当時持っていた旅行資金は15万円もなかったはずであり、それでアメリカやカナダを一周すると言うのだから担当官が驚くのも無理もない。この担当官に「この日本の若者は、違法で働き、お金を貯めてアメリカを旅する気なのかもしれない」と思われても仕方がなかっただろう。(事実、私はアメリカで働き、それで得た旅行資金でアメリカ・カナダを一周するつもりでいた)幸いなことに、担当官はそれ以上追求せず、ポンと三ヶ月の入国ビザを押してくれたのはラッキーだった。

本来であればコロンビア各地を訪れたかったのだが、旅行資金が限られていたこともあり、コロンビアの旅は諦めて急ぎボゴタからパナマ運河へと飛んだ。

 パナマに到着した私は早速パナマ運河の見学に出かけた。観光用の展望台に到着して目を見張ったのが、ズラリと並ぶコーラーやジュースの自動販売機であった。当時の私は南米放浪の旅も半年になろうとしていただけに、自動販売機の存在を忘れかけていた頃だったのである。それだけに、パナマという地で、自動販売機という未だ見ぬ“アメリカ”と遭遇したのは新鮮な驚きであった。自動販売機を横目に展望台に登ると、眼下にパナマ運河が一望できた。私は中学・高校時代は地理が好きだっただけに、夢にまで見たパナマ運河を目の前にして感無量であった。

 展望台でパナマ運河を眺めているうち、遠方から近づいてくる貨物船に気づいた。そして近づいて来る船の船首に掲げていた日の丸を目にした途端、父そして母のいる遠い故郷を思い出し、不覚にも涙がこぼれてしまった。

 現在、当時の筆者と同じ十代の二人の息子を見て、よく一人で地球の裏側まで行き、半年間も中南米を放浪ができたものだと思う。同時に、私の両親、殊に母親にとっては無鉄砲な息子の旅先での安否を気遣っていた3年間だったと思う。幸い、当時は元気だった父が、「心配するな」と母に言い聞かせてくれたと後で聞かされ、父に対して有り難く思ったものだった。そして、今度は私が息子たちの海外武者修行を応援する番である。

 ここで、若者の海外武者修行と関連して最近印象に残った本の中に、『這い上がれない未来 9割が下流化する新・階級社会』(藤井厳喜著 光文社ペーパーバックス)があるが、若者、殊に十代の子供を持つ世の父親・母親に目を通して欲しいと思う。ちなみに、同書は自分の子供を下流階級にしない方法として以下のようなことを書いている。(p.261)


1. 海外の名門一流大学に留学せよ。
2. 公務員になってはいけない(日本の公務員は今後もリストラ必至。中央官庁のキャリアもよしたほうがいい)。
3. 日本企業に就職するなら、グローバル展開をしている企業に絞れ。
4. 最低限、英語は話せようにしろ。できるなら、もう1つ外国語を話せ(第2外国語はカタコトでもよし)。
5. 専門職に就けるように、世界共通の資格を取れ。サラリーマンではなく、ビジネスマンになれ。
6. PC(パソコン)の知識、技術を身につけろ。
7. 国内ニュースより海外ニュースに注目せよ。
8. 金融・経済の知識を身につけよ。
9. 自分探しをするな(「オンリーワン」を否定せよ)。
10.日本に対する「愛国心」を持て。


 品のない藤井氏のアドバイスではあるが、10年後には日本国民の9割が下流化するという点は本当であり、そのようなことになろうとは夢にも思っていない人たちには大変参考になるはずである。しかし、若者が海外武者修行で身につけるべきは、何を差し置いても“誠実さ”のはずである。

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2006年2月吉日

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