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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
殉愛
一日の仕事を終えて床に入ると、晩酌をしながら数冊の本や雑誌に、目を通すのを習慣としている亀さんだが、そうした本や雑誌の中で現在読み進めている一冊が、西村雄一郎著『殉愛 原節子と小津安二郎』(新潮社)だ。『ビッグコミック』誌で粗筋を知った上で読み始めた本だったが、期待以上であった。
小津安二郎と原節子

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小津安二郎と黒澤明の二人の巨匠比較論も思わず唸ったし、その他数多くのエピソードに息を呑んだ。未だ、三分の二しか読了していないので、同書の後半部分は分からないのだが、第四章「永遠の契り」などは下手な哲学書を遙かに凌駕している。

たとえば、古典とは年輪を重ねれば重ねるだけ見えてくるものがあるのだが、筆者の西村は小津映画も古典の一つに数えているのがわかる。

静かに流れていく時間のなかで、今、自分が生きている世界から、ものが少しずつ消えていくことの寂しさ、虚しさ、無常観を心から感じたのである。その意味で小津映画は、年をとればとるほど分かってくる映画の典型といえる。
『殉愛 原節子と小津安二郎』p.155


そして、小津が一貫としてモチーフとしてきたものこそ家庭なのだが、それが上記の西村の云う無常観に繋がってくるのである。

(小津監督は)生涯ただ一つのものしか描かなかった。その唯一のものとは〝家〟である。さらに詳しく言えば〝家の崩壊〟である。
『殉愛 原節子と小津安二郎』p.155


来年の春には下の息子も九州あたりで生活を始める可能性が高い。だからこそ、以下の西村の言葉に重みを感じるのだ。

血のつながりというものは、一時のはかない絆でしかない。いつかは、どこかでバラバラに崩れていくものなのだ。それ故に、人間同士の真のつながりとは、本当に人を思いやる気持ちと、それに対しての感謝の気持ちだという、ごく当たり前のことを、この周吉の台詞は語っている。だからこそ、笠智衆が言う最後の「ありがとう」に込められた心根は、万感の思いとなって、見る者の胸を揺さぶるのである。
『殉愛 原節子と小津安二郎』p.172


以下は、第四章の最後にあった西村の言葉だ。

『東京物語』は、小津が原節子に宛てたラブレターだ。
原節子は人生を賭けてそれに答えた。

『殉愛 原節子と小津安二郎』p.174


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