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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
どんな命も花と輝け
先月の31日、フジテレビのスーパーニュースで、「壮絶! 激痛に耐えて熱血和尚〝命の宣告〟」という番組を偶然見た。この和尚の名前は廣中邦充と言い、やんちゃ和尚という愛称で広く知られているようだ。今までに850人もの子供たちを社会復帰に導いたという、本当に頭の下がる和尚である。その和尚が、昨年の6月28日、主治医から余命3ヶ月の悪性のガンであると告げられた。普通の人間であれば、気も狂わんばかりに取り乱すことだろう。しかし、この和尚の偉いところは、そうした身体であるのにも拘わらず、全国各地で講演会を続けたことであり、その姿は鬼気迫るものがあった。

このニュースを見た亀さんは、早速オンラインで廣中和尚の新刊本『どんな命も花と輝け』を取り寄せたという次第だ。まだ半分しか読了していないが、廣中和尚は神仏に仕える身でありながら、当初は死の恐怖に怯えたと正直に書いている行を読み、廣中和尚の人物に惚れた。

130202.jpg

ここで、やはりガンと壮絶な闘いを演じた、今東光の死生観を転載しておこう。


病気で動けなくなる前に充実した生活を送りたい

先日、湯川秀樹博士が講演したのを新聞で読んだが、あれほどの人がしょげかえって泣き言ばかり書っておられるのにはがっかりした。その点、和尚は同じ癌におかされながら泣き書ひとつ言わず、強く生きていらっしゃる。さすがに名僧、さすがに宗教家だと感服している。

ところでかく申す私も、齢二十四歳にして肺気腫という不治の病にかかってしまった。現在はどうにか日常の生活ができているが、いずれは全く動けなくなってしまうそうで、これは時間の問題だとか。そのことを考えると、不安が先に立って弱気になりがちだが、いままで以上に、これからの一日一日を大切に生き、いまという瞬間をもっとも充実した時にするにはどうしたらよいか? ご教示願いたい。
(姫路市会社員 J・T)

病気というものは、ある意味においては、神仏が考える時間を与えてくれたことになるんだ。「よく考えます」なんて言ったって、たいていの奴は半日と考えやしねえ。糞たれながら三十分ぐらい考えているのがオチでな。だけど病気になると、一週間でも十日でも一年でも三年でも十年でも、考える時間が与えられるわけでね。お釈迦さんは考えているうちに悟りを開いたんだから。こういう貴重な時間を与えられるということを、普通のバカな奴に与えられない時間を与えられたと思って、それを考えることだけに使うんだ。思索することだ。

あるひとつのテーマをつかみ、それを縦横無尽に考えていく。それを思想としてどういうものに発展させていくか、というようなことを考えていれば、時間なんかいくらあったって足りないくらいだ。しかもその間に本を読むとかいろいろなことをやらねばならない。もう忙しくて、病気なんて考えるひまはないくらいでね。

そういう点で、オレはガンになったことを非常に感謝しているんだ。というのも、オレみたいな奴は、考える先に殴ったり、ケンカしたり、バカなことに精力を費してきた。それがガンにとりつかれたおかげで、動いちゃいけない、激しい運動しちゃいけないというんで、ジーッとひとつの問題を追究していけるようになった。よその奴が持てない時間をもらったんだと思っているから、前途の不安も何もありゃあしねえ。未解決な問題をいくつか残してくたばるより、そのうちのひとつだけでも、自分で「これが結論だ」というものを見つけるまで物を考えるべきだと思うんだ。人間は〝考える葦〟なんだから、考えなかったら何にもならないじゃないか。

肺に穴があいているから不安だ、動けなくなるから不安だなんて悩むことはない。肺に穴があいたところで、尻にだって穴があいているんだし、耳や鼻にも穴があいている。体にはいろんな風にいろんな穴があいているんだから、ひとつやふたつ穴がふえようとビクともするな! 風穴がたんとあけばそれだけ風通しがよくなって夏場は涼しくていいじゃねえか。何をとぼけたことを言ってやがる! そう思えばいいだろう?

妄想に耽るっていうのも楽しいもんだね。天井にオ××コが出てきたり、なかなか面白いよ。あのビラビラの所にぐっと入っていくんだな、とか…。てめえが中へ入っていくような気持ちになるのも大変快いもんでね。そう考えたら動けないで寝ているのも楽しくて楽しくてしようがねえくらいだ。
『最後の極道辻説法』p.70
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