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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
坂村健の“教育論”
島地勝彦氏は、今東光和尚には孫のように可愛がられた人だ。その島地氏のインタビュー記事が、[現代ビジネス]にシリーズとして掲載されてるので、欠かさず毎回注目しているわけだが、今日読んだ坂村健氏との対談記事、 「いまの時代、『教養がなければ生きている資格がない』が、『タフでなければ生きていけない』」、あれは酷かった。島地氏のことではない、坂村氏がである。

かつてはトロンOSを開発した日本人として、亀さんは密かに坂村氏のことを応援していたのだが、飯山一郎さんの乳酸菌を批判した毎日新聞を読み、あまりにも人間として視野の狭い男だったことを知り、このような人間を応援していた自分が恥ずかしくなったものだ。ここで、板村氏を完膚無きまでに叩きのめした、優れた記事を見つけたので以下に紹介しておこう(因みに、亀さんも豆乳ヨーグルトを欠かさずに毎日摂っている)。
乳酸菌について 東大 坂村教授に反論する

さて、[現代ビジネス]記事だが、読めば板村氏の狭量さが分かる。写真家の立木義浩氏も、「なんでも時代ってあるんじゃないの。むかしは子供にピアノを習わせるのと同じように漢籍を習わせたんだろう。今ならそれはコンピュータかもしれないね」と、古典もピアノも一緒だと臆面無く言うあたり、呆れ返ってしまった。

なを、このインタビュー記事では鴎外と漱石が出てくるが、このあたりは本ブログでも和尚の言葉として少し紹介したので再読戴ければ幸いだ。
幸田家の人びと

最後に、本物の教養人とはどのような人物かを示す意味で、今東光和尚の芥川龍之介観を転載しておこう。


☆☆芥川龍之介はどんな人?
私は小説の中でも芥川龍之介先生が書かれた作品が大好きだ。優れた短編を残された尊敬すべき芥川先生は、どのような人物だったのか? 今和尚、お聞かせ願いたい。
(東京都西多摩郡羽村町 都職訓生 22歳 加藤進〕

芥川さんは「新思潮」の先輩に当るし、谷崎潤一郎、佐藤春夫とも親しかったので、そこに出入りするオレともよく知っていたんだ。佐爆春夫は芥川さんをライバル視していたけど、学の力というものは、比較にならないほど芥川さんの方が上だった。とにかくもう芥川さんという人は大変によくできる人で、抜群だったね。字もうまいし、絵も描くしね。歌、俳譜、何でも一つとして不可なきものはない人で、フランスで言うと、ちょうどアナトール・フランスに似ているんじゃないかな。

学問でも一流の学者だし、幅広い趣味人でもあって、フランスで言う「ディレッタント」という言葉があの人くらいぴったり合っているのも少ない。非常に幅広く、しかも奥深い。何でも書くし、何にでも理解を示す才能をもっている。まさに本物のディレッタントだった。衒学いうディレッタントは低い低いディレッタントのことを言うんで、要するに学識を衒ってね、いかにもおれは物知りだというのは今の日本にも沢山いるが、芥川さんのはそんな次元の低いもんじゃなかった。


和漢洋にも通じていてね。漢文もよく読めるし、俳諧一つとってみても国文学者が言ってるどころじゃなく、芭蕉なんかにでも一家言もっていた上、実際に句をどんどん作る。あり余って歌になると、アララギ派に近い歌も詠めた人だった。学者級の知識に一流の芸術家としての才能を併せもっていたんだから、とても大学の教授でもかなうもんじゃなかった。特に絵も文人画描いたんで、そういう点でオレたんか好きだった。しょっ中、芥川さんの家に遊びに行ってたもんでね。オレみたいな若いもんが集まるもんで、谷崎なんか芥川さんをつかまえて、「君は何だな、中学生を集めていばってるそうだな」なんて言っていたくらいだ。谷崎という人はなにしろ人間嫌いでね。

和漢がそれくらい優れていた上に、洋も凄かった。いつか芥川さんの家へ行った時、「君のお父さんは単なるキャプテンでなくて変わっているんだね」って言うんだ。オレは一度もオヤジの話なんかしてないんで驚いたが「そうですか、変わっていますか。なにしろうちのオヤジはtheosophist(見神論者)ですよ」って言ったら、「じゃあブラヴァッキーのThe Secret Doctrineなんか読んでいるんだな」。これ聞いて、オレ、腰ぬかしたよ。ブラヴァッキーと言っても知らんだろうが、これはエレーナ・ペトローヴナ・ブラヴァッキーというロシア生まれの婦人
で、一九世紀最大のオカルティストなんだ。彼女が書いた『ザ・シークレット・ドクトリン』という一八八八年に出版された本を読んでオヤジはセオソフィストになったんだから。どうしてこんな本まで読んでいらっしゃるのかって、もうびっくりしたもんだ。

よく夏目漱石の弟子の一人のように思われているが、ちょっと違うんだな。漱石には久米正雄や松岡譲ほど接近はしていなかった。『羅生門』を読んだ夏目さんが、「芥川を連れて来い、連れて来い」と言ったんで行っただけで、あんまり接近はしなかった。いつも一定の距離を置いてたな。テンペラメントがひとつ違うんだ、二人は。相容れないんだ、漱石と芥川さんとは。

芥川さんの人となりを小島政二郎がよく書いているし、また今度書き始めるらしいが、奴は友達でもなんでもありゃあしないんだ。芥川さんの前に出ると、もう米つきバッタでね。嘘っ八もいいとこで、奴は嘘ばかり書いてやがる。小島の政なんて、いまでもブラヴァッキーのブの字も知りゃあしねえ無学な野郎でな。あん畜生が死んだら、オレ、奴のことを洗いざらい書いてやろうと思ってるんだ。とにかく嘘つきでな。奴に芥川さんなんかを書けるわけがねえよ。
『続 極道辻説法』p.100
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