昨日、某翻訳者(日本人)の英日翻訳文(医学)をチェックするという仕事を承った。語数にして350語ていどだったので、医学分野は専門外とは言え、一時間ほどで終わるだろうと高を括っていたのだが、実際に取りかかってみたところ、数時間も費やしてしまった。医学用語の確認に時間を取られたということもあるが、最も大変だったのは訳文が拙い、しっちゃかめっちゃかな訳文だったので、自然な日本語に直すのにかなりの時間を取られてしまったのだ。
ドッと疲れが出たので、次のブログ記事はドラマ(時代劇)を取り上げ、のほほんとしたブログ記事をアップするつもりでいたが、以下の動画を観て気が変わった。それは、最近アップした「習近平とバイデン」で、「プーチンと非公式会談」と小生は書いたが、下掲の動画を観て、非公式会談の背景ついて言及していなかったのに気づいたからである。
習近平の失態!平和の使者戦略、露ウ和解に誤算? #深田萌絵TV #習近平 #プーチン
深田萌絵さん、お見事!
実は上掲の動画を観る前、以下のネット記事に目を通していたのだが、どれもこれもピント外れだなぁとガッカリしていたのだ。
『現代ビジネス』コラムニストで、ジャーナリストの近藤大介氏。 すがるプーチン、手を差し伸べる習近平、電撃訪ロで見せつけた圧倒的力の差
中日新聞論説副主幹だった長谷川幸洋氏。 プーチンを“子分”にしてやる…中国・習近平が狙う「ロシア属国化」「大中華帝国」の恐ろしい計画
ジャーナリストの福島香織女史。 中露で「世界の枠組み」構築?習近平のロシア「平和の旅」に見る不穏な未来
正直、よくこれで原稿料を貰っているなと感心したほどだ(苦笑)。
他にも、プーチンと習近平の非公式会談を取り上げた、ネット記事や動画が多かったが、上掲の深田さんの動画は、そうした駄文や「駄画」の中では「鶏群の一鶴」という形容が相応しかった。
何故か?
深田さんと上の三者との間には、大きな違いがあったからだ。
1.習近平との非公式会談においてプーチンが実践してみせた戦術を、深田さんは見事に見抜いていた。『三略』にも〝敵〟を欺く戦術についての小節が幾つかあり、小生は上述した拙稿「習近平とバイデン」で、プーチンと習近平の人間関係を「呉越同舟」という喩えで表現したのも、『六韜』が頭にあったからだ。だから、プーチンと習近平の人間関係は、近藤大介氏や長谷川幸洋氏の言うような、習近平が己れの野望を満たすため、プーチンを「手下」扱いにするといったような関係でもなければ、福島香織女史の言うような「親密な」関係でもない。
2.プーチンが世界におけるナショナリストの旗頭とすれば、習近平はグローバリストの旗頭の一人ということを、深田さんは的確に見抜いており、一方で他の三者は見抜けておらず、盆暗だと言うより他はない。
ところで、グローバリストと一言で括っても、連中も決して一枚岩ではないこと、以下の馬渕睦夫大使の動画を観れば十分納得できよう。
馬渕睦夫【大和心ひとりがたり】2023年第12回●ウクライナ戦争で路線変更するアメリカ 〜バイデン大統領のウクライナ電撃訪問、その後〜
米 何故か、馬渕大使の動画が表示されない。だが、「馬渕睦夫【大和心ひとりがたり】・・・」をクリックすれば観ることができるので、試していただきたい。
それにしても、深田さんと他の三人との間に横たわる落差というか、インテリジェンスの違いを見せつけられて、思い出したのが小名木善行氏の動画だった。
情報操作に騙されないためには?


インテリジェンスの第一歩である、情報収集術を身につけるヒントが、この動画の至る所に鏤められている。
【グリコのおまけ】
 【深田萌絵東京講演】米技術者が語る次世代通信 中国スパイ企業を打ち破る戦略とは!?
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