
NHKで「人類誕生・未来編」というシリーズが、3回にわたり放送されたので観てみた。以下は第1回目の解説文である。
アフリカのか弱い生き物に過ぎなかったサルが、なぜ700万年の間にヒトへと進化できたのか?驚きと謎に満ちた人類進化の壮大な物語を、最新科学で解き明かす3回シリーズ。第1集は、ヒトが生まれるまでの“奇跡の物語”。ヒトに至る人類の進化は常に絶滅と隣り合わせの過酷な道程だった。次々と迫り来る危機をいかにして乗り越え、進化の階段を上がったのか?ヒトに至るまでの幸運と偶然に満ちたドラマを描く。

この番組では、人類の誕生から現在に至るまでの壮大な物語を描いており、いかにもNHKらしい内容だった。そして、同時に思いを馳せたのは、今や滅亡したとされているホモ・エレクトス(ジャワ原人や北京原人)、ネアンデルタール、そして我々ホモ・サピエンスが、同時代を生きていた一時期があったということである。
小生は過去において人類学についての記事を何本か書いている。たとえば、7年前に書いた以下の記事・・・ 人類、そして日本人はどこから来たのか
上掲の記事でも触れたように、日本人の場合はネアンデルタール人の遺伝子が入っているということは、広く知れ渡った周知の事実であるが、ホモ・エレクトスの遺伝子も、我々ホモ・サピエンスが引き継いだ可能性がある。ウィキペディアの「ホモ・エレクトス」項でも、以下のように書いていた。
ホモ・サピエンスとの混血は、種の分化が50万年前であるため、可能性は残っている
小生は「日本精神」について多角的な記事を書いているが、数年前から気になっていたことがあり、それは文化発祥の地が日本列島だったのではということだ。この点については、最近の研究で正しいだろうということが、次第に明らかになりつつある。そのあたりについての詳細は、武田邦彦氏が以下の動画で述べているので耳を傾けてみよう。
【第12回 幸せ砂時計サイエンス】幸せの科学:日本のルーツから探る
武田氏は3回のシリーズで文化・遺伝子・日本語の視座から、日本人のルーツについて解説してくれるというので、今から大変楽しみである。その第一弾が上掲の動画というわけで、日本こそが文化発祥の地だったという話になっている。そのあたりは武田氏の動画で確認していただくとして、個人的に特に注目したのが武田氏による神話の話だ。武田氏は、日本の最高神である天照大神は女性神だが、女性が最高神とされているのは日本だけだと語る。
はぐらめいさんがホツマツタヱについて、5回に分けてブログ記事を掲載していたが、ホツマツタヱの場合は天照大神は男性だったとしているのは面白いし、天照大神が男性神か女性神かといったあたりは意見の分かれるところではある。それに関連して、小生は「神話と女性」(仮)といったテーマで、いつかブログ記事を書いてみたいと思っている。その切っ掛けとなったのは、世界戦略情報誌『みち』のお金シリーズの一環として、安西正鷹さんが執筆している「人間の深層心理とお金」で、その刺激を受けたからである。
さて、秩父山地の入口にある拙宅の庭に雪が積もりつつある。今から雪かきの準備を進めておこう。
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