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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
プーチンの世界
今から8年前の2014年11月11日、「ヴァルダイ会議でのプーチン演説」という記事をアップした際、ブログ「マスコミに載らない海外記事」で取り上げていた、ポール・クレイグ・ロバーツ氏の発言を小生は一部引用している。プーチンの人物を的確に表現していたと思ったので引用したわけだが、この機会に再掲させていただこう。

これ(プーチンの発言)は人道主義の政治指導者の言葉であり、これ程のものに、これまで世界はお目にかかったことがあるまい。プーチンを、ホワイト・ハウスにいる背徳的な戦犯や、ドイツ、イギリス、フランス、日本、カナダ、オーストラリアのトップにいる彼の傀儡連中と比較願いたい。そうすれば、犯罪者集団と、全ての人々の利益が尊重される、人情のある、住みよい世界を実現する為に努力している指導者との違いがお分かり頂けよう。
ヴァルダイ会議でのプーチン演説


プーチンが人道主義者であるとするロバーツ氏の主張、上掲記事で引用した『月刊日本』の以下の行からもお分かりいただけよう。

6月6日に開かれたノルマンディー上陸作戦七十周年記念式典で原爆投下の映像が流された際、各国の参加者たちは拍手をしながら喜び、オバマ大統領に至ってはガムを噛みながら、足を組み拍手をしていました。そうした中、プーチン大統領だけ静かに胸で十字を切り哀悼の意を表したのです。


動画も観たこともあり、その時のプーチンの姿が今でも小生の脳裏から離れないでいる。そのプーチンは数々の名演説を行っているが、二ヶ月ほど前の9月30日、再び歴史に残る演説を行ったのは記憶に新しいところだ。


プーチン大統領、4週編入調印式でのフルスピーチ - 2022年9月30日 ~ Vladimir Putin Address - Sep 30, 2022(日本語字幕)

22120102.jpg
世界は今、根本的かつ革命的な変革期を迎えています。(32:55~)

ちなみに、東京都市大学名誉教授の青山貞一氏の手による、9月30日演説の訳文もある。
プーチン大統領演説 - 2022年9月30日

その後、プーチン演説について言及していた、数多ある記事や動画を読んだり観たりしたが、その中で特に良かったと思ったのが以下の動画であった。


2022.10.1【ロシア】プーチン演説のポイント:西側の新植民地主義とNew World Order【及川幸久?BREAKING?

日本の新聞やテレビだけを見ていたのでは、世界で本当は何が起こっているか分からないということは、このブログの読者であれば先刻承知のことと思う。そして、どれだけプーチンの人物に迫れるかによって、その人の政治観、経済観、さらには人生観を大きく左右すると言っても過言ではない。

以下は及川幸久氏の動画(下掲)から切り抜いたものだが、「ウクライナ勝利確定!」、「ロシア敗北確定!」、「クリミア占領へ」といった記述が目に入ると思う。「エッ~~!」とか、「バカな!!!」と驚くようであれば、正常な感覚の持ち主なので安心していただきたい。一方、逆の反応を示すようであれば、新聞やテレビの見過ぎだ。

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ともあれ、世界の動向を的確に識るには、どれだけプーチンの人物に肉薄できるかで決まる。ここに、一年ほど前に『プーチンの世界』という、500ページ以上に及ぶ浩瀚なる書籍を手にした理由があるのだ。同書の腰帯には、「これからは この本がプーチンのロシアについての教科書になる」と佐藤優氏が謳っているが、半分は正しく半分は間違っている。

22120103.jpg

つまり、確かに佐藤氏が謳っているように、プーチンの人物を表層的に知るには格好の〝教科書〟ではあるものの、一方で物足りなかった点が多々あるのだ。それは、〝教科書〟であるがゆえの欠陥なのだが、そのあたりについて個人的に感じたことを少し述べておこう。

第一に、同書は全体的に深みに欠けている。すなわち、地政学の観点から徹底的に掘り下げるという姿勢に欠けているのだ。ちなみに、ロシアと地政学とを結びつけた優れた入門書として、『「今のロシア」がわかる本』(畔蒜泰助 三笠書房)があり、同書に関しては以下の拙稿を参照のこと。ちなみに、同じく拙稿「プーチンのロシア」に同書の目次を載せている。
「今のロシア」がわかる本

第二に、同書にはツランという視座が欠落している。ロシア、そしてロシア人を識るにはツランについての知識が不可欠となるのだが、ツランについて不案内な読者は、ツランについて言及している本ブログ内の記事に目を通すといいだろう(現在、93本のツラン関連記事がある)。本来なら、ツランに関しては日本で最も精通している天童竺丸さんのホームページ「みち」に目を通すと良いのだが、残念ながら現在はアクセスできない。

ともあれ、同書の筆者であるフィオナ・ヒル、そしてクリフォード・G・ガディの両者とも欧米世界の人間だけに、西洋社会という知的枠組みに囚われているのは残念だ。だから、ロシアの大地、そしてロシア人の心を、本質的に分かっていないのが手に取るように分かったものである。

第三に、プーチンが戦っている敵、すなわちグローバリズムについての言及が無かったのは惜しい。そのグローバリズムと対峙しているのが反グローバリズムなのだが、その反グローバリズムの旗頭がプーチンだという視座が同書では見事に欠落しているのだ。少なくとも、前稿の「自由を求めて」で及川幸久氏が明確に指摘したような形で、グローバリズムの正体を浮き彫りにしてはいない。

換言すれば、プーチンが「人道主義者」であるという視座が、同書の場合は見事なまでに欠落しているのだが、一人の人物、それもプーチンのような巨象の全体像を識っているのは、恐らくはプーチン本人、そしてプーチンの指南役を務めるアレクサンドル・ドゥーギンだけだろう。ドゥーギン本人や著作については日本ではあまり知られていないので、掲示板「放知技」の以下の投稿を参照のこと。

22120105.jpg
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/16992476/956-958/

■露宇紛争
小生は米欧日の大手マスコミの記事を読んだり、報道を見たりすることは滅多にない。噓八百の記事やニュース番組のオンパレードだからだ。欧米は無論のこと、日本の大手マスコミが一ヶ月ほど前、ウクライナが東部ドネツク州の要衝リマンをロシアから奪還した、という報道をしていたのを覚えていることだろう。たとえば、CNNの以下のような記事(日本語)・・・
ウクライナ軍のリマン奪還、東部反攻にとって何を意味するのか

それから二ヶ月が経過した今、その後の展開はどうなったか? そのあたりを最も的確に解説していた、及川幸久氏の動画を紹介しておこう。


2022.11.26【ウクライナ】ウクライナ終盤戦へ!プーチンの戦略は武器補給路を断て【及川幸久?BREAKING?】

実際の戦況については上掲の及川氏の動画に譲るとして、今のウクライナの状況を的確に示す衛星写真を及川氏が紹介していたので、本稿も以下に紹介しておこう。提供先は、〝米国を代表するCNN〟である。

22120101.jpg
今年1月(左)と11月のウクライナ国内の明るさを比較した衛星画像
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