へっぴりごしさんのブログで、実に興味深い記事の紹介があった。 地球の生命は宇宙から来たことが確定か:北海道大学やNASAによる国際研究で、最新分析法により「隕石から5種類すべてのDNA・RNAの塩基」が世界で初めて発見され、科学誌ネイチャーに発表される
二十代の頃、精力的に読み進めた本として宇宙や生命分野の本があり、特に関心を抱いていたテーマの一つが、「生命のはじまり」だった。つまり、生命は我々の地球上で発生したのか、または宇宙から飛来した隕石だったのか、長年にわたり気にはなっていた疑問でもあった。二年ほど前、「地球と生命」と題する記事を書いたことがあるが、主に参照した本(丸山茂徳著『地球と生命の誕生と進化』)では、原始生命が誕生したのは宇宙(隕石)ではなく、地球としていた。
上掲の記事を執筆していた時、隕石説はどうなっているのかと思ったものだが、今回のIn Deepの記事、「地球の生命は宇宙から来たことが確定か」を読み、どうやら、今ある生命は宇宙からやって来たという説が有力になりつつあるようで、流石は科学ものに強いIn Deepだと思った。
今回の北海道大学の研究者が主導した「 DNA のすべての要素が発見された」ことにより、この理論は「完全に確定した」と個人的に思います。
ところで、In Deepの記事には以下のような記述もある。
アミノ酸には「右型」と「左型」があるが、人類を含む地球の生物は左型のアミノ酸でできている。しかし、通常の化学反応では左右ほぼ等量ずつできるため、なぜ地球の生物にアミノ酸の偏りがあるのかは大きな謎となっていた。

実は、拙稿「易経とバイオリズム」で取り上げた『易経の謎』という本にも、『「左旋」と「右旋」--鏡に映した生命の謎』という小節があり(青色の下向き矢印)。「右型」と「左型」という不思議な偏りについて述べているのだが、何故そうなるのかについては、やはり同書でも「謎である」としていた記憶がある。確認の意味で、この小節をもう一度読み返してみたいのだが、仕事部屋を二階から一階に移動し、未だ本棚の整理が終わっていないため、見つからないのは残念だ。

しかし、さらに根源的な疑問が残る。そのあたりをIn Deepでも以下のように書き表していた。
あとは、
「今でも宇宙由来の遺伝子で新たな生命が地球で作られている」
などの証拠が出てくるとエキサイティングですが。
それと共に、「その宇宙のメカニズムの根源は何で、そしてそれを統率しているのは何なのか」ということもありますが、ここにいたると、それは絶対にわかりようのない話であり、
「そういうことだから、そうなっている」
以外には理由がつかなそうです。
英語に、「God knows」という言葉があるが、意味は「神のみぞ知る」、つまり誰にも(人間には)わからないということだ。文字通り、神にしかわからないということになるのだが、もしかしたら、今回の発見のように、遠い未来に「その宇宙のメカニズムの根源は何で、そしてそれを統率しているのは何なのか」ということが、われわれ人類に明らかになる日が来るのではと、ふと思った。
 図1 宇宙システムを構成する多次元構造(ホロコスミックス)
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