飯山史観の編集を行っていることもあって、歴史関連の本を読んだり動画を観たりすることが多くなり、なかでも最近になって観るようになったのが小名木善行氏の動画だ。一昨日公開された動画は対談形式の動画で、対談相手が櫻井よしこ女史だったので興味深く観た。
世界と戦う原動力|櫻井よしこ×小名木善行
櫻井女史と言うと、愛国精神の塊というイメージが強い。その櫻井女史は高校を卒業した後にハワイの大学に留学、日本の心に目覚めたという話を耳にして、なるほどと思ったものだ。小生も高校を出た後、一年ほど地元の企業で働いて旅行資金を貯め、三ヶ月ほどヨーロッパを回って帰国するつもりでいたが、どういうわけか三年間の海外放浪と相成った。そのあたりは拙稿「ハウスボーイ」にも書いている。
先週末、『満洲裏史』(太田尚樹著 講談社)という本を読んでいたら、岸信介の叔父にあたる松岡洋右がアメリカに留学し、寄宿先の家でハウスボーイ(下男)として薪割りなどの仕事をしながら、1900年(明治33)にオレゴン大学法学部を苦労して卒業したという行があった。その時、咄嗟に思い出したのが高橋是清だった。是清は1867年(慶応3年)に藩命によりアメリカへ留学したものの、だまされて年季奉公、すなわちハウスボーイの契約書にサインしてしまったため、牧童や葡萄園で奴隷同然の生活を強いられたという苦労を体験している。

ハウスボーイ
櫻井女史の話に戻すが、同女史が小学校の英語教育を批判していたのに注目した。「子供に英語を教えるなんて馬鹿だ」と題した記事を書いた身として、全く以てその通りだと思ったものだ。第一、母語を疎かにして、何が英語かと言いたい。
なを、英語教育に関しては以下のような興味深い動画もある。
9割の国民が知らない「英語化は愚民化」という真実(室伏謙一×施光恒)
それから、冒頭の小名木氏の動画に寄せられたコメントに、以下のような内容のものがあった。

個人的な意見だが、「日本に目覚める人」(国粋派)と「外国かぶれになる人」(コスモポリタン派)以外に、〝脱藩派〟とも呼ぶべき道があると思っており、そのあたりは拙稿「南方熊楠の世界(4)」に詳述した。
さて、2021年も残り一週間を切った。個人的に仕事部屋の大掃除、書類整理等があることから、たぶん本稿が今年最後のブログ記事になると思う。今年一年間にわたり、小生のブログ記事を読み続けてくれた読者には心から感謝したい。今後も仕事に追われていない限り、精力的にブログ記事を書き続けていく所存なので、どうか来年もご愛顧のほど宜しく!
【追加動画】
日本語デビュー!美しい日本語は世界一難しい言語だ!
- 関連記事
-
スポンサーサイト
|