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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
日本精神と中野学校
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拙ブログで、陸軍中野学校について言及した記事は計26本に及ぶ。「証言 陸軍中野学校」に至っては11本のシリーズになった。そんな折、前稿「日本精神とGHQ焚書」で紹介したダイレクト出版が、『「陸軍中野学校」の教えー日本のインテリジェンスの復活と未来』と題する、中野学校に関する書籍を発売していることを知った。筆者は元自衛隊陸将の福山隆氏で、JBpressから数多くの記事を出しており、特に目につくのが北朝鮮情報だ。

JBpressの福山氏の記事全体を読んでみようと思ったが、残念ながら同紙の有料会員(Premium会員)でないと読むことはできないようだ。ただ、福山氏の一連の記事タイトルから、飯山一郎さんの北朝鮮観を超えるものではないことが容易に想像できた。その飯山さん、以下のような投稿を遺してくれている。

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https://grnba.bbs.fc2.com/reply/15662298/632/

さらに深掘りしてみたいという読者は、以下の再読をお勧めしたい。

金王朝の “深い謎”

ビビンバ! 北朝鮮!


さて、陸軍中野学校と云えば、小野田寛郎氏を思い出す読者も多いことだろう。ここで、以下のような数年前の記事がある。
中野学校というのはね、恐ろしい学校なんですよ

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同記事は、『僕は少年ゲリラ兵だった』という本の書評ページなのだが、同書を執筆したのがNHKスペシャル取材班と知った時点で、大凡の同書の内容が推定できた。

 そのうちの一人は、「中野学校というのはね、恐ろしい学校なんですよ」と語る。取材時は92歳、京都大出身のインテリ。当時の教本をめくり、あるページで目を止めた。「致死量」と書いてある。「どれだけの薬を使えば、人を殺せるかという研究です。サリン事件みたいなことだよ。私ら、謀略部隊だから、悪いこと、何でも許されるという教育だから」。

 Nスペ取材班が、中野学校は何を求めていたのかと聞く。「国のために、死ね。それだけだ」。では、国は中野学校に何を求めたのかと追い打ちをかけると、「要するに、国のために悪いことをやってくれ、ということかねえ――。国のため」。そしてこう付け加えた「国もいい加減なもんだね。国民を台無しにする...」。


上記のような嘘を、平気でNHKスペシャル取材班に語った京大出身のインテリは、書評を書いたBOOKウォッチによれば陸軍中野学校の卒業生とのことだが、実際の中野学校では「生きて生きて生き延びよ」と教えていたはずだ。中野学校について多くの書籍を著した斎藤充功さんからも耳にした言葉で、本物の中野学校の卒業生の証言とはまるで逆である。

小生は拙稿「証言 陸軍中野学校 8」で、斎藤さんの本から以下を引用している。

『証言 陸軍中野学校』の「証言1 戦犯になった一期生」を読む。この証言を行ったのは、陸軍中野学校の一期生であった牧沢義夫である。以下は牧沢氏の証言。

中野学校で受けた教育は、私の人生にとって決して無駄ではなかったと思っています。あの時代、日本人は「天皇や国家に忠義を尽くせ」というとが至誠とされていましたが、中野の教育で学生に求められていたものは国体イデオロギーよりも「個としての資質」を求められていました。資質とは「生き延びる諜報員は優秀である」ということなのです。それが、中野学校の基本であったと、私は理解しています。(『証言 陸軍中野学校』p.30)


牧沢義夫氏の発言を読み、咄嗟に小野田寛郎少尉のことを小生は思った。小野田少尉のことは、「証言 陸軍中野学校 4」を参照してもらうとして、ここで改めて佐藤守氏の言葉を繰り返しておきたい。
国家存立のためには、情報戦とそれに対処する秘密組織が不可欠です。同盟国・米国のCIAはじめ、世界各国はその組織を有効に活用して、過酷な国際戦略を生き抜いています。それが国益であり、勝ち取ることが自国民保護のために必須だからです。残念なのは、戦後の日本政府だけがその意識が全く欠落しており、悲しいことに肝心な情報を同盟国に頼っている有様です。その姿勢は、まさに大東亜戦争で植民地から解放したアジア諸国に代わって、自らが「米国の植民地」に甘んじているように私には見えるのです。(『大東亜戦争は昭和50年4月30日に終結した』p.211)

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そう、佐藤守氏の言うとおり、「国家存立のためには、情報戦とそれに対処する秘密組織が不可欠」だ。国益を考えぬ輩は、まさに日本精神が欠如しているとしか言い様がない。

最後に、インテリジェンスを考えるにあたり、江崎道朗氏と倉山満氏の貴重な対談動画があるので、以下に紹介しておこう。


公文書管理が国を救う~救国のアーカイブ 江崎道朗 倉山満【チャンネルくらら】


インテリジェンスとアーカイブの密接な関係~救国のアーカイブ 江崎道朗 倉山満【チャンネルくらら】

【追記】
実は本稿をアップする前、斎藤充功さんにメールで福山隆氏について問い合わせている。内容的に一人でも大勢の読者に知っていただきたいメールだったことから、斎藤さん御本人の承諾を得た上で以下に公開する。

亀さんへ

久しぶりです。こちらは元気溌剌で日々、過ごしています。

お尋ねの件ですが小生、福山とは面識がありません。著書「中野学校の教え」がダイレクト出版から刊行されるのは小生も承知しています。

ウェブ広告を派手に打っているようですが、小生の作品から(図版等)を含めて多く引用しているも、出典が全く記るされていません。作家が口述筆記をまとめた著作ですね。内容は資料の解説本という作品です。

小生も9月に論創社から『陸軍中野学校全史』(630p)を上梓し、現在2刷りになって評判が宜しいようです。福山の本と対比しながら読んでみるといいかもしれませんね。

斎藤

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