小生は、前稿「お家の事情」で以下のように書いた。
今回の記事に目を通した読者は、ウィルス=悪というネガティブな印象を受けたと思うが、小生はウィルスこそ人類の友とポジティブに考えているのだ・・・
最近の新聞やテレビは新型コロナウイルス一色で、「今日の感染者数と死亡者数」云々という具合に、連日のように馬鹿騒ぎをしている。如何にもウイルスは人類の敵と言わんばかりだが、実はウイルスは人類の友、と言うよりは、人類が今日あるのもウイルスのお陰であり、謂わば人類の〝恩人〟とも言うべき存在がウイルスなのだ。
数週間前のNHK「ヒューマニエンス」シリーズで、「“性とウイルス” 人間を生んだ力とは?」と題する番組を放送、録画しておいたので一通り観た。
内容的には期待していたほどのものではなく、かつ、過去に同シリーズで放送されたものを、一本の特別番組の形でまとめたものに過ぎなかったのだが、それでも今までの放送を思い出させてくれた点で役に立った番組だった。ちなみに、同番組で取り上げていたのは以下の5テーマであった。
 性スペクトラム(ゆらいでいる性)
 ウイルス(進化の原動力ウイルス)
 血液(血液多様性で生き残りを図る人類)
 腸(腸は脳の親 →拙稿「腸と脳は親子」参照)
 細胞(ヒトの多様性の源は細胞)
各々のテーマの詳細は直接番組で確認していただくとして、本稿では前稿で約束した「ウイルスは人類の友」であると思う、その理由について筆を進めていこう。
小生がウイルスという不思議な存在に、関心を抱き始めたのは二十代の頃だったと記憶しているが、爾来、ウイルス関連の書籍や新聞記事の他、テレビで放送されたウイルスについての番組を片っ端らから追ってきた。その後、栗本慎一郎の『パンツを捨てるサル』(光文社)に出会い、今日の人類があるのもウイルスのお陰であることを知った時の衝撃は大きく、無我夢中で同書を貪ったものである。また、同書の読後感をブログ記事(以下)にしたこともある。 パンツを捨てるサル
小生は、上掲の拙稿で以下のようなことを書いた。
特に印象に残ったのが、「その5:病気がヒトを変化させる」だった。以下に一部を引用しておこう(p,15)。
ウイルスとヒトの進化を説明するものとして、「ウイルス進化論」と呼ばれるものがある。これは、ひとつには「棲み分け」理論で知られている今西錦司氏の進化理論から派生してきた説で、ウイルスによって起きた病気とその克服の過程が、生物の形態上の大飛躍を作り出すというものである。 また、小生は以下のようなことも書いている。
落合さんの説く細菌と栗本氏の説くウイルスという違いこそあれ、らい菌やウイルスによって罹る病気が、社会に影響を与えるという視座では共通している。このお二人の話を比較統合していくことで、今までにない新しい視座を獲得できるのかもしれないと、ふと思った。
ここで少し横道に逸れるが、「落合さんの説く細菌」という行を目にして、今朝見た及川幸久氏の最新動画を思い出した。
2021.6.9 【中国ワクチン世界戦略】接種国で感染激増‼︎イベルメクチン解禁を!【及川幸久−BREAKING−】
この動画で及川氏は、イベルメクチンについて少しだけ言及している(15:14~)。

イベルメクチンを発見したのは日本人で、2015年にノーベル生理学医学賞を受賞した大村智氏その人だが、小生は及川氏の解説で大村氏がイベルメクチンを開発した経緯を初めて知った次第で、その時に脳裏に浮かんだのが「神計らい」という霊言(たまこと)であった。その及川氏、今日明日にもイベルメクチンを主テーマに、新たに動画をアップするとのことで、今から楽しみにしている。
ところで、改めて栗本慎一郎氏の『パンツを捨てるサル』を再読し、今も頭から離れないのが以下の二つの行である。
ともかく、真の原因がウイルスであれ、バクテリア(細菌類)であれ、社会的大変化の背後には、必ず「彼ら」がもたらす病が存在していたのだ。 『パンツを捨てるサル』p.13
商業宗教が言う「神」とは、要するに、いずれもウイルスのことにすぎない。 『パンツを捨てるサル』p.22
この二つの行を軸に、現在世界中で大騒ぎになっている武漢ウイルスを巡って、新たな角度から見直すことができそうであり、今後が楽しみだ。また、このようなテーマこそ、冥土までの暇潰しに格好のテーマなのである。
『パンツを捨てるサル』のページをパラパラと捲っていたところ、目に留まったのが昭和63年4月25日という、初版1刷の日付であった。今から33年も前の本ということになり、その当時からウイルスの正体を熟知していた栗本慎一郎、恐るべし。

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