米大統領選から一ヶ月近くが経ったというのに、次期大統領が未だに決まらぬという異常事態に今のアメリカはある。拙ブログでも、大統領選を巡る様々な記事を書いてきたが、今回は米大統領選に宗教を絡め、「宗教の正体」と題する記事を書いてみた。
「宗教の正体」について述べるにあたり、宗教そのものが広範なテーマであり、焦点が定まらなくなる恐れがあることから、米大統領選についての動画と宗教色に的を絞ってみた。
最初に、小生の場合は日米の大手マスコミは基本的に一切無視しているが、代わりに米大統領選の情報源として、できるだけ接するように努めているのが以下の動画だ。
・大紀元 エポックタイムズ・ジャパン ・一般社団法人 JCU ・ハーベスト・タイム・ミニストリーズ ・及川幸久 ・改憲君主党 ・Freeman ・張陽
その他にも時々だが、正論、看中国、SakuraSoTVといった動画も見ている。
さて、大統領選以降に見てきた上掲の動画で思ったのは、動画の背後に控えている宗教組織だ。たとえば、エポックタイムズのバックは法輪功、JCUと及川幸久のバックは幸福の科学、ハーベスト・タイム・ミニストリーズは、新興系のプロテスタントという具合に色分けできる。一方、改憲君主党、Freeman、張陽の場合、特に目立つような宗教色は出ていないので、基本的にYouTubeで稼ぐことを目的としている、ユーチューバーだろうと今のところは思っている、
ここで、メディアと新興宗教の関係について取り上げた、以下の記事に注目していただきたい。 米大統領選をめぐるフェイクニュースと「新宗教系メディア」の関係
同記事は、ハーバー・ビジネスというメディアが発行しており、同メディアの思想的傾向は、ホームページの最後に一覧表示されている「連載記事」を眺めれば、大凡が掴めると思う。個人的に特に目を引いたのが月刊日本で、同誌の記事を数多く掲載していることを知った。月刊日本のスポンサーである宗教団体ワールドメイト(深見東州)と、もしかしたら何等かの繋がりがあるメディアかもしれないが、今のところ未確認である。それはともかく、上掲記事で注目すべき記述が幾つかあり、特に注目したのが以下の記述だ。
ワシントン・タイムズ、世界日報、大紀元。いずれも問題のある宗教団体と関わりが深かったり実質的に一体だったりするメディアで、極端な反中国共産党の立場から、トランプ氏支持あるいはバイデン氏批判の情報を発信している。
反共団体だの宗教系メディアだのと言われると、左派やリベラルの人々のみならず、新宗教に抵抗を感じる人が多い日本人であれば自動的に信憑性を疑いたくなるだろうし、それらのメディアを引用する人々を軽蔑したくなるだろう。しかし、個別の事実を確かめるのではなくメディアやその母体を理由に否定するのは、諸刃の剣になりかねない。
精力的にバイデン批判の動画を数多くアップしている大紀元の場合、法輪功がバックに控えていることが分かっていたので、当初は大紀元の主張を素直に受け容れることが出来ないでいる自分がいたが、大統領選も佳境に入りつつある現在では、全面的にとまでは言わないものの、大方の報道内容は正しいと思うようになった。
そして、上掲の記事が主張しているように、「メディアやその母体を理由に否定するのは、諸刃の剣になりかねない」というのも確かであり、こうしたことを念頭に、今後も大紀元などの動画に接していきたいと思っている。
最後に、宗教に関連して紹介しておきたい本がある。

同書の著者である浅井壮一郎氏については五年半前、拙稿「戦闘意欲なき国民は滅亡し、敢闘精神なき国民は堕落する」で簡単に紹介している。五年半前の記事とは云え、当時の自分は安倍前総理の肚が全く分かっておらず、一方で新井信介氏のような人物を高評価していたのが分かる。こうした過去の自分を振り返り、己れの不明に赤面したことを告白しておく。
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