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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
国際金融資本の今
村上尚己氏というエコノミストがいる。村上氏と言えば、かつて飯山一郎さんが同氏を高く評価していたのを思い出す。

村上尚己氏の凄みは,相場師でありながら,世界を鳥瞰図的に見て,世界の政治経済の未来地図を明快なシナリオで提示すること.

そうしたうえで,相場の行方もズバリ予想する.分かりやすいこと,この上ない.

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16034724/689/


その村上氏を招いて、最近は拙ブログで取り上げることが多くなった江崎道朗氏が、「国際金融資本とは?」と題する興味深い対談形式の動画をアップした。


特別番組「国際金融資本とは?」村上尚己 江崎道朗 【チャンネルくらら】

村上氏と言えば同氏の著作『日本人はなぜ貧乏になったか?』を思い出すのだが、やはり小生も貧乏が引き金となった、少子化問題について取り上げた記事、「歯止めがかからぬ少子化」を書いている。その時に安藤裕氏と島倉大輔氏の動画を小生は紹介しているが、どちらかといえばミクロの視座に立った動画だったと云えよう。一方、村上氏の『日本人はなぜ貧乏になったか?』は、マクロの視座で書かれた本である。この本は、mespesadoさんの新理論である「おしん根性」について、さらに深く考察する上で参考になるばかりではなく、日本経済を総合的に診断した処方箋の体を成している本だ。アマゾンでも同書の内容の一部を公開しているので、「ここ」をクリックしていただきたい。

20111703.jpg

その村上氏、ロスチャイルド系のゴールドマンサックスで、エコノミストとして働いていた一時期があり、そのため、最初は同氏に対して身構えていた自分がいたが、上掲の飯山さんの言葉にもある通り、「世界を鳥瞰図的に見て,世界の政治経済の未来地図を明快なシナリオ」を示すことのできるエコノミストと分かり、以降の小生は肯定的に同氏の発言や書籍に接している。

20111702.jpg

ゴールドマンサックスだが、たとえば『ゴールドマン・サックスが解れば世界経済を操る大謀略が見えてくる』(鈴木啓功 成甲書房)といった具合に、陰謀論絡みで取り上げられることが多い金融会社である。しかし、上掲の動画をご覧になればお分かりのように、村上氏も江崎氏も、ゴールドマンサックスを陰謀論に結びつける説を、与太話として一笑に付しているのが分かるだろう。一方、小生は拙稿「世界権力と大統領選 02」で以下のように書いており、ロスチャイルドについてはお二人とは異なる見方をしている。

トランプが大統領に当選した直後から、ロスチャイルドとトランプの関係を正確に把握していたのは、世界戦略情報誌『みち』に「安西ファイル」を連載していた安西正鷹さんである。そのあたりを物語る安西ファイルの一部を、小生は拙稿「クシュナーの正体」でも紹介している。


それから、拙稿「米中衝突の背景」で小生は以下の動画を紹介したが、林千勝氏のロスチャイルド観について、やはり小生は以下のように書いた。

上掲の林千勝氏と水島総氏による特別対談の動画、「やはり世界はそうなっているのか」で、林氏は小生の言う平和派の国際金融資本を「ロスチャイルド」、戦争派の国際金融資本を「ロックフェラー」と言い表している。つまり、林氏はトランプと習近平の対立を、ロスチャイルドをバックに持つトランプと、ロックフェラーをバックに持つ習近平の対立と見ているのだが、大枠において小生も林氏の意見に同意である。



やはり世界はそうなっているのか

ただ、林氏もそうだが、村上氏も江崎氏も、ロスチャイルドやロックフェラーの源流を遡れば、最終的にカルタゴ行き着くことに気づいていないことが分かるのであり、改めて世界戦略情報誌『みち』の天童竺丸編集長が著した、『悪の遺産ヴェネツィア』の凄さを再認識したものである。

さて、冒頭の江崎氏と村上氏の対談動画の中身だが、表題の「国際金融資本とは?」の通りに、国際金融について掘り下げた内容になっている。そして、江崎氏が今の世界の最大の国際金融資本投資家は、日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と述べていたが、小生も同意見だ。

目から鱗だった江崎氏の発言は、トランプ政権が対中国制裁を執ることができた背景に、第二次安倍内閣がGPIFを通じて、国内はもとより海外の株式を大量に購入したのが大きく物を言ったという発言であった。つまり、日本が同盟国であるアメリカの株式を大量に購入するようになったことで、今まではアメリカが中国制裁といった動きを見せると、中国に米国債を売却すると脅され、今までのアメリカは対中国制裁の実施に及び腰だったのだが、日本のGRIFの新しい動きによって、トランプ政権は〝安心して〟中国への制裁を実施できるようになったというわけだ。

この江崎氏の発言を耳にして、改めて安倍前総理の凄さを垣間見る思いをしたものだし、まさに、日本のGPIFは、今や世界に最も大きな影響力を及ぼす〝国際金融資本〟ということが良く分かったものである。

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ところで、上掲の動画に映る江崎氏の手許に寝かせて置いてある本、これは江崎氏が著した『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)で、ちょうど二年ほど前に刊行された本だ。

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同書に対してアマゾンのカスタマーレビューには百名以上のコメントが寄せられており、なかには興味深いコメントも多い。たとえば、数々のコメントの冒頭にwaka氏の「マスコミが報じない「もう一つのアメリカ」が紹介されており、江崎氏のアメリカ観の変遷をコンパクトにまとめていた。だから、江崎氏も小生と同じような過程を経て、己れのアメリカ観を構築してきたのだなと良く分かったものである。たとえば、waka氏のコメントにもあった江崎氏のアメリカ観・・・

江崎氏は、他の人達にも聞いてみて、第二次世界大戦後のアメリカ政治は、民主党を支持する「ニューディール連合」vs共和党保守系の「草の根保守主義連合」との対決構図であることなどを知る。そうしたことから、江崎氏は、日本で語られてきたアメリカの戦後史は「アメリカのリベラルの戦後史」にすぎず、もう一つの戦後史「保守主義者たちの戦後史」があったことを実感する。


実は小生も、掲示板「放知技」に以下のようなことを書いている。

アメリカという国は文字通り草の根の国ということで、そのあたりを把握しておかないと、米国の大手マスコミには出てこない米国民の心を把握できますまい。小生は二十代に入って間もなく、二ヶ月近くをかけてアメリカとカナダを一周しており、アメリカといっても多種多様である、といった強烈な印象を受けたものです。その後帰国して、多角的にアメリカという国、そして国民を自分なりに調べていった結果、上掲のギルバード氏が語るような「アメリカ観」に至りました。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/945/


江崎氏、村上氏、林氏らが、いつ頃〝悪の遺産ヴェネツィア〟について気づくのか、そして、どのような反応を示すのか、今から楽しみである。なを、『悪の遺産ヴェネツィア』はネットや書店では入手不可なので、文明地政学協会に問い合わせのこと。

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