昨日(10月18日)、用事があって千葉県へ一日かけて行ってきた。いつものように車中でカバンに入れた本に目を通したのだが、その本とは『信長は謀略で殺されたのか』(鈴木眞哉・藤本正行 洋泉社)。同書については、掲示板「放知技」で小生は取り上げている。
立花京子女史の著した『信長と十字架: 「天下布武」の真実を追う』、小生は目を通したことはありませんが、アマゾンの「内容(「BOOK」データベースより)」冒頭に書いてある以下の記述・・・
「天下布武」の理念を掲げて、ポルトガル商人やイエズス会をはじめとする南欧勢力のために立ちあがった信長は、彼らによって抹殺された―。
これが立花女史の結論(視座)であるのなら、同女史の説とは真っ向から反対の説を唱える、鈴木眞哉・藤本正行両氏による『信長は謀略で殺されたのか』の第六章、「雄大にして空疎な『イエズス会黒幕説』」にも目を通さなければと思っています。その上で、本スレで紹介した田中進二郎氏の『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』、これをじっくり検証する必要がありそうだ。 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16711142/136/
最初に同書の「まえがき」と「あとがき」に目を通し、続いて第六章「雄大にして空疎な『イエズス会黒幕説』」にサーッと目を通してみた。すると、猿都瑠さんが天童竺丸さんに紹介してもらったという、『信長と十字架: 「天下布武」の真実を追う』を著した立花京子女史が登場、全体を通じて同女史への批判的な内容になっていた。
ここで思い出したのは、哲学者の山崎行太郎氏、および歴史学者の呉座勇一氏の間で繰り広げられた論争である。山崎氏は尊敬する人生の先輩、稲村公望さんの親友ということもあるが、上掲の二本の動画を観て、史観に関して山崎氏のそれに深く共鳴する自分がいた。ご参考までに、山崎氏の動画を二本、続いて呉座勇一氏の動画を一本、以下に紹介しておくので、両者の歴史についての見方・考え方の違いに、関心のある読者は動画を見比べてみるとよいだろう。
『歴史学者亡国論-歴史学者=呉座勇一への公開状』
『再び「呉座勇一問題」について』
呉座勇一×細谷雄一「専門家は俗流にどう対峙すべきか?」
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