拙稿「困ったお隣さん」で、マンション専門ジャーナリスト榊淳司氏の動画を紹介したが、もう一本、同氏の最近の動画紹介しよう。
テレワークでも「出社したい」派は、基本的に仕事できないカマチャではないか
要は、「自分はテレワークが性に合っている」と榊氏は語っているわけだが、二十年以上にわたってテレワークの仕事(翻訳)をしてきた小生も、同じくテレワークが性に合っていると思っているし、還暦を過ぎた今でも、日々忙しくテレワークの仕事に没頭できること、健康な身体に産んでくれた今は亡き両親に感謝するのだし、未だにテレワークの仕事を与えてくれる天にも、感謝の気持ちで一杯である。
それにしても、昼間から350mlの缶ビールを三本空けてから仕事に着手する榊氏、小生も同様に酒を呑みつつ仕事をしていることもあり、仲間というよりは同胞を見つけたような気分になる。また、同氏の孤高な生き様に深く共鳴している自分がいる。だから、しばしばピント外れな国際政治・経済を解説してくれる同氏だが、それも大目に見ることが出来るというものだ。
さて、最近のNHKの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」シリーズで、もう一人の孤高な生き様を貫く漢を取り上げていた。それは、「“用件を聞こうか”~ゴルゴ13 最大の危機~」と題した番組で、ゴルゴ13が登場したのである。ゴルゴ13の隠れファンである小生が、同番組を録画しておいたのは言うまでもなく、仕事部屋の掃除や整理が一段落した今朝、ゆるりと鑑賞した次第である。

小生、さいとう・たかを氏によるゴルゴ13作品は、あらかた目を通した。十年ほど前、書庫が一杯になったこともあり、ゴルゴ13シリーズ数十巻を処分してしまったのだが、今となってチョッピリ後悔している。
それはともかく、同番組では大部前に読んだ作品が、数多く登場しているのを懐かしく思ったものだし、また、さいとう・たかを氏が編み出した作画体制にも目を見張った。つまり、さいとう氏には50名を超えるゴルゴ13担当の脚本家いること、さらに、銃、風景画、人物画それぞれを専門とするスタッフを抱えていること(さいとう氏本人はゴルゴ13の顔を担当)、そして、それぞれの専門スタッフが分業体制の形で、ゴルゴ13作品を仕上げていくシーンは圧巻であった。このあたり、集団になれば困難な仕事でも完成させてしまうのを、目の当たりにしたと思ったものだし、前稿「武士の時代 03」に書いた小生の以下の言葉と、或る意味結びついているとも思った。
人は生涯にわたり決して独りで生きていける生き物ではない。
一方、集団の一員という生き様とは対極にある、孤高という生き様、これこそゴルゴ13の生き様そのものであり、そうした生き様を生涯貫くことは、納豆型社会である日本では相当な困難を伴うのだが、こうした孤高の生き様を貫くことこそ、小生が常日頃念頭に置いている生き様なのだ。そのあたりを分かってくれるのが、番組の最後に登場した隠れゴルゴ13ファン、片岡重樹氏(68歳 滋賀県大津在)だと思った。






「自分と団子になれない人を排除するという発想しかないわけよ」という言葉、同氏とは同年配であることもあり、片岡氏の云わんとすることがヒシヒシと伝わってきた。
結局、人は独りで生まれ、独りで死んでゆく存在である。故に、一つの集団の色に染まるというか、付和雷同的な生き方をするべきではなく、片岡氏の言葉を借りれば、「団子」になるような生き方は止めるべきだ。
ともあれ、孤高な生き様を貫いていこうと小生は改めて思ったものだし、今後もそうした生き様を貫いていく覚悟である。
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