退陣後の政局

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8月28日に緊急記者会見が開かれ、安倍総理が自ら退陣を正式に発表した。


安倍内閣総理大臣記者会見―令和2年8月28日

最初に、七年八ヶ月もの長期にわたり内閣総理大臣という重責を、立派に勤め上げた安倍晋三氏には、心から「ご苦労様でした」と国民の一人として申し上げたいと思う。

それにしても、安倍氏が患っていた潰瘍性大腸炎、これは何故か主に若者が罹る指定難病であり、安倍氏の場合は新薬で今日まで持ち堪えてきたとのこと。しかし、薬を使わずとも同病を克服できる手が実はあるのであり、その方法を小生に直伝してくれたのは、敬愛する西原克成先生だった。十年ほど前の話になるが、そのあたりの詳細は旧ブログに記事にして残してあるので、関心のある読者、殊に潰瘍性大腸炎で苦しんでいる読者がおられたら、必ず役立つ情報なので一読して戴ければと思う。
『免疫力を高める生活』

さて、8月28日の夕方に緊急記者会見を見終えた後、寝所で様々な思いが駆け巡ったものの、やがて就寝、翌朝起床し、早速ネットを確認したところ、早速数名の識者らが安倍総理退陣について記事や動画にしていたので、取り敢えず彼らの記事を読んだり話に耳を傾けたりしてみた。小生も新記事をアップしようと思ったが、歯の金属冠が外れて歯医者に通ったり、家裁絡みの用事があったりで外出が幾度か重なり、記事の完成が今日に至ってしまった次第である。

■安倍総理の肚
8月28日の緊急記者会見を見た後、寝所で小生の脳裏に浮かんだのは、「退陣が何故に〝今〟というタイミングだったのか」、そして、「安倍総理退陣後の日本は、どうなるのか」の2点だった。そこで、いろいろと自分なりに思索を重ねてみた。

思索するにあたって、やはり貴重なヒントをもたらしてくれたのは、今回も放知技の常連さんであるお三方の投稿だった。最初に、mespesadoさんの投稿・・・

つまりは、たとえ財務省をここまで種々の対策によって追い詰めた安倍政権
であっても、最後は多数の議員が納得しなければ理想は実現できないわけで、
要は国民がどこまで理解しているかが最後にはものを言う。民主主義国家と
いうものは要するにそういうものなのだ。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/743/


まさにその通りであり、MMT(現代貨幣理論)という言葉、さらにはその理論についての詳細を事細かく知らなくとも、「国債は国民の借金ではなくて政府の借金だ」、あるいは「現時点の日本なら、多少は大量の国債を発行しても何等問題はない」ということに、国民の多くが気づき、やがてそれが民意にまで昇華すれば、国民に選ばれる国会議員も緊縮脳のままだと落選するしかないだけに、緊縮派からMMT派に鞍替えするであろうし、日本最大の癌となっているのが財務省であることにも、国民が気づく切っ掛けになるはずだ。
真に怒りを向ける対象先は政府ではなく、日本最大のガンである財務省だ。
日本のガン02

現時点における国会議員の緊縮派vs.MMT派という色分けだが、緊急記者会見の翌日観た以下の動画で、耳にした長尾たかし衆議院議員の話によれば、今の国会議員で優勢なのは意外にも緊縮派ではなく、MMT派だとのことで、それが本当の話なら、これほど嬉しいことはない。


【討論】緊急特番:安倍総理辞任!そして…[桜R2/8/29]

なを、このMMTだが、幸い、はぐらめいさんが昨年の五月に南陽市で行われた、mespesadoさんの講演ビデオを公開してくださっている。ここに、はぐらめいさんの英断に心から御礼申し上げる次第であり、MMTについての理解を深める意味でも、同動画に最後まで目を通して戴けたら幸いである。



次に、堺のおっさんの投稿・・・

辞任と言う選択をした安倍総理。

この選択肢の場合、問題の根源は今の自民党内部にあるとみる。

2度の総選挙は安倍総理の圧勝であった。

そのおかげで自民党の議員のレベルはかなり劣化したことは否めない。

それを考えた時、安倍総理の辞任は敢えて表現すれば…

自民党の解党的仕切り直しであると言える。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/737/


安倍政権は財務省の外堀を徐々に埋めつつあったが、安倍総理の退陣で外堀を埋める作業は一時中断となりそうだ。しかし、ここで改めて思い致すべきは安倍総理のである。そのあたりをトコトンまで突き詰めた堺のおっさんは、「自民党の解党的仕切り直し」と書いたのだが、この行を読んだ小生は思わず唸った次第である。諺に「急がば回れ」というのがあるが、今の自民党を国家国民の政党にしていく上で、一度は仕切り直しという荒治療が必要だろうし、場合によっては一度自民党をご破算(解散)にするほどの荒治療が、今の自民党には必要だ。よって、一議員に戻る安倍氏が、今後において如何なる行動に出るか、同氏の言動を見守っていきたい。

■故飯山さんの外圧説
さて、最後の放知技の常連さんである猿都瑠さん、以下のように書いていた。

日本国と日本民族の未来は,国際政治のなかで決まる!と,断言しておきたい.
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/769/


まったく以て同感である。ここで、「天武天皇 19」に引用した飯山さんの外圧説、本稿でも改めて再引用しておこう。

日本の歴史は,外圧と占領により大変化します.
その「外圧と占領」は,今までに7回半ありました.

第1回目は,紀元前1万5千年前頃.コロポックル小人族や石器文化人が住む日本列島に土器文化人が侵入.縄文文化が始まる.

第2回目は,紀元前5千年頃.定住稲作民族が移住してきて,移動型の縄文人に代わり農作定住民族が主流になる.いわゆる「弥生時代」.

第3回目は,西暦紀元前後,古墳文化をもつ豪族たちが侵入してきて,日本は豪族・古墳文化の時代になる.

第4回目は,7世紀.豪族・古墳文化の日本列島に,百済国が侵入してきて,天皇制国家「日本」を建国する.

第5回目は,9世紀.奥羽地方に獰猛なアテルイ族や突厥族が侵入(外圧),京の征夷大将軍が征伐するも,日本は貴族社会から武家国家に変容.

第6回目は,19世紀.英国が「カラー革命」を策謀し,坂本竜馬,高杉晋作らの「尊王派」や「倒幕派」を扇動して,幕藩体制の徳川国を倒し,西欧文化万歳!の明治新国家を建国させ,英国による間接支配が始まる.

ただし,高杉晋作は上海から帰国後,西欧列強の「カラー革命」を見抜いていたが…,明治維新の前年,29才で死去.
この高杉晋作の「無念と残念」を,安倍晋三は熟知している.

第7回目は,20世紀.大東亜戦争に敗北した日本は,米国の占領下に入り,以後70年間,米国の植民地・属国となる.

第8回目は,現在進行中だが,日本は,米国の支配下から脱するため,ロシアとの同盟関係に入る.← いまココ.

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16155707/828/


ともあれ、多極化という世界の潮流を食い止めることは、最早DS(デーブステート)ですら不可能だろう。この多極化という名の黒船が日本にも押し寄せてくるのは必定で、この黒船を心ある日本の政事家に上手く利用して戴きたいものだ。

■次期首相は誰か・・・
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上掲のイラストズは産経新聞だが、産経を含む大手マスコミが予想する立候補者として、麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂議員、野田聖子議員、稲田朋美議員といった面々を予想しているようだ。そんな中、渡邉正次郎氏が「緊急報、次総理、菅義偉官房長官!!」と題する新記事をアップ、さらには動画でも次の首相は菅義偉官房長官であると明言した。


52.大予言!次の総理は?

果たせるかな、菅義偉官房長官が昨日、立候補に名乗りを上げたようである。
菅官房長官 総裁選への出馬意向を二階氏らに伝える

これで、来年の九月までは菅官房長官が首相を務めることになるが、問題は来年の九月以降である。渡邉氏は次の次の候補として河野太郎を挙げている。
麻生副総理、日本の為に河野太郎を

それに対して今朝、小生は同記事について以下のようなコメントを投稿した。

小生も次の次の首相として、河野太郎氏をという渡邉さんの意見に賛同いたしますが、ただ一つだけ不安が残ります。それは同氏の持つ天皇や日本についての見方が浅いこと、すなわち政体に対比する國體観の底の浅さです。このあたりは、取り敢えず最近の拙ブログ記事にも書きました。
河野太郎の天皇観

もし、可能であれば、渡邉さんから河野氏に対して、真の國體観を十全に識った上で総裁選に臨む、あるいは首相になってからでも遅くはないので、國體を正しく深く識る識者との交流を深め、河野氏自身の國體観を構築して戴きたい、すなわち日本という國體を堅持していく首相に成って戴きたいと、河野氏に伝えて戴ければ幸いです。


以上、小生の基本的なスタンスとしては、次の首相が菅義偉官房長官であれ、他の者であれ、誰でも構わないと思っていた。その一方、来年(2021年)9月までの〝臨時〟(繋ぎ)の首相だから、誰でも良いというわけではなく、少なくとも安倍総理の肚を分かっている人物であることが必要だ。その意味で、麻生副総理か菅官房長官であれば言うことはないと思っていたが、どうやら菅官房長官で一本化しそうなのは何よりである。

昨夕、岸田政調会長が立候補を表明したり、北朝鮮でハニートラップに自ら〝喜んで〟引っかかった石破茂議員(渡邉正次郎氏から動かぬ証拠を入手済み)が動き出しているが、ここは思い切り石破議員が次期首相になるのも面白いのではと、ふと小生は思った。石破首相誕生となれば、安倍氏と石破の器の〝違い〟が国民の目に明らかになるだけではなく、首相たるべきリーダーはどのような人物でなければならないか、国民が身を以て学習する絶好の機会になると小生は密かに思ったからだ。しかし、どうやら石破首相誕生の線は、お流れということになりそうで、これはこれで良かったのだと思う。

と、ここまで書いたところ、はぐらめいさんの記事でジャーナリストの田中宇氏が、石破首相の誕生を期待しているような記事を紹介しているのに気づいた。小生の場合、石破議員についての小生の記述は冗談のつもりで書いたのだが、田中氏は本気なのか・・・? 冗談は顔だけにして欲しいwww
安倍総理辞任表明ニュース解説(4)石破総裁の可能性(田中宇)

■再々登板説
上掲の桜チャンネルでは、一部の出席者が安倍氏の再々登板について言及しているのを興味深く聞き入った。しかし、今朝の放知技への堺のおっさんの投稿にあるように、7年8ヶ月にわたって安倍総理が敷いた日本の道筋は、誰が総理になろうと崩せるものではないことを我々は忘れている節があり、心したいものだ。そして、石破議員のような人物に首相をやらせるのは、国益を損なうだけではなく、時間の無駄である。以下の堺のおっさんの言葉を田中氏は心して読むべきだろう。

安倍路線を継承するのかどうかと言う問いは成り立たない。

安倍路線は継承せざるを得ないのである。

たとえ、石破や枝野であっても。(爆)


これが希望的観測であるかどうか、

つまらないメディアの後継選報道を観察しながら見ていきたい。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/770/


【追記01】
安倍総理の退陣を巡って、様々な人たちが感想を述べている。その人の持つ万華鏡によって、映る安倍晋三像が様々な形に見えていることが手に取るように分かり、実に面白かった。以下に数例だけ挙げておこう。

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https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2491/1592648771/9-

藤原氏の御友人は嘗て放知技にも投稿していた人物であり、飯山さんとは幾度も会ったことのある人物だ。それにしても、藤原氏も中々立派な御友人をお持ちのようで…(嗤)。

【追記02】
【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である

上掲記事の筆者・白井聡氏は政治学者とのことだが、これほど政治の本質を分かっていない政治学者も珍しい ( ̄□ ̄;)!!

【追記03】
拙ブログの読者、殊に放知技の読者には、上掲のような視野狭窄な記事や動画を紹介したことで、多分お叱りを受けるかもしれない。そこで、口直しに以下の動画を掲載させて戴く。


【白川司】安倍首相の代わりはいない【WiLL増刊号#259】
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