本稿では、46億年前に地球が誕生してから、太陽に飲み込まれて消滅する80億年先まで、およそ126億年という時間を取り上げてみた。以下、地球誕生から現在までを、一日として換算した場合のイラストである。
 地球46億年の歴史と生命進化のストーリー
最初に、地球の過去について振り返ってみよう。このテーマについての最新の書籍は、東京工業大学教授の丸山茂徳氏が著した、『地球と生命の誕生と進化』(2020年6月11日)という本だ。

丸山氏の本を紹介する気になったのは、過日の拙稿「命の大河」を書き終えた後、「命のバトンタッチ」について思いを巡らせていた時、神計らいで「地球そして生命の誕生と進化」という、上掲書籍の動画版に出会い、題名に惹かれて見始めたところ、最後まで観てしまったからだ。
小生は若い頃から、〝生命〟というものに深い関心を抱き続けてきた。生命関連で読んだ書籍も多く、書架に並べてある書籍をサーッと眺めただけでも、以下のような本が目に飛び込んできた。
『生命の暗号』(村上和雄 サンマーク出版) 『生命記憶を探る旅: 三木成夫の生命哲学』(西原克成 河出書房新社) 『生命知としての場の論理』(清水博 中公新書) 『生命と経験』(藤井尚治 東明社) 『生命の正体は何か』(川田薫 河出書房新社) 『生命を捉えなおす』(清水博 中公新書) 『人間生命の誕生』(三木成夫 築地書館) 『「第三の核」を求めて―物質、生命、そして精神へ』(渡辺格 ニュートンプレス)
また、人間に関する書籍だけでも、書架には以下のような書籍があった。
『人間であること』(時実利彦 岩波書店) 『宇宙史の中の人間』(海部宣男 講談社+α) 『人類は絶滅する』(M・ボウルター 朝日新聞社) 『アトランティスの暗号』(コリン・ウィルソン 学研)
加えて、生物に関する書籍は以下の通り。
『生物の世界』(今西錦司 講談社文庫) 『複雑系とは何か』(吉永良正 講談社現代新書)
上掲の書籍以外に、実に様々な生命・生物・人間についての書籍が、拙宅の書架に並んでいる。その他、図書館でも様々な生命・生物・人間に関するテーマの書籍を借りて、それこそ大量に読んできたので、今までに何冊くらい上記テーマの書籍を読んだのか、今となっては皆目見当がつかない。
ともあれ、今回観た上掲の動画は、今までに小生が書籍を中心に獲得した、地球・生命・生物・人類についての知識を統合してくれたし、地球と生命を見直す切っ掛けになった。そして、同動画の前半部を観ながら思わず息を呑んだのは、この地球上に誕生した生命が、幾度もの試練を受けてきたことであり、その都度、スノーボールアース、ポールシフト、恐竜絶滅など、様々な地球上の生命死滅の書籍を読んできたこと、改めて思い出したものである。以下、生命が誕生して以来、どのような数々の滅亡の危機に生命が追いやられたのか、生々しく物語っているシーンを選んで時系列で並べてみた。
■原始生命誕生(42億年前)~原核生物~真核生物誕生まで(21億年前)












■多細胞生物の誕生から霊長類誕生まで

















■人類誕生

動画の後半に入ると、類人猿が出現、やがてホモサピエンスの誕生となる。時計の針は現在に向かって進んでいき、やがて2020年に至ると以下のグラフが表示された。

グラフは、化石燃料が近く枯渇することを予測しているが、そもそも石油は化石燃料ではないことを思うに、まだまだ大丈夫だと小生は思っているし、また、世界人口が2050年をピークに減少していくと上掲のグラフは示しているが、この広大な宇宙には未踏の惑星が無限にあるのだし、飯山一郎さんの乳酸菌を積極的に利用すれば、人口が爆発的に増えていっても何等問題はないのである。
■人類、そして生物の滅亡












続けて同動画は、将来においてAIが人類に取って代わるという、なかなか刺激的なシーンを登場させている。しかし、人が誕生したばかりの赤ん坊を見ても、赤ん坊が将来どのような人間になるのか分からないように、AIも誕生したばかりなのだし、将来は人類を救う救世主になるのか、あるいは人類を滅亡させる悪魔になるのか、といったことは今のところ想像に任せるしかない。
■その後の地球


さらに、同動画は地球の未来についても取り上げていたが、そのあたりについては納得できた。つまり、地球が誕生して45億年、そして今から80億年ほど後に膨張した太陽に地球が飲み込まれるわけだ。ともあれ、地球が生命に適した惑星であり続けられるのは、せいぜい10億年ということを頭の片隅においておこう。それにしても、10億年後の子孫はどうしているのだろうか・・・。すでに滅亡してAIに取って代わられているのか、それとも生き延びて地球を脱し、AIを助手に従え、別の惑星に移住しているのだろうか・・・
【その他01】 ■色彩論争 「色」についても取り上げたかったのだが、今週から仕事に追われる見込みなので割愛し、叩き台にする予定だった以下の動画を紹介するに留めたい。
ニュートンとゲーテ~物理学者と文学者が導き出した色の科学~
【その他02】 ■リベラル・アーツ 小生は不動産屋のおっちゃんこと、榊淳司氏の隠れファンだ。それと、自宅の近くにオフィスを持つ榊氏、だいたい11時前後にオフィスに到着、一時間ほどすると昼食の時間となり、その時にビール二缶(350ml)、時には三缶飲んで、夜の七時頃まで仕事をしているという。酒を呑みながら仕事をするというスタイルが、小生と同じというのは仲間ができたようで嬉しい。その榊氏、時々E-ことを云う・・・。以下は、そんな一本である。今回のテーマ、「地球と生命」とも、ある意味で関係してこよう。
多くの人はなぜ巨視的に物事を眺めようとする視点に欠けるのかを考える by榊淳司
【その他03】 ■読書卒業? 最新号の世界戦略情報誌『みち』を読み、故山浦嘉久さんの場合、晩年の十年間は時代小説以外、ほとんど本を手にすることはなくなったということを初めて知った。そう言えば、最近メール交換の始まった渡邉正次郎氏も、今では本を読まなくなったと書いていた。かく言う小生も、この一年間に購入した本は11冊のみで、しかも通読できた本は1冊のみだった。
一方、敬愛する今東光や飯山一郎さんの場合、晩年に至っても旺盛な読書欲は変わらなかったようだ。
どちらが良いあるいは悪いとは一概に言えないが、小生に限ってみれば、本を読むよりも過去の読書の蓄積を基に思索を巡らすことが多くなった上、ネットの記事や動画に多くの時間を割くようになったのが、読書量が激減した原因かと思う。むろん、これはと思う書に出会ったら、改めて精力的に取り組むことだろう。
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