小生は十代の頃に八ヶ月間ほど、マンハッタンの日本レストランでバイトをしていたことがある。その時に一緒に働いていたのが信州出身の山ちゃんこと、山崎さんだった。
小諸市と云えば、山ちゃんこと山崎さんを思い出す。山ちゃんとはニューヨークの「江戸」というレストランで、一緒に働いて以来の仲だ。時期的には1973年前半で、亀さんは皿洗いから板前の見習いに昇格した頃であり、山ちゃんはレストランの三階にある雀荘のマネージャー兼ウェイターをやっていた。 小諸なる古城のほとり
その山ちゃんが当時、口癖のように言っていたことは、「俺はアメリカ政府は嫌いだが、アメリカ人は陽気で好きだ」というものであった。
山ちゃん同様、小生も現在の米中衝突を考察する際、政府と民衆とを分けて考えている。また、アメリカと中国の両国に滞在した体験があるので、尚更その傾向が強い。ただ、アメリカは二年という長期にわたって滞在していたが、中国の場合は飯山一郎さんが居を構えていた青州に、四日間ほど滞在しただけではあるが…。しかし、幸いなことにアメリカ同様、中国の地元の人たちとも毎日のように接していたので、彼らと同じ民衆として気脈が通じ合っていたと思う。
また、青洲の飯山邸前の公道で地元の農家の人たちが、採れたての野菜や果物を並べて売っていた。だから、飯山邸で御馳走になった食事には、そうした新鮮で安心できる野菜をふんだんに使った料理が並び、本当に美味しかったのを今でも覚えている。
このようなことを書くと怪訝な顔をする読者が、あるいはいるかもしれない。何故なら、日本では〝中国野菜は危険〟という、変な先入観があるからだ。しかし、拙稿「青州で思ふ(2)」でも紹介した、堺のおっさんによる放知技への投稿にもあるように、事実は違うのだ。
 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/371/

その堺のおっさんが放知技で、中国民衆についての良記事を紹介していた。 “中国の貧困”をまさかの暴露、李首相の真意とは?
はぐらめいさんも、堺のおっさんの投稿に触発されたのだろう、以下のような中国民衆との体験記を発表している。 「ガンバレ李克強首相」(堺のおっさん)
ここで、JBpressの上掲記事だが、筆者の澁谷司氏の以下の言葉に小生は心から同意する。
胡錦濤系「共青団」(李首相の出身母体)は、以前、微妙な立ち位置だった。だが、現時点では「反習派」の一翼を担っているのではないだろうか。
小生も放知技で李首相の政治について、以下のように書いた。
失態続きの習近平なので、最近は胡錦涛派である李克強の発言力が強まってきましたが、これは非常に良い傾向です。ちなみに、胡錦涛の胡という姓は遠祖がツランであることを示ています。 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/62/
念のため、同記事の巻末にあった澁谷司氏のプロフィールを確認したところ、台湾の明道管理学院で教鞭をとった体験を持ち、かつ、『中国高官が祖国を捨てる日』、『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』、『2017年から始まる!「砂上の中華帝国」大崩壊』といった、一連の著作のタイトルから親台派であることが分かった。
一方でアメリカの場合だが、今回の武漢発ウイルスが猛威を振るい、10万人以上のアメリカ市民が亡くなった。この数字はベトナム戦争による米軍の戦死者数よりも多い。
そうした最中、ミネアポリスで黒人男性が白人警察官によって、拘束死させられるという事件が発生、瞬く間に同事件に対する抗議デモが全米どころか、今や世界をも巻き込むものに広まりつつある。この抗議デモに関する記事は、日本語だけでも数多いのだが、何故に今回の抗議デモが世界的な広がりを見せたのかという、納得できるだけの記事には未だに小生は出会っていない。たとえば、東洋経済の以下の記事…。 日本人に知ってほしい「抗議デモ」の根深い真因
一応は目を通してみたものの、何故に抗議デモが全世界に波及したのか、という点で小生が納得できる見解は示されていなかった。しかし、一方で同記事にある以下の記述から、凡そ著者の思考的傾向が分かった。
ジェームズ・マティス前国防長官は「ドナルド・トランプは私の人生で初めて、アメリカ国民を団結させようとせず、その素振りさえ見せない大統領だ。その代わりに、彼はアメリカを分断しようとしている」と述べている。社会の分断をここまで煽る大統領は、おそらくアメリカ史上初であろう。
今回の一連の抗議デモだが、その背景には中共や反トランプ勢力といった組織が、背後に控えていると小生は睨んでいるが、小生と同様な見解を示していたのが以下の動画だ。
【全米暴動の真実!】白人警官による暴行で黒人男性が死亡!アメリカ各地で暴動に発展!
上掲動画の作者は、あくまでも個人的な見解だと断っているものの、小生はほぼ肯定できる内容の動画だと思う。ともあれ、この抗議デモでトランプの再選に黄信号が灯ったことだけは間違いない。拙稿「米中衝突の背景」にも書いたことだが、再選ならずにアメリカの政界から去った、フーバー元大統領と同じ道をトランプも辿るのだろうか…
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