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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
米中衝突と半導体
前稿「米中衝突の行方」で小生は、渡邉哲也氏の動画「どちらが勝つか?米国vs.中国 半導体覇権」を紹介、以下のコメントを残した。

米中間で繰り広げられている5G戦争で、中国が完全に息の根を止められることを意味している


何故に5G戦争で中国が完全に息の根を止められるのか…、そのあたりを分かりやすく解説していたのが、JBpressの最新記事(6月1日)だ。
半導体の歴史に重大事件、ファーウェイは“詰んだ”

ここで、小生は半導体製造装置メーカーに1年半(1985年11月~1987年6月)、ディスクリート半導体メーカーに11年(1987年7月~1998年9月)と、計12年近くにわたって半導体業界に身を置いた人間だ。しかし、半導体業界から離れて20年以上になることから、今では最近の半導体業界の内情には疎い。

それでも、半導体というものを理解するには、電気・電子工学、半導体の設計・製造・試験、化学といった、多岐にわたる分野の基本を押さえないことには、半導体の基本を理解したとは言えず、当時はあらゆる分野の入門書を貪欲に漁ったものである。それだけに、半導体が絡んだ上掲記事、「半導体の歴史に重大事件」の意味するところ、一般読者よりは理解しているつもりだ。

上掲のJBpressの記事に戻って、何故にファーウェイが完全に息の根を止められるかと言えば、それは同記事の以下の記述に集約される。

2020年5月14日、米商務省が中国のファーウェイ(華為技術)への輸出規制を強化すると発表した。それを受けて、TSMCは2020年9月以降、ファーウェイ向けの新規半導体の出荷を停止する。


これは、中国にとって米国との5G戦争敗北を意味する。何故なら、携帯電話の市場シェアで、第一位のサムソンを猛追しているファーウェイだが、台湾のTSMC社からの半導体供給が近く止まる、つまり、今後のファーウェイは携帯電話の新製品を、市場に送り出すことが不可能となるだけではなく、習近平が主導する一帯一路の頓挫をも意味するからだ。

ともあれ、今の米中衝突の成り行きは予断を許さないが、日本を含めた世界経済に大きな影響を及ぼすのは必定で、日本にも影響が及ぶのは言うまでもない。よって、慎重に今後の展開を見守りつつ、臨機応変に対応していくべきだろう。

蛇足になるが、小生は半導体業界に身を置いていた当時、社長のお供で世界各地を訪れており、今後の米中5G戦争を大きく左右するであろう、TSMCの台湾にも1986年の1月に訪問、台湾の半導体製造メーカーで商談(小生は社長の通訳を担当)を行っている。一通りの商談を終えた後、相手の会社の幹部が〝クリーンルーム〟へ案内してくれた時は、カルチャーショックを受けた。

当時、小生は日本の大手メーカー各社のクリーンルーム(工場の一角にある半導体を製造する部屋)に、仕事で入室することが日女茶飯事にあり、入室前は必ず白衣のような防塵服を着て、エアプロー室で身体や衣類の塵埃を吹き飛ばしてから入室したものだ。だから、自分なりのクリーンルームのイメージができていた。

ところが、台湾の半導体メーカーの半導体製造工場を訪れた時、日本のクリーンルームとのあまりにもの違いに愕然としたものである。以下の写真は奈良市立飛鳥小学校の昭和二十年代の写真で、ガラス窓や石炭をくめるストーブが写っているが、小生が通った小学校や中学校も、今の鉄筋コンクリートの校舎とは違って木造だっただけに、その当時を懐かしく思い出させてくれる写真だが、台湾の〝クリーンルーム〟も、そうした光景を思い出させるような部屋だったのである。一緒に〝クリーンルーム〟を見学した社長も呆れ顔で、「これ以上、台湾の半導体メーカーを訪問しても時間の無駄だ」ということで、翌日には帰国の途に就いている。

20060201.jpg
昭和20年代の奈良市立飛鳥小学校(奈良県)

それから34年が経った。その台湾が今や世界の半導体業界の頂点に立っているのが、俄かには信じられない気持ちなのだが、これは現実であり、当時を知る者として隔世の感がある。

話を米中衝突に戻す。ここで、JBpressの他の半導体関連の記事に載っていた図表を眺めていただきたい。

20060202.jpg
新・半導体戦争が地政学リスクから勃発する必然的理由【図解・3分完全理解】

同記事は今回のファーウェイを巡る一連の事件を、「第3次半導体戦争」としているが、小生に言わせれば、第1次が日米間、第2次が日韓間の局地戦争とすれば、第3次は単なる米中間の局地戦争ではなく、半導体を巡って全世界をも巻き込んだ、初の〝世界大戦〟だ。
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