前稿「貴族の時代01」にも書いたとおり、昨年末はバタバタしていたこともあって、予定していた仕事部屋の大掃除、今頃になって漸く着手したところだ。当初は溜まった書籍や書類を、整理する程度で済ませるつもりでいたが、今回のコロナ禍で時間的な余裕ができたことから、不要になった本や雑誌を段ボール箱に詰める作業も行うことにした。そして、本の仕分け作業をしていたところ、『文明と経済の衝突』(村山節・浅井隆共著 第二海援隊)にふと目が留まった。この本は、四年前(2016年10月3~6日)に青州を訪れた時、堺のおっさんに謹呈してもらった本だ。

同書の中心テーマは文明の800年周期で、ネットにも「文明法則史学」というサイトがある、知る人ぞ知る文明周期説だ。そこで、この機会に文明800年周期について少し触れておきたい。

同書をパラパラと捲っていたところ、「日本文明の波動発展」なる図表が目に飛び込んできた。

同時に、拙稿「貴族の時代01」で取り上げた、出世外人さんの物差しの中心テーマ、「中央集権」と「地方分権」が脳裏に浮かんだ。そして、つくづく文明も人の一生も同じだなと思ったのだ。小生は以前、「人の一生」という人生を季節に喩えた記事を書いたことがあるが、文明も人と同様、誕生と死を繰り返していると、再確認した次第である。

少し前までの小生は、今後は覇権が米国から中国に移行する可能性が、極めて高いと思っていた。しかし、どうやらその考えを改めなければならなくなったようだ。「米中衝突の背景」にも書いたことだが、中国の隣国である、日本、台湾、ベトナムといった国々では、とっくの昔に中共の正体はお見通しだったが、それが今や世界中の人たちに中共の正体がばれてしまい、もはや一帯一路などといった悠長なやり方で、世界を圧していくことが困難になってしまったからだ。例えば、アフリカを巡る中国と日本の鍔迫り合いにしても、日中の姿勢の違い、今やアフリカの人たちにも見抜かれてしまっている。 アフリカ開発会議「安倍演説」に込められた、中国と日本の大きな違い
このように、中共が馬脚を顕わしていくにしたがい、世界は日本の霊性(「天皇霊性の時代」参照)に目を向ける時代が到来するのかもしれないと、ふと思った。
【追記】 八幡書店から今月のカタログ(『八幡書店特報』)が届いた。パラパラとページを捲りながら目が釘付けになったのは、「フルトヴェングラーで魂を鎮める」だ。小生は旧ブログで、フルトヴェングラーを取り上げたことがある。
彼(フルトヴェングラー)の有機的音楽観には、まぎれもなくゲーテの思想が流れ込んでいる。自然研究家としても知られるゲーテは、つねに有機体をプラスとマイナス、拡大と収縮、弛緩と緊張、呼気と吸気などの極性作用を通して生成発展する生命として把握していたのである。 『フルトヴェングラー』(p.85) クラシックのすすめ
また、「モーツァルト+528Hz」も少しだが言及している。
乳酸菌の好きな周波数が528ヘルツとある。その記述を目にして、咄嗟に思い出したのが大祓祝詞であった。528ヘルツとクラシックとを結びつけてみることで、528ヘルツの持つ意味について、読者にも考えていただきたいのだ。 乳酸菌と漫画

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