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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
古代精神に帰れ!
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NHKの「奇跡の巨石文明!ストーンヘンジ七不思議」という番組を見た。小生は二度、英国へ観光や仕事で訪れているが、残念ながら一度もストーンヘンジに行ったことがない。だから、三度目の正直ということで、再々訪する機会があれば、今度こそは是が非でもストーンヘンジに行きたいと思っている。

さて、肝心な番組の内容だが、例によって同番組の案内サイトから引用しておこう。

橋本環奈が“不思議の扉”を開く!伝説と神話に彩られたイギリス巨石文明のシンボル「ストーンヘンジ」。大人気の世界遺産に秘められた七つの謎を最新科学で徹底解明!数千年の時を超えた“驚異のテクノロジー”が判明!古代人が仕掛けた“視覚トリック”の正体とは!?誰が何のために築いたのか?古代文明の存亡を賭けた壮大なドラマに、最新科学が鋭く切り込む。絶景のストーンサークルも続々登場!人類究極のミステリーに迫る!


ゲストとして、サヘル・ローズさんや荒俣宏氏が登場していたが、小生が最も注目したのは松木武彦氏(考古学者)の発言であった。

■現代の映し鏡
松木氏の発言に耳を傾けながらつくづく思ったことは、「古代は現代の映し鏡」ということである。どういうことか?

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最初に、「ストーンヘンジからは、人とは何かということがわかる」という、松木氏の発言に耳を傾けながら思い出したのが、「男はつらいよ 葛飾立志篇」で、寅さんが口癖のように語っていた「己を知れよ~♪」だ。つまり、松木氏の「ストーンヘンを通じて人を知る」ことは、寅さんの「学問を通じて己を知る」ということに結びつくのである。

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ブリテン島の原住民であった古代ブリテン人は、石を中心とした平等な社会を構築していた。だが、やがて古代ブリテン人の土地に金属文化のビーカー人が侵略、平等社会が崩壊した…。松木氏が語るように、「石はみんなで共有できるが、金属は一部の人が独占」してしまうからだ。

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古代ブリテン人は、ビーカー人による大殺戮(ジェノサイド)の憂き目に遭い、ブリテン島をビーカー人が占領、今まで平等であった古代ブリテン人の世界が、一気に格差を生じるビーカー人の世界へと変わったのであった。このあたりは、拙稿「アルゼンチンで思ふ(3)」を思い出させるのだし、侵略してきたスペイン人によって大量に殺されたインディオが、古代ブリテン人と重なって見えた。

アルゼンチン人は、表層的にはラテン特有の底抜けの明るさを持つ民族のように思われがちだが、一歩彼らの心の奥に踏み込んでみれば、インディオ大殺戮という暗い過去が顔を覗かせるのであり、程度の差こそあれ、一人一人が心の片隅のどこかで重い十字架を背負っているのが分かり、ハッとさせらることが今までに幾度かあった。


改めて思ったことは、当時も今も変わらないということ。つまり、現代は古代(ストーンヘンジ時代)の映し鏡だなということだった。大殺戮をしてでも富を独占したいという戦争屋や金融屋といったグループに対して、プーチン・金正恩・トランプ・安倍晋三といった、国益を優先し、平和に重きを置くグループが台頭してきた。つい最近まで、優位に立っていたと思われていたDS(Deep State)が、最近になって、殊に令和という御代に至って、劣勢になりつつあるのが分かるのだし、こうした流れは最早誰にも止めることはできないだろう。

換言すれば、一部の者だけが富を独占していた世界から、古代ブリテン人のように皆で共有するという世界、すなわち平等の世界へと世の中が大きく変わりつつあるのだが、このあたりは放知技の読者であれば説明に多言を要しないだろう。

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■太陽信仰と埋葬
以下、太陽信仰と埋葬に関するシーンの一部を見れば、ストーンヘンジとは何だったのかがお分かりいただけると思うので、細かい説明は省かせていただく。

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ストーンヘンジと沈みゆく冬至の太陽

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ストーンヘンジ(左)と大湯の環状列石(右)

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■学会に身を置く人たちの限界
天文学や医学といった世界では、学会で〝定説〟とされている理論、たとえばビッグバン理論やiPS細胞理論に異を唱えることは死、すなわち干されることを意味する。これは、考古学という世界も例外ではない。心の内では、栗本(慎一郎)史観や飯山(一郎)史観に共鳴していたとしても、表立って賛意を示すことは相当の勇気が要ることだろう。松木氏の場合はどうか? たとえば邪馬台国説。松木氏は定説から外れたことを主張していないのだが、そのあたりは、松木氏を批判した論文に目を通せば一目瞭然だ。
松木武彦氏の古代史史観

松木氏の文明・文化論は正論であるだけに、最初は学会の定説に囚われている理由が理解できなかったのだが、松木氏が考古学会という場に身を置いていることを考えれば、たとえ栗本史観や飯山史観に共鳴していたとしても、表立って賛意を示すことができないのも、これは致し方のないことなのだろう。だから、そうした学会に身を置く人たちの事情を念頭に置いておくことも必要だと、つくづく思った次第である。

それはともかく、歴史に対する見方が変わりつつある現状を述べた、松木氏の以下の発言は極めて重要だ。

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情報交換をしながら協力していくという松木氏の発言から、インターネットが普及した今日にあって、掲示板「放知技」の果たす役割が、今後ますます大きくなりつつある理由が分かろうというもの。そのあたりについて、松木氏は飢饉に備えて共同で食料を貯蔵してきた歴史を例に挙げていた。

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そして、情報交換と協力こそが、文明の発生につながったと松木氏は説くのであった。
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[2019/05/29 16:34] | # [ 編集 ]


以下の情報ありがとうございました。
ストーンヘンジの不都合な真実…
「20世紀の完全な作り物」説、何度も大規模修復し隠蔽
https://biz-journal.jp/2016/11/post_17113.html

ストーンヘンジも一世紀前、かなり大胆な修復工事が行われていたようですね。岩ですらそうなのですから、木製の三内丸山遺跡の場合、毎年のように劣化した箇所の修復が行われているのは大いに頷けるものがあります。

しかし、印象として一世紀前のストーンヘンジの修復は、あまりにも大胆、つうか乱暴ですね。昨日、録画しておいた「運慶と快慶」というNHKのドキュメンタリー番組を見ましたが、東大寺の運慶と快慶の共作と言われている二体の仁王像、最近修復の為、解体しているシーンが流れていましたが、日本、否世界の宝とも言うべき仁王像の解体にあたり、徹底的かつ慎重に修復作業を行っていました。このあたりに遺跡や彫刻といったものに対する見方の変化を感じました。

七月の東京一郎会、これわ単なる暑気払いwww(爆)

亀さん拝
[2019/05/30 02:47] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


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