歯科&音楽ウォッチャーさんから久しぶりに便りが届いた。本人の了解を得た上で以下に転載しよう。
さて、明日が締め切りの長期にわたる仕事(翻訳)も漸く一段落しそうだ。再び「古墳時代」シリーズに明後日あたりから筆を進めたい。
※ ウォッチャーさん、秋ごろ、東北に行きませう!!!
つい最近のこと・・・ 馴染みの珈琲店で、文庫本を片手に暇潰しをしていたところ、カウンター席でカレーを食べながら、熱心に雑誌を読むサラリーマン男性がおりました。別段なんということもない光景なのですが、サラリーマン男性がカレーを食べ終え、読んでいた雑誌をカウンターの上に置いたとき、表紙のタイトル・・・ 「歯医者のウラ側」という文字が目に入りました。雑誌はプレジデント。珈琲店を後にして、早速、大型書店に飛び込んだところが、すでに売り切れ。その後、古本屋を2~3ハシゴして、何とか一冊手にすることが出来ました。
「あなたは騙されていないか?大損していないか?歯医者のウラ側 徹底解明!」 と大きく書かれた・・・なかなか刺激的なタイトル。
特集記事の目次を見ると・・・ 「決定版 頼れる歯医者、危ない歯医者の見分け方」 「患者500人調査 歯科治療の満足度 ホンネ公開」 「あなたの歯医者と比べてみよう 症例別 治療の相場、原価、期間を全リサーチ」 等々、興味をそそる内容が満載のようで・・・。
古本屋で、この歯科特集記事を見つけたとき、店主が 「この号は、結構売れてるみたいですね。」 と、話しておりました。
一読して・・・少々気に掛かるところを紹介してみます。 先ずは、*歯医者の選びの方* 信頼できる歯医者を見つける、3つのポイントとして、次のように記されていました。 ***口の中で起こる問題は幅広く、それに対応するには高い専門性が必要となる。歯科矯正やインプラントはもちろん、虫歯でも表面だけ削る治療と、歯の神経の処置まで必要な治療としては、必要になる知識も技術も異なる。したがって、本来ならば治療ごとに歯科医を複数、見つけておくのが理想なのだが、それは実際問題として難しい。そうであれば、まずは信頼できるかかりつけの歯科医を探し、その歯科医から必要に応じて専門の歯科医を紹介してもらうのがベストだろう。 では、どうしたら信頼できるかかりつけの歯科医を見つけられるか。そのポイントは、 1=「これから実施する治療について、ちゃんと説明する」その際に、 2=「X線写真やCT画像など客観的なデーターを示す」 3=「患者が質問することに対して誠実に答える」 この3つに尽きる。*** 次に、*患者500人調査*というところで、患者の体験談が紹介されていまいました。 1=「治療完了までにかかる期間が長い」「*ついでに治療が必要な歯*の治療が続き、一年ほど通った」 2=「待ち時間が長い」「治療が痛い」 3=「医師が不機嫌なときは、治療が雑」 4=「痛かったら手を上げてと言われて、手を上げたが、治療をやめるそぶりもなかった」 5=「許可を取らずに、すぐ削る。すぐ神経を抜く歯医者がいる」 6=「何の説明もなく、銀歯にされそうになった」
そう言えば私も・・・と、思い当たることがあるのではないでしょうか? 記事(患者500人調査)によると、不満の第1位は、「治療期間が長すぎる」となっておりまして・・・ チェックインしたところが、その後、なかなかチェックアウトできない・・・そんなことを歌ったヒット曲がありましたが、歯医者も、チェックイン(治療に通い始め)たところがチェックアウト(治療終了)が何時になるやらわからない。そのような迷宮デンタルも、ちらほらと、あるのでしょう・・・。 医師から何ら説明もないまま(患者の承諾なし)に削られ、ギンギラギンに光る銀歯にされたり、されかかったり・・・このような体験をされた人は沢山いるのではないでしょうか。はてさて、このような行為を治療と言って良いものやら・・・この銀歯と呼ばれるものですが、銀歯であるから銀(シルバー)で出来ているのかというと、そうではなく、これは、「金銀パラジウム合金」という金属が使われています。(保険治療で認められているもの)
合金ですから複数の金属が合体しているわけで・・・その組成は、 金=12% 銀=50% 銅=16% パラジウム=20% その他=2% pdと記して、パラ 金パラ 12パラ等と呼ばれています。 金銀パラジウム合金。この合体金属の中に、ほんのわずかながら、正体のよくわからない、その他の金属があり、少々気になります。ユダ金でも紛れ込んでいるのではないかと・・・!(金属を扱う技術者に聞いたところ、ガリウムイソジウム イリジウム 亜鉛 等が混じっているとのこと) (患者の)許可なく削られそうになったら、躊躇せず医師の手を止め、治療台から遠ざかることです・・・かと思えば治療中の部位の他に、あっちも、こっちも痛んでいるところがあるから、ついでに治しておきましょう・・・と、治療中、口を開けたままの状態の時に医師が囁きかけてきたことはありませんか。うっかり、されるがままにしておくと、口腔内破壊テロの餌食にされてしまうかも知れません。このようなところは即刻中止すべきでしょう・・・信頼できる、かかりつけの歯科医があれば、このようなことにはならない?のかも知れません。とは言うものの、大いに信頼を寄せることの出来る歯科医を見つけ出すのは、宝探しのようなもので、おいそれと見つかりません。 、とりあえず自宅から近いから。職場のすぐ側にあるから、少々の不安や不満を抱えながらも(新たに歯医者探しするのも面倒だし)我慢して通ってます・・・という人も意外と多くいるのではないでしょうか。
記事の中で、信頼できる、かかりつけの歯科医を見つけるべく3つのポイントを上げておりますが、この3つのポイントとは、治療が始まる前段階のことで・・・ [治療を受けるため歯科医院へ行き、受付で受診したい旨を告げ、予診表を受け取り、必要事項を記入した後、担当医と対面。この時、医師は患者が記入した予診票をもとに、患者の病苦についての訴え「主訴」を聞き取り、患者の訴えに対して治療を考える。治療に入る前に、医師は自分の目で患者の口腔内を確認(診査)する。患者に治療内容・計画をわかりやすく話し、患者の了解を得た上で治療が始まる] ・・・といった場面を、ポイントとしたのでしょう。
さて、3つのポイントを確認するには、歯科医院へ行って医師と対面してからのことになりますが、その前に、もう少し歯医者探し(絞り込み)のヒントになるようなものはないかと考えてみますと、電話応対、受付の対応の善し悪し。待合室の様子なども注意しておきたいところです。 電話で問い合わせをしたとき。受付で話をしたとき。スタッフの対応が、どうも良くない。チューニングが合いそうにない!と、そう感じたら、その時点で止めたほうがいいでしょう。なかには、どういうわけか、ドクターやスタッフの態度が高飛車なところもあります。以前、ある医師が、 「患者はどこか悪いからこそ、病院や、歯科医院を訪ねるのである。弱みを背負っているからこそ、時間を割き、お金を払ってまで、医者や歯医者の対して腰を低くし、頭を下げるのである。ところが、そのような患者の立場をわきまえていない医者も多い。患者が頭を下げるからといって、自分が偉くなったような錯覚をし、横暴な態度や言葉遣いをする・・・」 と言っておりましたが、電話対応、受付での対応が雑なものであれば、行ってみたところで、患者の「主訴」など、まともに取り合ってはくれません。 スリッパ、イス、ソファーが、使い古しのまま、加えてトイレ掃除が手抜き・・・このようなところはNGです。履き替えようと手にしたスリッパがヨレヨレわかめになっていたら、気持ちの良いものではありません。治療内容もヨレヨレかも知れません。受付に足を運ぶことなく、帰るべし! 狭い待合室の壁に貼り付けてある数々の「紙=ペーパー」!なかには、(ちょっと豪華な額縁で飾ってあるものも)ありますが、そこには、医療界におけるドクターの華麗なる活躍と資格等が紹介されてあります。その上、ご丁寧に、有名文化人やタレントなどと笑顔のツーショット写真まで飾り付けてあるところも・・・。「私は、ちょいと名の知れた凄いお医者様なのよ」と、自慢しているようにも見えますが、まあ、看板・肩書きというのも大事なのかも知れませんが・・・それが医者の腕やセンス。人間性とは、何の関係もありません。 看板といえば、・・・街中、街道沿い、駅など、多少遠くからでもよく見える、大きくカラフルな看板を見かけます。看板デザインや、謳い文句をよくよく観察したことがありますでしょうか・・・?大きな看板をあちらこちらと数掲げているようなところは、少々注意が必要かも知れません。街中のあちらこちらで、目にする医療看板。ちょっと足を止めて眺めていると「ゼイリブ」という映画を思い浮かべたりします。大きく目立つ派手な看板デザインの下地には、何やら医療とは別なメッセージが刷り込まれているような・・・(まあ、気のせいと言えば、気のせいかもしれませんが・・・) ビジネス・ファーストなところも、少なからずありますから。
特集記事にある、「信頼できるかかりつけの歯科医を見つける3つのポイント」=患者の「主訴」をしっかりと聞きとり、治療内容・計画を示してくれるであろうところ・・・ここにたどり着くまで,大変なエネルギーを必要とします。根気と鋭い五感。それに、霊感 ヤマカン 第六感もフルに活用して、善し悪しを嗅ぎ分けるしかなさそうです。
この先、冥土へ引っ越しするまで・・・歯歯のんきで、暇潰ししたいものです。
ーーボーナス・トラック -- 古本屋を後にしての帰り道、ふと・・・ある医療ジャーナリストだったか、歯科医であったか忘れましたが、受診時に受付に出す保険証について、下記のような話していたことを思い出しました。
***私たちは医院で受診する際、何の躊躇もなく受付で受診を申し込み、保険証を提出する。当たり前のように行われるやり取りだが、この時点で病院と患者の間で、医療契約が結ばれている。保険証とは、その患者が病院(保険医)との間で取り交わされる契約の受益者(被保険者)であることを示す証書である。歯科医院で保険証を提示することは、この保険証の適用範囲であれば金額や治療の内容(材料や治療法)は歯科医師の裁量にお任せします。という意思表示をしたことになり、これを準委任契約という。この制度は昭和36年に制定され、病院で提示する保険証が治療内容に関して医師にすべて任せるという意思表示が含まれている。今でこそ、インフォームドコンセントの重要性が語られるようになったが、昭和36年当時は同一症状に対して行う治療は、どこの歯科医院でも同じであるという前提で十分な説明もなく、お任せ治療が施されていた。***
##今宵の音楽アルバム・メニュー##
「三木稔の音楽 第1集 序の曲 天如 古代舞曲によるパラフレーズ」 日本音楽集団 「フェノメナ」 ベスト・オブ・ゴブリン (クラウディオ・シモネッティ&ゴブリン) 「モガリ・イヴ」 JINMO
上記 3枚のアルバム。共通して楽しめるのは、女性の声(ヴォイス)。聴けば聴くほどに、チェックアウト出来ない摩訶不思議な世界へと引き込まれるかも知れません。
##「古代舞曲によるパラフレーズ」 YouTube上 アップされています。
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