「二人の武士(もののふ)」と題する拙稿を半年ほど前にアップし、「この二人の武士による、今後の活躍に期待したい」という結語を亀さんは書いた。「この二人の武士」とは、世界戦略情報誌『みち』の安西正鷹さんと、ブログ『文殊菩薩』の野崎晃市博士を指す。

今月二月に行われたまほろば会で配布されたという、安西ファイルの主テーマは英国の経済誌『The Economist』についてであり、亀さんは冒頭の記述に注目した。
イギリスの政治経済誌『エコノミスト(The Economist)』の特集号『世界はこうなる』に関して、『エコノミスト』の特徴を詳しく見ていくとともに、同誌がなぜ世界寡頭権力のプロパガンダの道具なのかについて、歴史を遡りつつ、この雑誌を編集・発行した者たちの狙いを暴くことを通じて解明していく。
詳細は数か月後に『みち』に掲載されると思うので、そちらを参照していただくとして、安西さんは同ファイルでThe Economist誌は、「世界寡頭権力のプロパガンダ用メディア」と明確に述べている。やはり三十代の頃に同誌を数年購読してきた身として、安西さんの主張に全く以て同感だ。
ところで、この「世界寡頭権力」と対峙するトランプについて、野崎博士が「トランプがファーウェイ禁止に反対」という最新記事を書いているが、以下の結語は印象的だ。
トランプの真の敵は中国ファーウェイではなく、税金不払いや情報収集が問題とされてきたアップルやGoogle
まさに…。安西さんの謂う「世界寡頭権力」の一角を占めているのが、野崎博士の言及する「アップルやGoogle」に他ならず、同様な視座から亀さんも以下のような記事を書いている。
こうした海底ケーブルの上陸地点は非常に重大な意味を持ち、(漏洩された米外交文書によれば)アメリカ合衆国国土安全保障省はこれらを重要な国家インフラと位置づけている。インターネットが通信を牽引する新しい世界にあって、大西洋東端の英国はその中核的な位置を占めている。世界のインターネットトラフィックの25%が英領土をケーブルで通る。接続先は米国、ヨーロッパ、アフリカなど。残るトラフィックの大部分は米国を発着地点としている。したがって、地球上で急増するデータフローのほとんどは、英米がそのホスト役を担っていることになる。
両国の諜報機関はここぞとばかりに、これらの海底ケーブルを盗聴しようと考えた。過去の歴史を考えれば、それは不思議でも何でもない。技術の変遷にともない、両国は無線通信を傍受し、続いてマイクロ波ビーム、そして衛星回線を傍受してきた。最新の光ファイバーシステムで大量にやりとりされるインターネットデータや通話データに手をつけようとするのは、理の当然である。 『スノーデンファイル』p.156 サバイバル - 通信篇その1
今から15年ほど前、亀さんは『エシュロンと情報戦争』(鍛冶俊樹 文春新書)という本を読み、電子メールや電話が傍受されていることを知った。だから、プーチンやメルケルではないが、〝敵〟に聞かれていることを前提に今まで携帯電話を使ったり、パソコンでメールを使ったりしてきた。どうしても漏らしたくない情報は、昔やっていた方法に戻った。たとえば、ネットに接続されていないタイプライターやワープロで文章を作成したり(郵送してはいけない)、コタツを囲んで語り合うといった方法だ(盗聴に注意のこと)。 サバイバル - 通信篇その2
ともあれ、今年もお二人の言論活動に注目していこうではないか。
【追伸】 最近の掲示板「放知技」で活発に交わされている、mespesadoさんとConganasさんとの間のやり取り、アベノミクスの実態や財政政策の正体に関心のある読者にとって、必読のスレとなっている。たとえば…
金融政策が失敗し、財政政策も失敗しているのでアベノミクスは失敗と考えてさしつかえないと思います。 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16675542/41/
このConganasさんの投稿だけではピンと来ないと思うので、スレッド「新時代を冷徹に読み解くおっさんたちの激論スレー37-」全体に目を通して欲しいと思う。
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