早いもんで、三が日を過ぎて今日は1月4日…。未だに仕事が納期日まで終わるかどうか、四苦八苦している亀さんである。
ところでは、1992年に亀さんは結婚式を挙げているが、その時に仲人を引き受けてくれたのが本郷七郎さんという人生の大先輩。その本郷さんの今年の年賀状を読んでビックリ仰天…
謹賀新年
年を忘れた男より 一般に この年頃になるとやれ ボケだ介護だと云われるが 年、年若くなっている様な気が する ボケ、介護なんて遠い未来 の事しか思えない 全く楽な人生だよ 暮らしにこまら ない 金にこまらない 健康に不安 もない これと云った持病が 無い このまま楽して行け そうだよ。

「健康に不安もない」という行を読み、「エッ!」と亀さんは叫んだ。確か、本郷さんは亀さんより10歳ほど歳上のはず…。ドーシテ元気なのかと是非に知りたく、早速電話してみた。
受話口から飛び込んできたのは、懐かし本郷さんの声…。聞けば、毎日365日、4kmを走り、腹筋を100回、その他に何とかを100回…。モー、ビックリ仰天亀の助…。「失礼ですが、お歳は…」と恐る恐る尋ねると、ナント御年77歳になったというではないか…www 掲示板「放知技」の「EG・堺のおっさん等 爺さんが元気なスレ」のスレ主、堺のおっさんは漸く還暦を迎え、Gさんの仲間入りを果たしたばかりつうのに…。恐るべし、日本のGさんパワー…。
話が一段落した後、互いの近状報告を行い、桜の花が散った以降、東京は池袋で再会することになった。四半世紀振りなので、今から楽しみ…
その本郷さんとペルーはリマの喫茶店で語り合っていた時、本郷さんが以下のように語っていたことがある。
もし、自分の命の危機が迫った時、自分が殺られるにしても、確実に刺し違いで敵も殺す…。
亀さんも時々過激なことをブログに書いているので、常に鉄砲玉一つや二つが、いつ、何時拙宅に押しかけてくるか分からないので、常にそのあたりの準備はしている。自分としては準備万端のつもりだが、今度桜の花が咲く頃に拙宅に訪問してくれる、自己防衛に関してはプロ中のプロのvagabundo1431さんに、拙宅の仕事部屋などを案内してチェックしてもらうつもりだ。
ここで、喧嘩が好きだった今東光和尚のエピソード一つ…。
〈和尚前白〉 ケンカの必勝法はただ一つ。必ず勝つと思ったケンカ以外は絶対にやるな、だ。オレが和泉のボロ寺を預ってた時、村中の野郎どもが寺の所有権は村にあるということで裁判沙汰になったことがある。村じゃ弁護士を二人立ててな。一人は社会党で大阪府知事選挙にも出たことのある有名な弁護士でね、今まで一度も裁判では負けたことない男なんだ。 そいつが一審で却下されてた。オレが言ってやったんだ。 「菅原クン、あなたは何十年も弁護士やっていながら、却下されるような恥ずかしい訴訟をするな! 生涯の瑕瑾だぞ。裁判は相手を見てやれよ。どうだ別オレを相手にするなら、弁護士を五十人くらい集めて知恵を絞ってかかってもまだ追っつかねえぞ!」そうしたら村の連中が控訴するなんて言いだしやがった。そこでオレがラジオカーに乗ってな。 「おめえらやりたいなら孫子の代までやれ! 訴訟の金が無くなったら畑売れ。畑なくなったら娘をパン助に売れ。そしたらオレがいの一番に買ってやらア。でも、おめえらは絶対勝てっこねえんだ。弁護士の食い物にされるのが気の毒で言ってやるんだ。ここいらでやめたらどうだい?」 これで奴等も降参よ。ケンカっていうのはこうやらなけりゃあいけねえ。 『極道辻説法』(今東光 集英社)p.104
ついでに、モー一つ…。
☆☆若者の空手修業をどう思うか 和尚は極真会空手の名誉初段で、実際に空乎の練習をされたそうだが、空手を修業している若者をどう思うか答えてほしい。 (岐阜県大垣市丁・K)
空手というのは少林寺拳法から来ているんだ。それが沖縄に入った。沖縄では初めは少数の人が普通にやっていたんだが、薩摩が沖縄を征服してからガラリと様相が変わった。というのも薩摩の奴らは沖縄の人に武器を持つことを禁じた。そのため、薩摩の武士が沖縄の女を荒らしたり、人の女房でも何でも強姦したり無茶したんだ。そこで沖縄の人は自衛手段として空手をマスターした。だから、空手はある意味においてはプロレタリアの武器だし、レジスタンスの武器だ。 そういうわけで、プロレタリアの味方であるオレとしては、空手を大いに奨励しとるわけだ。アッハハ……。男女ともに、ひとつぐらいこういうのをやることは非常にいいことだよ。 日本舞踊というのがあるだろう。あれ、女のコが踊っていると、体がしゃんとしてくるんだ。ピャッと片手足で立っても倒れなくなる。体が非常に安定してくる。あれ、武道にかなっているんだよ。そして踊りに幾つか武道の手が入っているんだ。当て身とか肘鉄砲とかの形で。踊りの仕草のままピュッといけば、男がワッと抱きついてきた時、男の水月にドバッと当るようになっている。これはいけるんだ。 面白いのが合気道。女のコもずいぶん習っているけど、合気道には逆に踊りの手が入っているんだ。だから、女が習ってもいやらしくないんだ。股開いて闘ったりしないから。股をすぼめてピョンと蹴とばすとか、いろんなのが入ってる。だから日本の踊りというものは、単に優美なだけでなく、一朝事ある時に役立つための嗜みでもあるわけでね。踊りさえやっておけば、後ろから突き飛ばされても、ベターッと蛙みたいに倒れたりですむんだ。必ず倒れるのにちゃんとシナを作って、次の挙動に移れる。第一挙動から第二挙動に移れるようにできているのが日本舞踊だ。男は空手、女は日本舞踊というわけだな。 オレの空手はケンカ空手だよ。ケンカの実践で作りだした。だけどオレなんか、片手だ両腕だと腕押えられてもすぐに外しちゃうよ。だいぶ力のある人でもオレには外される。外した時には、いま言った踊りじゃないが、もうすぐに次の挙動に移って敵に打撃を与えているからね。 そのぐらいのことはオレ、やれるんだ、いまでも。 『続 極道辻説法』(今東光 集英社)p.222~223

喧嘩というのは男の華というか美学なんだが、そのあたりについて、若い人は川北氏の本を読んでみるとE-。 『男の品格を磨く事典』(川北義則著)
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