12月2日、NHKの「SWITCHインタビュー 達人達」が放送した、米米CLUBの石井竜也と指揮者の柳澤寿男のトークは、今年見た「SWITCHインタビュー 達人達」の中でも、個人的にベストファイブに入る番組だった。
米米CLUBの石井の言葉も斬新で、大変印象に残るものであったが、それ以上に柳沢の生き様に強く惹かれていく自分がいた。「SWITCHインタビュー 達人達」HPは、柳沢の人物を以下のように紹介している。
激しい紛争が続いたコソボ。柳澤はここで、対立していた民族が共に演奏する「バルカン室内管弦楽団」を作り、国際的に評価されている。
コソボという言葉を耳にすると、反射的に思い浮かべる映画がある。拙稿「寅さんのことば 42」でも紹介した「サラエボの花」だ。

そのコソボで起きたコソボ紛争については、橘玲氏の記事が秀でている。 イスラーム圏でもっとも親欧米の国・コソボの終わりなき憎悪
殊に、最終ページの「コソボにある「ビル・クリントン通り」とは?」という小節、ヒラリーの正体を知っている掲示板「放知技」の読者であれば、ヒラリーの夫であり、元大統領だったクリントンが通り名になっているあたりに、コソボ紛争の舞台裏を嗅ぎ取れるのではないだろうか。
 プリシュティナのビル・クリントン通り
政治の話はさておき、コソボで指揮者としてタクトを振る柳沢の姿を見て、「音楽は民族を超えて心をつなぐ」という言葉が脳裏に浮かんだのである。以下はコソボで活躍する柳沢の一連のシーンだ。
 2007年にバルカン室内管弦楽団を結成した柳沢が、近年の楽団の練習初日に発した以下の言葉…



 ウィーンのコンツェルトハウスでタクトを振る小澤征爾を見て、柳沢は心を揺さぶられ指揮者になる決心をしている。それから20年後、小澤と同じ舞台に立つ柳沢…
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