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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
升田幸三と酒
今月の初め、アルコールの摂取適量を超えた高齢者(65歳以上)が多いと、厚生労働省が発表した。
飲酒 高齢者、飲み過ぎ 男性56%、女性25% 「適量」再確認を

同省研究班の発表では「1日当たり日本酒1合」が適量とのことで、65歳以上の男性の半分、女性の場合は四分の一が、この適量を超えて呑んでいるとのことで、さらには適量の三倍を毎日呑んでいる男性は5%もいると、毎日新聞は報じている。

17101501.jpg

ここで思い出したのが掲示板「放知技」で、あの升田幸三は日に三升の日本酒に加えて、煙草は300本吸っていたというから、もう人間ではないwww。亀さんの場合、飲み過ぎると仕事にならないし、また仕事(翻訳)でタイプしなければならないので、そんなに沢山煙草を吸うわけにもいかない…。



ここで、今東光和尚が升田幸三について語っていたのを思い出したんで、以下に転載しておこう。


升田名人も舌をまいた禅僧
今先生、あなたは三島竜沢寺にいた山本玄峰という禅僧を知っているだろうか。彼をどう思うか聞きたいのだ。

というのは、将棋四百年の歴史の中で最強といわれる大天才升田幸三九段が、こういうことをいっていたからだ。
「なかにひとり、衣にクツをはいてヒョロヒョロしよる坊さんがいる。わたしは、妙な恰好の坊さんやなと思うてね。しばらくうしろ姿を見ておると、何か魅きつけられるものがある。この妙な坊さんが、だんだんとぼくには大きくみえてくる。そのうちにだな、この坊さんが動くと、まるで岩が動くようにみえてきだした。わたしゃ、世の中にはえらい人問がおるもんだとびっくりした……」
それが静岡県に住む山本玄峰という人だと教えてもらったが、その人がどういう人なのかは知らないが、とにかくこんな人物に会ったのはこの老師ひとりきりだ、と言っていたからだ。
(山形県新庄市 田官俊一)

親しくおつき合いしたことはないけど、何回かはお目にかかっている。ずいぶんな年でおられましたがね。この方は臨済禅で、道場は非常に厳しくて、勤まらずに逃げ出すのが多かったというくらい辛辣無比たる老師だった。しかし、非常に愛情の深い人で、富士山の下の三島の竜沢寺という寺で教えていられたが、もう亡くなった方でね。
この人のところで修行した人のひとりに、ダダの詩人で高橋新吉という有名な人がいる。これはもう手のつけられない奴でた。ダダで無法でアウトローや。それが年とってから何を感じたのか竜沢寺へ飛び込んで、坊主にはならなかったが居士としてだいぶ玄峰老師にどつかれてね。そこで相当修行してからダダから脱却して、禅宗がかったまともな詩を書き始めたが、やがて気違いになったという噂があるくらい、無茶苦茶な奴だった。それが玄峰老師のおかげで人間らしくなってきたじゃないか。
佐藤春夫のところへも出入りして破門くったり、もう無茶苦茶だったんだ。
また晩年まで非常に老師に可愛がられ、老師に教えられ、叱られもしたし褒められもしたし、老師にもまた非常によくしたのが田中清玄なんだ。ああいう人たちに、ひとつのバックボーンを作ったのがこの人でね。大変な人だった。
ある時、ある会議に出て玄峰老師にお目にかかった。そうしたら、もう耳が遠くって何言ってっかわからない。と、「今さん、もう私はダメだよ。耳も聞こえんし、何だか生きてるんだか死んでるんだか……もうダメだよ」って。「だけどお声聞いていると、まだ若い奴など怒鳴られるようなお声してますね」と言ったら、「うん。怒鳴ることは怒鳴る」って。やっぱりその時なんか、ギロッとした声を出してね。
その時、ちょうど高松宮妃殿下がおいでになって、それでみんなで式が済んで席を立ったんだ。それで老師が、背が小さくて、もう縮んじゃって、それでこうやってお辞儀したんで、オレもしょうがないから老師と並んでこうやって、それで妃殿下をお通ししようと思った。そうしたら、スースースーッと妃殿下がおいでになったと思ったらスーッと立ちどまって、「老師、どうぞ」と言ったね。老師が遠慮して躊躇していると、「どうぞ老師。どうぞ老師」って。それでオレは老師のけつ突っついたんだ。「お行きなさい、さあ!」。そうしたら老師が「さようでございますか。ごめん」と言って行ったね。そこでオレも一緒に行こうと思ったら、妃殿下が「あなたは悪者だから後」って言うんだよ、オレに。旦那様の高松宮様が大津においでになった時、オレがそばに行って「お、これは殿下」と言って御辞儀したら、「うふん、悪い奴が来たな」と言うくらい、オレはあそこのうちでは悪者になっているんだ。
とにかく、その妃殿下がご会釈するくらいの老僧なんだ。だからオレはその時に、この老師くらい貫禄が出て、妃殿下が「お先にどうぞ」と言われるくらいまでならんと人間あかんと思ってつくづく眺めたんだがね。そういう人だよ、山本玄峰という方は。
『最後の極道辻説法』p.137~140



名人・升田幸三も感心した将棋の話
升田とはよく会うよ。升田はオレには非常にいいんだ。やっぱり怖いところがあるんだね、オレには。だから、升田はオレにはいい。
話はちがうけど、藤沢桓夫という作家がいるだろう。あれ、将棋がうまいんだ。それで、「升田がどうで、こうで……」ってよく言うんだ。升田にそう言ったら、「なに生意気なこと言ってんだ。あれは小説は書くかもしらんけど、将棋は私の弟子ですよ」って。
「弟子にしちゃあ、あまり筋よくねえじゃねえか」と言ったら、「全くおおせのとおり」なんて言って。「オレはおまえの弟子でなくてよかったよ。オレは将棋の駒をどう動かすか知らねえんだ」「それが今さんの偉いとこですよ」って、大笑い。
ただし、その時にオレはあるところで講演した話をしたら、ひどく升田が感心したんだ。
それは、オレは将棋は何も知らないけれど、将棋の駒では桂馬が一番弱いんだ。あっけなくとられちゃうし、何にでもぶつかれば負ける。
しかし、王様を詰める時に桂馬がなかったら詰まんのだそうだ。だから「お手は何?」それで桂馬もっているとピリッとする。必ず桂馬でやられるんだから。王を攻めるには桂馬しかない。だけど王を詰めないならば、桂馬くらい弱い、脆い、役に立たん駒はないんだそうだ。動きは鈍いしね。
しかしオレは、これは非常に人生の妙諦に触れている、と思う。
オレなんかは、釘一本打てない、庭ひとつ満足に掃けない。
だけど小説だけは書けるんだ、文章だけは書ける。何にも役に立たんけど、一つだけ役に立つというのが、やっばり人生に必要なんだ。
だから人間は、バカだ、チョンだ、アホだと言うけど、全部捨てたもんではない。そういう桂馬みたいな人間がたくさんいるんだ。しかし「これっ!」という時に、こいつが使える桂馬になれば、これは桂馬の桂馬たるゆえんでね。だから、オレは人間に腹立って「馬鹿野郎1」って頭から言うけど、その馬鹿野郎がなかなか大事なものなんだ、ということを知ってて、馬鹿野郎と言ってんだ、と。
そうしたら升田が、「あれは非常にいい話でした。その通りです」って言うんだ。「で、将棋の方は?」って言うから、「ちょっと待ってくれ。オレはそれだけは知っているけど、将棋はさし方も何も知らんのだよ」「はあ、これは驚いた。将棋を指せんからそういう人生観ができるんで、知っていたら、あんにことは言えんもん」言うて笑うておったがな。「それでいいんだ」って言うとったよ。

『最後の極道辻説法』p.215~219

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