本日、日露首脳会談がウラジオストクで行われる。
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017090601001783.html
 9月6日の安倍首相(東京新聞)
掲示板「放知技」の読者であれば、本日の日露首脳会談が、世界の命運を左右するほどのものになること、すでにお見通しのことだろう。そう、東京新聞が書いているような、「国連安全保障理事会による最大限の圧力措置を盛り込んだ新たな制裁決議採択への協力を要請」とやらを、メッセンジャーボーイよろしくノコノコと伝えに行くために、安倍首相はプーチンに会いに行くのでは断じてない。
三年前、ヴァルダイ会議で歴史に残る演説を行ったプーチンは、人道主義の政治指導者であることを世界に示し、今や押しも押されもせぬ世界のリーダーとなった。そのプーチンが安倍首相と本日、首脳会談を行うことの意義は殊の外大きく、最悪の場合は世界を巻き込む核戦争に発展しかねない、米朝戦争を回避できるかどうかという瀬戸際から、世界を救う首脳会談となろう。
そのプーチンのロシアが北朝鮮を裏でガッチリとガードしており、もし米軍が北朝鮮との戦争の火ぶたを切ろうものなら、中国と並んで世界最強の軍事力を誇るロシアに、米軍がコテンパンに叩きのめされるのは火を見るより明らかだ。
一方で安倍首相だが、2月11日の日米首脳会談以降、トランプが最も信を置いている政治家であり、そのトランプが8月29日・30日と、二日立て続けてに安倍首相と電話協議を行った点に注目されたい。二日立て続けというのは異例であり、何等かの異変が朝鮮半島で起きつつある、あるいはトランプの身に異変が起きつつあることを暗示しているのではないだろうか。
加えて、安倍首相はトランプだけではなく、プーチンとも肝胆相照らす仲でもあることを思えば、トランプに代わってプーチンとの首脳会談を行う上で、まさに適任者ということになり、プーチンと安倍(トランプ)の肩に、世界の命運がかかっていることに察しがつくはずだ。
何故にトランプは、プーチンとの直接会談を持てないのか? それは、「アメリカ・ファースト」のスローガンを掲げていることからも分かるように、トランプは戦争よりも国内の立て直しを最優先させようとする反戦派だからなのだが、トランプ同様に反戦派だったフリン大統領補佐官、続いてバノン首席戦略官がホワイトハウスを去った今、トランプは好戦派に取り囲まれて身動きができない状態にあるからだ。しかも、好戦派のアメリカ版カラー革命が功を奏して、大統領といえども迂闊に親ロシア色を出せない状況下になってしまった点も大きい。幸い、安倍首相の場合はアメリカの好戦派の軛を脱することに成功、フリーハンドでプーチンに会うことができる。だからこそ、安倍首相なのである。
ここで、一抹の不安が残る。好戦派すなわちネオコンが自棄っぱちになって自国の大統領を無視、暴走するという最悪のシナリオだ。プーチン大統領と安倍首相は国益を第一に置いているが、ネオコンの場合、水爆の投下や電磁パルス攻撃を受けて、大勢のアメリカや他国の市民が犠牲になろうがなるまいが、意に介さない連中なだけに、どのようにして好戦派の息の根を止めるか、あるいは衰退させるか、固唾を呑んで成り行きを見守っている人たちが多いはずだ。
「孫子・九変篇」に以下の格言がある。
囲師には必ず闕(か)き、窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ (包囲した敵軍には必ず逃げ道をあけておき、窮地に追いこまれた敵軍は苦しめてはならない) 『諸子百家』(金谷治 中央公論新社)p.237
孫子と同等あるいは孫子の上を行く戦略家とされるプーチン、どのような行動に出るだろうか…。
ともあれ、朝鮮半島を巡る情報として最も信頼できるのは、ロシアのスプートニク、そして飯山一郎HPだ。この二つサイトが発信するであろう情報に、今後も引き続き注目していこう。
なを、飯山HPの半島情勢についての情報が、あまりにも図星だったためか、かつてない〝妨害〟を〝ある組織〟から受けたとのことだ。

 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16216140/27/
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