掲示板「放知技」の本板「吠えるE爺と 燃える同志たちの闘議場 -27-」で、米朝開戦についての見事な投稿が続いている。取り分け目を引くのは、飯山一郎さんの以下の記述である。
しかし,軍隊(米軍)は,暴走する時は,見境なく猪突猛進します.
韓国の文在寅大統領は「朝鮮半島で二度と戦争は起きないと自信を持って申し上げる」と強調しましたが…
親北朝鮮の文在寅など米軍は相手にしません.直前に事前通告するだけで,北にトマホークを撃ち込みます.
ただし,ピョンヤンでも数万人,ソウルでは数十万人~数百万人が死にます.
同時に,2隻の空母は,轟沈!となります. http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16155707/614/

「ピョンヤンでも数万人,ソウルでは数十万人~数百万人が死にます」で思い出したのが、旧ブログに書いた「西郷隆盛」である。以下は同稿で紹介した『現代と戦略』(永井陽之助著 文藝春秋)からの引用だ。
コベントリーの悲劇
きたるべき大空襲による災厄を確実に予知しつつ、故意に、それを国民に知らせず、その市民を犠牲に供して、いささかも動じなかった人物がいた。
その名はイギリス首相ウィンストン・チャーチル、都市の名はコベントリーである。ただし、この情報秘匿の目的は、「ウルトラ」という最高機密を守るためであった。いまでは、ひとつの「神話」にさえなっている戦時エピソードのひとつである。これは、第二次世界大戦中の一般市民にたいする大規模、無差別爆撃のはしりとして、「コベントリー化」という新語ができたほど、当時としては未曾有の被害がでたドイツ空軍の夜間大空襲であった。この空襲で、50,749戸の家屋が破壊され、554名の死者、865名の重傷者、4,000人におよぶ市民の火傷、怪我人をだした。空襲後、「ニューヨーク・タイムズ」のロンドン特派員は、コベントリー市を訪れ、「まるで大地震におそわれた都市のようだ」と報じている。「ザ・タイムズ」は、コベントリーを「殉教都市」と呼んだ。実は、当時だれも知らせなかったが、コベントリーこそ、文字どおり、最高機密「ウルトラ」を守るため、犠牲に供せられた「殉教都市」だったのである。 『現代と戦略』(永井陽之助著 文藝春秋)p.243
もし、米朝開戦が現実のものとなれば、飯山さんの言葉にもあるとおり、「最悪の場合はピョンヤンでも数万人,ソウルでは数十万人~数百万人が死ぬ」というケースも、可能性としては極めて低いものの、一応は頭に入れておく必要がある。つまり、究極の目標である「ネオコン撲滅」を達成する上で、「ピョンヤンでも数万人,ソウルでは数十万人~数百万人」という具合に、一般市民が人柱として犠牲になる可能性が、絶対にゼロとは言い切れないのだ。
何故か? 放知技の本板、殊に投稿No.613~620に目を通せば分かる。
【“嗤い”話】 日刊ゲンダイに掲載された「金正恩が縮み上がった斬首作戦…米韓演習の凄まじい中身」という記事、サーッと目を通してみたが、典型的な国際政治オンチの御仁が書いた記事である(嗤)。軍事ジャーナリストの世良光弘氏とかいう人物から聞き出したもののようだが、放知技の読者から見れば、底の浅さが透けて見える記事だ。

以下の「放知技」の投稿を読めば分かるように、世良某という御仁、金正恩の背後にプーチンが控えているのに、まったく気づいていない…(嗤)。
ロシア(のプーチン)は,北朝鮮(の金正恩)を使って,戦争屋ネオコンが支配する米軍の空母と原潜の何隻かを轟沈させる!という作戦を考えてきましたから…,
ロシアは,アメリカ(のネオコン)にとっては,最大・巨大・最凶の脅威であり,敵国でしょう. http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16155707/572/
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