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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
日本人のDNA
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前稿「歴史を見る眼」の続きである。同記事で亀さんは、海部陽介著『日本人はどこから来たのか?』を酷評した、蒼穹の歴女という女史(?)について書いた。ちなみに、女史がアマゾンに書いたレビューは以下の通り。

典型的な詐欺の手口を用いた非科学的な牽強付会による妄想
本書の致命的な瑕疵は「核DNA」の解析結果を無視していることです。
縄文人の核DNA解析結果は、本書が出版される約一年前の2015年3月にすでに公表されています。


…以下略…
蒼穹の歴女レビュー

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女史は海部のことを詐欺喚ばわりしているが、亀さんがNHKの「SWITCHインタビュー 達人達」を見て、海部陽介という人物を観察した限りにおいて、「詐欺師」どころか信頼するに足りる人物と映ったんだが、これは女史と真逆だワイ(爆)。

で、女史が痛烈に批判する肝心の縄文人の核DNAだが、最初に以下のニュース番組を見ていただきたい。


DNA解析で見る日本人のルーツ

同番組の最後で、「おはよう日本」の秋山発解説員が、以下のように語っているのに注目!

DNAの研究では今、日本人のルーツについて新たな説が出てきていますが、まだまだ分かっていないことも沢山あります。さらにDNAの研究が進めば、私たち祖先の知られざるドラマが、もっと明らかになってくると思います。

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どうだろうか? 縄文人の核DNA研究は緒に就いたばかりであり、縄文人の核DNA全体像が解明されたわけではない点、最初に念頭に置いておく必要がある。海部は満島ひかりとの対談で、「確固たる証拠もないのに、無責任な憶測を語るわけにはいかない」と繰り返し語っていたが、これは研究者として至極当然のことであり、決して2015年3月の縄文人の核DNA解析結果を、海部が〝無視〟しているわけではないことは、少し考えれば分かろうというものだ。それなのに、詐欺などと喚いているのは、ドーシテなんだろう(嗤)。


〔サイエンスZERO〕日本人のルーツ発見!~”核DNA”が解き明かす縄文人~

それはともかく、「おはよう日本」から現段階で見えてきた縄文人像は、実に興味深いものがある。最初に、上の「〔サイエンスZERO〕日本人のルーツ発見!~”核DNA”が解き明かす縄文人~」に、以下のような図が登場したので紹介したい。図を見れば、原アジア人は後に東アジア人と東南アジア人に枝分かれをし、さらに東アジア人から枝分かれしたのが、現日本人のルーツの一つ、渡来系弥生人であることが分かる。そして、赤文字の「縄文人?」が示すように、どこから縄文人が来たのか、以前は縄文人のルーツが不明だったのである。

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ここで、驚愕の事実が突き止められた。ナント、原アジア人から東アジア人と東南アジア人に枝分かれするより前に、縄文人は原アジア人と枝分かれをしていたのである!

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一体全体、これはどういうことか? 再び「おはよう日本」に目を転じると、以下の興味深い図が目に飛び込んでくる…。

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仮の話だが、もし、縄文人が日本列島に居住していなかったとしたら、「その他東アジア」と「韓国」のグループに、現日本人も埋もれていたはずである。ところが、現実はそうはならなかった。赤文字で示す「日本」という小集団になっているのだ(その小集団も「沖縄」と「アイヌ」という、さらに小さな極小集団に別れているのに注目)。そして、図のいずれにも属さなかったのが縄文人というワケだ、つまり、「日本」という他の東アジアとは異質の小集団が、存在していることで考えられる理由はタダ一つ、縄文人のDNAが入ったからではないのか…?

ともあれ、2015年3月の縄文人の核DNA解析に成功して以降、判明した点について以下の図をご覧戴きたい。最初に、日本人のY染色体のタイプとして、OとDという二大タイプに別かれていることが分かる。そして、このDタイプこそが、縄文人のDNAを引き継いでいる何よりの証ではないだろうか。ここで日本列島の外に目を転じると、日本人と同様にDタイプの多い民族に、チベット人とアンダマン人がいることが判明した。これは、チベットは峻険な山で囲まれた山国、アンダマン諸島は大陸から隔離された島国、そして日本列島は島国であると同時に、高山の多い山国…。そのため、Oタイプとの交流が他の地域より少なかった、という推測が成り立つのではないだろうか。

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肝心のDタイプだが、「おはよう日本」はY染色体には20のタイプあることを示し、そのうちA~Eタイプはアフリカに多いタイプだと解説している(赤矢印は亀さん)。

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このあたり、徳島大学の佐藤陽一准教授が以下のように語っている。

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さて、以下は縄文時代から現代に至る、日本列島の人口推移の図である。

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弥生時代に入るまでの縄文時代の人口は、最高でも中期の26万人にすぎなかった。それなのに、Dタイプが現日本人の32.2%も占めているのは、日本列島が島国かつ山岳地だった、というのも理由の一つだと思うが、果たしてそれだけなのだろうか…? このあたりについては、今後の研究に待つより他はない。

最後に、ルーツを探る上で重要なのはY染色体以外に、ミトコンドリアDNAがある。世界戦略情報誌『みち』で興味深い考察を天童竺丸さんが行っており、この機会に紹介しておこう。

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ちなみに、53.)%と日本人に最も多いY染色体Oについてだが、このあたりの考察については、同じく天童竺丸さんの以下の考察が参考になるはずだ。
日本人の遙かなる旅
ツラン民族揺籃の時代と地域
ブリヤート人の住むマクソホン村
Y染色体DNA系統O3の跳梁跋扈を阻止せよ
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コメント
DNAとかミトコンドリアとか
この話題は、わたし、とても大好きです(笑)
読みながら、わくわくしっぱなしでした♪
ツラン、シュメール、ハッティ(ヒッタイトの先住民)、エトルリア、バスク、日本を
つなぐ何かが西洋中心の歴史研究の中に埋もれているのだと感じています。
その大元が、太平洋に沈んだムー大陸なんじゃないかと?!
このことが、本当に、古代人のDNAと現代人のDNAを分析することによって
きちんと解明されたら、世界史の常識はひっくり返っちゃいますよね(笑)

4471
[2017/08/07 05:21] URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]

Y染色体とバスク人
再びの投稿有り難う! 次の「奇跡の日本列島」もお楽しみください。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1473.html

> ツラン、シュメール、ハッティ(ヒッタイトの先住民)、エトルリア、バスク、日本を
> つなぐ何かが西洋中心の歴史研究の中に埋もれているのだと感じています。

以下はY染色体に関するウィキペディアの項目ですが、一部にバスク人も登場しています。ウィキペディアなので、信憑性はあまり高くはありませんが、それでも参考程度にはなると思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97R1b_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)

__________
■ハプログループR1b系統の分布
ハプログループR1b系統は西ヨーロッパと南ヨーロッパに顕著に分布している系統であり、バスク人やケルト系民族に80%以上の高頻度に見られる[4][5][6][7]。新石器時代にアナトリアからヨーロッパに農耕をもたらした非印欧系集団と考えられ、巨石文化の担い手と考えられる。その後印欧語族ケルト語、イタリック語、ゲルマン語を受け入れた。大航海時代以降の人種の流動に伴って、南北のアメリカ大陸やオーストラリア大陸にも分布の範囲を拡大した。またバシキール人にも86%の高頻度である[8]。この流れとは別に、古代にもアフリカ内陸部へ移動したR1b系統の一集団があったと見られ、ハプログループR-V88に定義づけられる分岐系統がチャド語派の言語を話すカメルーンの先住民族の間において高濃度で発見されている。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
[2017/08/08 03:34] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]

あらら。。。
Y染色体のハプログループでは、日本人とバスク人では、まったく系統が
ちがうというわけですね。。。
X染色体とか、ミトコンドリアDNAとか、詳しい分析の結果が知りたいものです。
そちらの方で、なんらかの共通性が見出せるんじゃないか、なんて、はかない
夢のようなことを思っています。

日本列島の成り立ちの記事の中で、花崗岩のこと書いててありましたが、
今住んでいる場所は、もともとは海の底で、両側から押されたために隆起し
花崗岩質の山になったということで、
ちょっと日本列島と似ているなーなんて思ってしまいました。
ここは、島じゃないですけど(笑)
[2017/08/08 06:05] URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]

征服者とDNA
ひろみさん、

> Y染色体のハプログループでは、日本人とバスク人では、まったく系統が
> ちがうというわけですね。。。

仰せの通りです。

バスク人のことはさておいて、X染色体およびミトコンドリアDNAの関係で、あいば達也氏(ブログ「世相を斬る」)が興味深い記事を書いています。
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/687539d7e0a91c1199155e3f2c931d57

特に、以下の記述に注目してください。
__________
日本のミトコンドリアDNAとY染色体の関係性には、差異が見られないことから、過大な征服者が出現しなかったことが推測される。また、縄文、弥生と云う歴史的移行期においても、ミトコンドリアDNAとY染色体の関係性は概ね維持されている。つまり、この時代から、日本は、征服者の横暴に晒されていなかった事も推測できる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

このあたり、天童さんの「巻頭言」と併せて読むといいかもしれません。
http://michi01.com/tendoh/401ktg26740401.html

以上、お役に立てば幸いです。
[2017/08/09 03:14] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


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