先週日曜日の7月9日に放送された、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」で、「人生の失敗を生かすとき~あぶれ者たちの最終決戦~前編」という番組を見た。今回のドキュメンタリーの主人公は、広島県福山市にある学習塾「フジゼミ」の塾長、藤岡克義氏(41歳)である。一年ほど前だったか、やはり藤岡塾長を追いかけたドキュメンタリーを見て、ここにも一人、熱血塾長がいるんだなと嬉しく思ったものである。だから、「ザ・ノンフィクション」が藤岡塾長の第二弾を放送するというので、前々から楽しみにしていた亀さんであった。

第二弾の今回の場合、藤岡塾長を慕ってフジゼミで学ぶ、二人の若者を取り上げている。一人は医学部への進学を目指す本田君(26歳)、もう一人は東京の私立大学を目指す早望さん(19歳)だ。


このフジゼミには、落ちこぼれの若者たちが多く集まる。なぜか? それは、藤岡塾長が若者に対して、何故に大学に行くのか、換言すれば、何のために学問をするのかを、真剣に、そして誠意を持って伝えてくれるからだ。つまり、どのような人生を送ろうかと、悩みに悩むのが十代や二十代の若者というものであり、そうした若者に道標を示してくれるのが、熱血塾長の藤岡氏なのである。

思えば、亀さんも二十代の前半ころは生き方に迷い、時には自殺を考えていた一時もあった。そのあたりについては、拙稿「20代の自殺」にも書いている。
筆者は二十代のはじめ、人生に行き詰まって自殺を考えていた一時がありました。そんなおり、ニューヨークの日本レストランで一緒に働いていた友人の地元、群馬県沼田市の実家に数日泊めてもらい、その間に友人に尾瀬ヶ原を案内してもらったことがあります。季節は5月連休直前だったと記憶しています。車で大清水に到着した時は未だ辺りが真っ暗闇でした。車から降りて徒歩で尾瀬ヶ原に近づくにつれて、周囲も明るくなり始めたものの、依然としてあたりは濃霧に包まれて何も見えませんでした。やがて、嘘のように霧が晴れると、目の前には雄大な尾瀬ヶ原の大自然が忽然と姿を現したのです。その時、まさに人智を超越した「ある存在」を感じ取りました。爾来、数十年の歳月が経ちましたが、今にして思うに、あの時こそ心の中における役小角との出会いだったのではと、ふと思うのです。 http://pro.cocolog-tcom.com/edu/2010/03/post-4f89.html
一方、二人の息子は京都あるいは宮城で、それぞれの生きる道を自分で見つけた。なかなか自分の生き方を見つけられなかった、親である亀さんと比較するに、まさに月とスッポン(無論、スッポンは亀さんの方)であり、二人の息子を知る『みち』発行人・藤原源太郎さんの、「やはりトンビがタカを産んだというわけだな、ワッ、ハッハハハ---」という高笑いが、今にも聞こえてきそうだ…。
なお、同番組の後編が明日(7月16日)放送されるので、今回の亀さんの記事を読み、関心を持った読者はチャンネルを回してみるといいかも…。
 http://www.fujitv.co.jp/thenonfx/
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