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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
受験は博奕
先月下旬に弟が久しぶりに顔を出し、世界の政治・経済について多くを語り合った。話が一段落した後、いつものように賭博や任侠の世界について、あれこれ語り合っていると、予備校での授業を終えた息子が戻ってきた。彼は高校を卒業して数年、社会人としての生活を体験していく中で、自分が学びたい学問を見出し、大学への進学を決めている。その息子も交えて、大学受験について多くを語り合ったのだが、弟から色々と面黒い話を聞いたので一部を紹介しておこう。

弟の末娘は現役で都内の私立大学に合格している。世界情勢戦略誌『みち』の発行人、藤原源太郎さんの母校である。彼女はそろそろ受験勉強を始めなければということで、高校三年生の夏に予備校を探していたところ、ある予備校の窓口担当者に、「無料にするので、私どもの学校の受講生になってください」と話をもちかけられ、通うことにしたのだという。無料になるカラクリは、東進を叩き続けているMy News Japanの記事に詳しく、例えば以下の最新記事の場合、東進という予備校の舞台裏を暴露している。
現役東大特進スタッフが解説 “デキる生徒のためにデキない生徒がカネを払う”東進の低偏差値生搾取のカラクリ――「塾としてどうなのか?と、正直思います」

ちなみに、弟の末娘が通った予備校は東進ではない。

また、受験生である亀さんの息子に弟がしてくれたアドバイスも、実践的なものであった。たとえば…。

受験テクニックに徹せよ
弟に云わせれば、予備校は学問を学んだり、勉強の基礎を身につけたりする場ではない。徹底的に受験テクニックを身につける場だとのことで、まさにその通りだと思った。

山を張れ
ギャンブル人生を送ってきた弟らしいアドバイスである。たとえば、弟の末娘は日本史を受験科目に選んでいるが、弟は過去の出題傾向を分析し、末娘の受験の年は明治維新について出題される可能性大と睨み、徹底的に明治維新についてやらせたという。そして、弟の勘が的中、彼女は見事に合格を果たしている。


一通り当世の受験事情を語った後、弟がポツリと言った。「大学なんか行く価値は無いんだけどね…」、亀さんも即、「その通り!」と同意した。息子は、ただただ苦笑するのみ…(笑)。

現在、『サンカとともに 大地に生きる』を読み進めているが、同書を著した清水精一の小伝ページに以下のような記述がある。

1906(明治39)頃  18歳頃

   創立間もない京都帝国大学に入学。

   自分が迷いから抜け出せないのは知識が不足しているせいであろう、疑問の解決にはやはり
   知識を求める以外にないのではないかと考え、知識を獲得するために大学に進んだ。
   人類の生命が正しく生かされるためにはまず経済の根本の解明が不可欠であると考えて
   経済学部に入学。マルクス経済学者河上肇に学ぶ。
   しかし知識の道はそれが深くなればなる程、迷いもまた深くなった。
   「いかに生きるべきか」の根本問題はいよいよ深刻さを増すばかりであった。

1910(明治43)頃  22歳頃

   経済学のみではものの判断がはっきりしないと考えて哲学科に再入学。京都学派の創始者
   西田幾多郎に学ぶ。しかしながら満足は得られず、益々分からなくなった。
   「知識の世界は無明の迷いの世界であり、智慧の世界に入らなければ光明の安心は無い」、
   というのが仏教の教えであるが、当時はまだそういうことは分からなかったため大いに煩悶した。

   次第にデカダン生活へと流れて行った。
   酒を飲んで誤魔化す逃避の日々が続いた。
   酒に浸っていなければ生きて行けないほどの苦しさが半年程続いた。
   後日清水師は「何回か自殺も企てた」と回想しておられるが、それはこの頃のことであろうか。

清水精一師の略歴及び思想の概要

17050802.jpg 17050801.jpg
河上肇(左)と西田幾多郎(右)


清水18~22歳の頃の話だが、その年齢に相当する息子も、彼なりの考えで大学への進学を決めたのだろう。今後、どのような道を歩むのかは分からないが、親として見守りつつ、陰ながら応援していきたい。

【別報】
17050803.jpg
17050804.jpg
昨日の東京新聞に載った吉永小百合の「私の十本」(12)。

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[2017/05/08 10:57] | # [ 編集 ]


予備校という現場の教師の立場からの貴重な意見、有り難うございました。

小室直樹の数学論に小生も思うところが多かったので、息子らには『虚数の情緒』を小学生の時にプレゼントしたことがあります。同書については旧ブログで取り上げました。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/2005/06/post_e95e.html

また、今は脱会していますが、かつて息子たちは日本数学協会の会員でした。結局、受験生の息子は文系に進むことにしたようで、最初は数学を選択したかったようですが、予備校のカウンセラーと相談した結果、英・国・世界史の三科目に絞ったとのことです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。
[2017/05/09 03:50] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


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