「トランプ政権の誕生によってTPPは頓挫した。にもかかわらず、安倍政権はグローバル企業に奉仕するための政策を推進し続けているということである。」という主張に対して、問題があるという趣旨で亀さんは引用しています。しかし、この主張のどこが問題なのか全く説明されていません。(数日前のブログにも同じようなことがありました。)
安倍政権や多くのマスコミは、TPPの問題を自由貿易か保護貿易かという問題に矮小化しようとしています。(昨日のBS・TBSの夜の番組でもそうでした。)しかし、トランプがTPPからの離脱を宣言したのは、グローバル企業が人件費の安い国に生産拠点を移し、その結果、アメリカ国内の産業が空洞化し、労働者の生活基盤が失われるという理由からでした。TPPに加盟すれば日本でも同様の事態が生じると考えられます。(すでにそのような傾向は見られますが。)したがって、上に引用した文章の指摘について私は正しいと思います。
翻訳家の亀さんにこのようなことを言うのは失礼かもしれませんが、文章の中で特定のことを主張し、それが読者に理解されるためには、その文章の中で(あるいは他の文章を明示して)論拠を示すことが必要です。
[2017/04/23 18:17]
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tkkwさん、投稿有り難うございました。
さて、小生がTPPについて『月刊日本』から引用した以下の文…
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トランプ政権の誕生によってTPPは頓挫した。にもかかわらず、安倍政権はグローバル企業に奉仕するための政策を推進し続けているということである。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の文で問題なのは、TPPはもとより、「安倍政権はグローバル企業に奉仕するための政策を推進し続けている」という点であり、その意味で月刊日本の主張は間違っています。ネオコンを斬り捨てた安倍首相が目指しているのは、ネオコンの背後にいるグローバル企業に〝奉仕〟することではなく、ロシアや中国といった近隣諸国との〝対等な付き合い〟です。
> 安倍政権や多くのマスコミは、TPPの問題を自由貿易か保護貿易かという問題に矮小化しようとしています。
tkkwさんは「安倍政権や多くのマスコミ」と、安倍政権とマスコミを一緒くたにしているようですが、安倍政権、殊に安倍首相はステーツマンであり、当たり障りのないことを言うことが多いものだし、時には嘘もつくこともあります。ここで肝心なのは、政治家には「嘘が許される」という、暗黙のルールを思い出すということです。
> トランプがTPPからの離脱を宣言したのは、グローバル企業が人件費の安い国に生産拠点を移し、その結果、アメリカ国内の産業が空洞化し、労働者の生活基盤が失われるという理由からでした。
トランプ政権が発足した当時は、tkkwさんの仰せのとおりでした。小生も、トランプは今でも「アメリカ・ファースト」を忘れていないと思います。だか、その後のシリアへのミサイル攻撃を例に挙げるまでもなく、「他国を侵略しない」という公約をはじめ、次々とトランプは公約を破っているのは、何故でしょうか? こうしたトランプが〝心変わりした〟理由、あるいは冒頭の安倍首相が官邸のネオコンを追放した経緯などについては、スプートニクや掲示板「放知技」に目を通せば、自ずと理解いただけるものと思います。ともあれ、今のアメリカはトランプ政権発足前のように戦争屋の国に戻っており、このままでは「アメリカ・ファースト」の実行は困難です。
最後に、拙ブログでは時事問題に関しては、掲示板「放知技」の読者を念頭に解説の形で書いています。よって、あるていどは説明せずとも分かってもらえるという前提で書いていますので、tkkwさんにおかれましても今後は是非「放知技」も併読ください。また、小生は翻訳家ではなく翻訳者です。そのため、時には返信が遅れることも多々あります。よって、今後において質問などがあるようでしたら、「放知技」の方に投稿ください。小生が忙しい時は、別の者が回答してくれると思います。
http://grnba.bbs.fc2.com/
以上、よろしくお願い致します。
[2017/04/23 20:24]
URL | 亀さん #FlJCcfGk
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