
 東京新聞夕刊(3月10日)
本稿の主題である「カラー革命」について、デジタル大辞泉は以下のように定義している。
2000年代に複数の旧ソ連国家で独裁的政権の交代を求めて起こった民主化運動が、非暴力の象徴として色や花の名を冠したことを指す。2003年グルジア(ジョージア)のバラ革命、2004年ウクライナのオレンジ革命、2005年キルギスのチューリップ革命など。色の革命。花の革命。
この定義が間違っていることは、とっくの昔に読者は気づいておられることだろう。「独裁的政権の交代を求めて起こった民主化運動」と、大辞泉は定義しているのだが、出鱈目もいいところである。カラー革命を引き起こしたのは好戦派ネオコンであり、連中は他国で戦争を引き起こしたり、他国の経済体制を支配したりすることで、金儲けをしてきたのである。またカラー〝革命〟と呼ぶのも可笑しい。実際は革命ではなく、〝クーデター〟だからだ(以下、堺のおっさんの青色の囲みを参照)。
 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16034724/900/
 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16034724/910/
数年前まで、好戦派ネオコンは連勝(○)に次ぐ連勝であった。ところが、2014年のクリミア・東部紛争を境に負け(●)が込むようになる。
○...バラ革命(2003年、グルジア) ○...オレンジ革命(2004年、ウクライナ) ○...チューリップ革命(2005年、キルギス) ○...リビア内戦(2011年) ●...クリミア・東部紛争(2014年) ●...シリア内戦(2015年)
そうした流れの中でのトランプ新大統領の誕生は、ネオコンにとって正に悪夢となった。かつ、ユーラシアではクリミアに代表されるように、プーチンが睨みを利かせている限り、ネオコンは好き勝手なことができなくなったし、イラクやリビアに続いて、シリアでもカラー革命を引き起こそうと企てたものの、結局はプーチンに主導権を握られてしまっている。そこで、ネオコンにとって最後の巣窟である韓国と日本でカラー革命を企んだものの、韓国の場合は朴大統領を引きずり降ろした(罷免)までは良かったが、次の大統領に据えるつもりだった潘基文(パン・ギムン)が降りてしまったため、ネオコンは途方に暮れている。そのあたりについては、上に示す堺のおっさんの投稿に詳しい。
翻って日本の場合、安倍首相はネオコンを斬り捨て、好戦派ネオコンと対峙するトランプ派に鞍替えした。
ネオコンを斬り捨てた安倍晋三首相は、どれだけ評価しても評価しすぎるということはなく、われわれは奴隷から半奴隷へと〝昇格〟したのである。 「奴隷から半奴隷へ
無論、ネオコンも裏切り者の安倍首相に対して、直ちに手を打っている。連日のように報道されている森友学園事件がそれで、安倍首相を退陣に追い込もうと狙ったものの、昨日の記者会見で籠池泰典理事長が退任の意向を表明、ネオコンの企みは水の泡となった。以下は日本を代表するネオコン新聞、産経ニュース(3月2日付け)のトップページで、異常なまでに森友学園の報道に力を入れているのが分かるだろう(嗤)。

【別報】
 あの日から6年…。今年も午後2時46分に黙祷を捧げたい(東京新聞夕刊)。
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