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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
ピカソと園山俊二の〝線〟
志波秀宇さんの新刊本、『まんが★漫画★MANGA』を読み進めている。志波さんが、村上もとか、かわぐちかいじ、森秀樹といった、一流の漫画家と交流があることは、まほろば会に志波さんが寄贈してくれたという、『沈黙の艦隊』や『墨攻』から、ある程度の察しはついていた。その後、まほろば会の主である天童さんが、『沈黙の艦隊』と『墨攻』を全巻、亀さんの愚息にプレゼントしてくれたことは、拙稿「いぃ~ねぇ、よつばと!」に書いた。

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ところがである、家に届いた『まんが★漫画★MANGA』の腰巻きを見て、文字通り「そうそうたる漫画家」を、志波さんが担当していたことを知り、腰巻き…、ではなくて腰が抜けた。現在、沢山の本と並行して読み進めているが、最も強く印象に残ったのが以下の行である(傍線は亀さん)。

定規の使いすぎにも注意してほしい。設計図を書くのではなく漫画を描くのだから、直線一つにしても定規よりフリーハンドの直線のほうが味がある。何といっても美しい。大学の漫研の大先輩に園山俊二という漫画家がいた。「ビッグコミック」誌で二、三年間担当をしたこともあるが、ほんとうに優しく気をつかう人だった。大学の漫研にはその園山俊二の伝説が残っていた。
―――園山先輩は定規よりまっすぐな直線を引けた。
ちなみに園山俊二の名作『ギャートルズ』に描かれた地平線は、たしかに無限の地平を描くまっすぐな直線に見える。見ていただければわかるが、語義的に「まっすぐ」ではない。だがそこには無限に広がるまっすぐな直線が見えるのだ。

『まんが★漫画★MANGA』p.42~43


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園山俊二の〝線〟

上記の行を読んで思い出したのが、今東光のピカソ観である。以下に転載しておこう(傍線は亀さん)。

ピカソの絵のどこがいい?

和尚が二科展に入選したと聞いたので、質問したい。いったい和尚は、ピカソの絵に価値があると思うか?
先日、オレが見た高価な絵は、ただ有名な画家のサインの入ったきたならしい絵としか見えなかったが、他の安物の中には何とかいい絵にしようとしたあとが見うけられ、さわやかた感じを受けたものがあった。だいたい絵というものは、人に何か感動を与えなくてもよいものであろうか?あのピカソの絵をオレはどうしてもよいとは思わたいし、その価値というか高値についても不満だ。なにも心に訴えてくるものがなくとも、「いい絵だ」といわれると、そう思わざるをえないような風潮があるようだ。何だがだまされているみたいでくやしい。和尚はその点をどう思うのか教えてくれ。

(北九州市小倉南区 18歳 児玉敦)

てめえみたいな奴は、絵なんて見る資格ないよ。ピカソの凄さもわからねえくせにだな、「さわやかな絵」って、一体どんな絵なんだい?アメリカあたりのビスケットの箱の蓋の美人画なんか見て、「縞麗に描いてあるな」と感心してりゃあちょうどいい程度だ。もっともっとたくさん良い絵を見て、できればルネッサンス初期の絵あたりから見ていって、そして近代絵画まで発達してきたのをずうっと見て、はじめてピカソというものがわかってくるもんでね。てめえみたいな無知な野郎にピカソなんざ、とても無理だ。絵を何十年も描いた奴じゃないと、あのピカソの線一本ですら出ないほどだ。てめえなんぞはビスケットの箱の絵がちょうどいいってとこよ。ピカソなんぞを論ずる資格なんかない。

また絵の値段というものは、あって無きがごとくなもんなんだが、画商の手に渡ると、いわゆる市場価値というプライスが出てくる。特にピカソなんか、画商の手に渡ったら宝石と同じ。ダイヤモンドクラスだよ。そのダイヤモンドを考えてみればわかるだろうが。原石の時はただの石ころと同じで、土人にとってもなんの価値もありゃあしない。だけどいったん加工されて市場に出れば、一カラット何十万何百万という値がつけられる。そういう原理がわからなげりゃあ、絵の値段についていくら説明したってわかりゃあしねえよ。

オレの絵だって、ダイヤだぞ。ワハハハ……。

『続極道辻説法』p.133~134


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     ピカソの〝線〟

亀さんも中学生の時に漫画家を夢見ていたが、結局夢で終わった…。

【おまけ 1】
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『昭和のこども』第3巻

【おまけ 2】
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7月23日付け東京新聞朝刊

【おまけ 3】

店主 あんたこれ売るんだね?いくら?え?いくら?

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 そうねえ、いくらって…

店主 断っておくけどそんな高い金は出せないよ。落書きのようなもんなんだから。いくら?早く言いなさい!

 それじゃあ電車賃使ってきたことだし…

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店主 そりゃ高い。いくらなんでもそんな高い金出せないよ。

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 負けるよオ、オレもちょっと高いんじゃなえかなと思ったんだ。

店主 これでどうだ?これなら買う。

 半分か…?

店主 じゃ、もう一本色つけようこれだな、これ。

 まー、まーしょうがねえな。

店主 吉田、6万円の領収書いて!

 おじさん、今何て言った?6万円!?

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「男はつらいよ第17作 寅次郎夕焼け小焼け」

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[2016/07/24 21:50] | # [ 編集 ]

ご無沙汰しております
「ホ」の字にも負けず、お元気そうでなりよりです。

> 園山氏は50年以上前からの愛読でした。線だけで人を惹きつける方でした。

実は、園山氏と筆者の志波さんは、大学の漫研で先輩・後輩の間柄でした。そうしたこともあり、生前の園山氏とのお付き合いは、深いものがあったようです。

> しかし、最近の漫画は面白くなくなりました。

志波さんも今回紹介した自著で、そのあたりの理由をズバリ書いています。要するに、反骨精神がなくなったためです。たとえば、今のテレビや新聞が面白くないのも、テレビ局の報道記者や新聞記者が、社会の木鐸としてのジャーナリズム精神を捨て、単なるサラリーマンに落ちぶれたからです。同様に、最近の漫画家のほとんどに、反骨精神を見出すことはありません。そのあたりに、最近の漫画がつまらなくなった、最大の理由があります。
[2016/07/25 03:26] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


大体雑誌には、これを読むために買うという看板の連載があったのですがそれがなくなりました。
最近は天智と天武ぐらいでしたが
終わってしまいました。
[2016/07/25 20:29] URL | ひろいえ #- [ 編集 ]


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