昨夜の暴風で散りかけていた桜の花も、大分散ってしまったようだ。神計らいで金曜日(4月5日)にNHKの美の壺「桜」を観た。案内役は草刈正雄で、以下は同番組の詳細である。
春と言えば桜!一斉に咲き誇り、華麗に舞い散る花を人々は愛し、その美をたたえる珠玉の工芸品も生み出してきた。花びらの淡い色を再現した桜のかんざしは若い女性に大人気。桜染という天然の染め物は、幹に閉じ込められた繊細な色で染め上げる。花が自ずと発光するような、夜桜の幻想的な美の秘密とは? 桜吹雪に魅せられ、散る桜を描いた豪華な着物をいくつも作った作家・宇野千代。日本人をとりこにする桜の美を味わい尽くす。

散りゆく桜を眺めながら、昨年の東京新聞の記事を思い出した。6月1日の夕刊に載った「回天で出撃 19歳の遺書」である。同じ年頃の息子たちを思いながら同記事を読んだが、死に逝く若者の心情を思うと胸が痛んだ。


※上記記事が削除された場合、中国新聞で読むことができる。 http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=2012060110270460_ja
その頃、NHKで放送された「15歳の志願兵」を鑑賞したのも、同記事がきっかけであった。

だから、昨日『文殊菩薩(ブログ版)』で読んだ「散りゆく者たちがリクエストした“湖畔の宿”」が、一層胸に迫ったのだろう。同記事の結びの言葉を心に刻んでおきたい。
戦後の日本人は彼らの尊い散華を決して忘れずに、日本を独立自尊の良い国にする責務がある。

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