
今東光和尚のゼスイット観以外に印象に残った『南米耳袋』の行は、極東裁判に関するものである。以下の行を目にしたとき、思わず喝采した。
アングロ・サクソン族は世界を股にして至るところを侵略した。その不信が彼等を対立させているのだ。あれほどの侵略者どもが戦争裁判といういかさま芝居で、日本に侵略国と烙印を捺したのだから、これほどの世紀の猿芝居があるだろうか。『南米耳袋』p.239
角田儒郎氏が東京裁判を裁いた内容の『日本の継戦』を読み、さらに田辺敏雄氏の『検証 旧日本軍の「悪行」』の第一章・「東京裁判史観への道」に目を通した直後だけに、思わず喝采したのだった。それにしても、猿芝居とはよくぞ言ったものだ(笑)。
ところで、東京新聞の夕刊で「水軍遙かなり」という連載小説があるが、昨日アップした記事「今東光とゼスイット」と深く関連してくる。いずれ単行本になると思うが、何処まで豊臣秀吉の正体を明らかにできるか、楽しみである。



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