歯科&音楽ウォッチャーさんから、近状報告を兼ねた便りが届いた。未だに信州の山奥にある実家で、連日荷物整理や家の修理に追われているようだ。ある日なんかペンキを蹴っ飛ばし、身体中ペンキだらけになったというあたり、いかに歯科&音楽ウォッチャーさんらしい、微笑ましい便りだった(笑)。
今回は、「オレオレ詐欺」が主テーマだ。そういえば、亀さんの住んでいる街も昼間、「今日はオレオレ詐欺の電話が市内に数件かかっています。お気を付けください…」というパトカーの放送が喧しい。あと、最近は「行方不明者を捜しています。男性で年齢は70歳、服装は…」という放送も多くなってきている。ホの字が原因なのか高齢化が原因なのか、どっちなのかはビミョーなところだけど…。また、深夜から明け方にかけて、救急車のサイレンがけたたましく鳴り響かない日はほとんどない。
それはともかく、ここ1~2年、夕方のNHKのニュース番組で、連日のようにオレオレ詐欺の注意呼びかけを繰り返していること、ここ1~2年、パトカーがオレオレ詐欺注意の放送を流すようになったこと、ここ1~2年、ATMで引き出せる金額が50万円前後に制限されたこと、どれも底で繋がっていると思うね。それをグローバルな視点で見事に解説していたのが、掲示板「放知技」の以下の投稿だった。 http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15711778/906/
ところで、実家の周辺の大自然とか、何か写真があれば、本記事のアクセントに使いたいのだが、1~2枚お願い!
→と、頼んだところ、さっそく以下の4枚を送ってくれた。多謝!
 旅先の尾道で (左)・(右)
 歯科&音楽ウォッチャーさんの故郷 (左)・(右)
このところ、野暮用で実家へ行く度に埃だらけになっている四畳半倉庫の整理やら掃除を少しずつしているのですが、何せ狭いスペースなので掃除をするのも一騒動。山と積み重ねてある埃まみれの段ボール箱等を外に出してから床掃除をするのですが、その前に床板の傷みを確認して取り替えなければならないところがあれば、ホームセンターまで走り床板材料やペンキを買い込み日曜大工。床板が出来上がり好みの色でペンキ塗り。ペンキが乾く間に倉庫内の掃除と思った矢先に予期せぬ雨。慌てて段ボールを倉庫に放り込んでいる間にペンキ缶を蹴り飛ばしスニーカーもGパンの裾もペンキまみれの踏んだり蹴ったり。山の天気は変わりやすいのか、この先しばらくは山のご機嫌伺いをしながら倉庫整理が続きそうです。
段ボールの山と格闘しているとき、ラジオからニュースが流れてきて、オレオレ詐欺の被害について触れておりました。 「オレオレ詐欺の被害」を聞いているうちに、ある地方紙に載った興味深い記事を思い出しました・・・といっても、つい昨年の後半のこと。
ある地方紙に載った記事は・・・「犯罪者扱いの本末転倒」とのタイトルのもと以下のような内容が・・・。 「Y銀行にお金を預けていた預金者が口座解約、その他の入り用で自ら引き出しに行ったところ、オレオレ詐欺に引っかかったのではないかと散々疑われ、挙げ句の果てに、警察を呼ばれて、まるで犯罪人のように事情聴取を受けるということが頻繁に起こり、当事者たちを憤慨させている。 銀行に預けていた自分のお金を本人が自由に引き出すことが出来ないのである。一回の引き出し限度額が設定され、まとまったお金を引き出そうとすると窓口で疑いの眼差しを向けられ、Y銀行の資産を減らそうとする悪い奴のような扱いで通報されるのだからたまらない。 Y銀行が預かっている預金は預金者のものなのか?それとも、Y銀行のものなのか? すべての預金者にとって他人事では済まない出来事が起こっている。預金者保護のはずが、統制強まり解約も出来ぬ実態」 ここまでを前置きとして、次に具体的にある銀行利用者のケースを紹介している。 ## Aさん(50代)は、Y銀行に口座をつくって30年以上利用してきた。最近になり複数あった金融機関の預金を整理しようと思い、Y銀行の口座解約することにした。 預金していた180万円を引き出そうとY銀行OO支店に行った。窓口で、 「本人確認が必要です」といわれたので、運転免許証を示したが、 「180万円は高額なので、一度に引き出せません」と言われた。 「では、いくらまでなら引き出せますか」と聞くと、 「50から60万円ぐらいまでなら・・・」という。 Aさんは仕方なく、その時は60万円を引き出し、翌日また出向き、60万円を引き出す。 3日目に最後の60万円を引き出そうとした。すると、3日目、窓口係の女性スタッフの上司が現れ、 「これほどの額のお金を短期間で引き出すのは異常だ。何に使うのか?」と聞くので、Aさんが、 「プライバシーに関わることをあれこれ詮索されたくない」と断ると、 「最近は、オレオレ詐欺の被害が増えているので・・・」という。 Aさんが、「オレオレ詐欺の被害が増えていることは知っているし、それをなくすために協力は惜しまない。しかし、今日は、本人がきて、本人の口座からお金を引き出して自分のために使いたいと言っているのに・・・何故、オレオレ詐欺なのか?」と問うと、 「本人だと言った人で犯罪につながった例が最近もある」と言って聞かない。 そして、「どうしても引き出したいと言うのなら、警察を呼ぶから、警察の前で釈明して欲しい」と言うので、Aさんは、驚き、 「ずっとY銀行を利用してきたのに何故、犯罪人のような扱いを受けなければならないのか。話にならない」と言って帰った。 しかし、帰ってからも、どうにも腑に落ちない。 何故、自分のお金をY銀行が、「私のお金(銀行のもの)」といわんばかりの態度で拘束するのか。そして、警察に通報されなければならないのか。 仮に、警察に通報されるのであれば、一体なにが問題なのか。聞いてみようと思った。 更に、預金者を警察に突き出す銀行というのが本当にあるのか見てみようと思った。 翌日、Aさんは再びY銀行OO支店を訪れ、「口座を解約したい。どうしても警察を呼ぶというなら呼んでくれ」と伝えた。 Aさんが、「警察を呼ぶというのは、支店長の方針なのか」と聞くと、昨日、窓口で応対した女性スタッフの上司が、「いいえ、本店の頭取Kの命令です」という。そして、暫くするとパトカーで巡回している地域第1班の2人の制服警官が本当にやって来た。更に、S署刑事課の刑事4人がやって来て警察手帳を見せ、フロアーの隅で、他の客や銀行員が注目する中でAさんは、6人の警官に取り囲まれることになった。 「自分の預金を下ろしに来ただけなのに、どうしてこんな目にあわなければならないのか・・・もう二度とY銀行にはお金を預けない」と心の中で思いながら、昨日から腑に落ちなかった疑問についてぶつけてみた。預金者を悪者にする銀行にも驚いたが、警察が真顔で6人もやってきたから、これは、一体何が起きているのか確かめなければと思いついた。 そして、刑事の説明を聞いてわかったことは・・・ 「最近、県内S市では振り込め詐欺が多い。毎日のように事件が起こっている。100万円~200万円以上の高額出金があった場合、高齢者であろうが30代であろうがY銀行から警察に通報が行き警察が事情を聞くシステムになっている。1日に何件もある場合があり、月にして30件は下らないのではないか」という。そして、警察が来たといって恐怖を感じたり、「自分のお金を下ろしに来ただけです」と言って怒り出す人が非常に多いということだった。 特に高齢者の場合、「高額出金は車を購入するため」と説明しても警察は「高齢者は節約するのが普通で、あまり新車を買わない」とみなして、それだけで信用せずディーラーは何処か?車種はなにかなど根掘り葉掘り聞き出すし、不審な点があれば、後日、家族に聞き込みも入れる。 銀行を解約し、郵便局に預金すると考えている高齢者がいたとして、銀行窓口で郵便局にとはいえないので、目的を口ごもると、郵便局に預金するまで警察がついてくることもあるという。 Y銀行の資産が目減りすることを防ぐために警察がその度に出動しているのかと驚かせたが、オレオレ詐欺を防ぐために警察からお願いしている面もあるんですよと何度も繰り返していた。
Aさんが、一連の顛末を社会に公表する旨を伝えると、たちまち態度が変わり、残りの60万円を持ってきて解約手続きは無事に終わった。
同じS市内OOO金庫に同じ場合の対応を聞いてみると、 「200万円までの現金の引き出しなら、通帳と印鑑を窓口に持って行けば出来る。200万円以上の引き出しとなると免許証などの本人確認をさせてもらうことが法律で決められている。高齢者の場合、オレオレ詐欺の心配があるので質問をさせてもらって本人の意志を確認する場合がある。警察からも、声かけをしっかりしてくださいといわれているので。警察への通報など滅多にしない。ましてや、高齢者以外ではあり得ない」 といったものだった。
客が預金を引き出そうとすると警察に通報して、引き出すことを躊躇させるような対応はどの銀行もやっていることではなく、預金者のお金は「私のもの(銀行のもの)」と見なす体質がY銀行の場合特に強いことを伺わせている。
法律では、平成25年(2013年)4月1日から施行された犯罪収益移転防止法により、200万円を超える取引については厳格な顧客管理を行うことを義務づけられている。 OOO金庫の対応が全国の金融機関と比べても標準的なもののようだ。Y銀行が何故、限度額60万円ルールを適用しているのかは、わかっていない。法的解釈が違うのか。Y銀行による独特の設定があるようだ。
預金者の大事なお金・・・ではなく、私たちのお金と思っているY銀行。私たちのお金を引き出しにくる預金者は悪い預金者なので、警察に通報するという驚くべき思考回路。 日頃から数百万程度の預金者など侮辱しきっている世界観が警察に突き出してもかまわぬという態度に現れていることを強く感じた。支店長クラスが頭を下げる億単位の預金者なら果たして警察に通報するか。 自分の貯金を自由に引き出すことが出来ない。それを聞くと、預金封鎖を脳裏に浮かべる人も多いはず・・・・・ ・・・・オレオレ詐欺の取り締まりを名目にして金融資産の移動に制限をかけ、終いには預金者を警察に突き出すまでになった。預金者のお金は「銀行のもの」という以上に、国民の金融資産は為政者のものとみなして、海外に行ってはODAを得意げになってばらまいたり、デタラメな借金財政で使い果たし、一方では原資となる預金について、預金者による引き出しを制限する事態となっている。預金は一体誰のものか?を考えさせられる。##
さて、このエピソードは、あの国、この国・・・一体何処の国で起きたことなのか。銀行で自分の預金引き出しをするは犯罪者!!預金者のカネは「オレ(銀行)のカネ」。
医療に命を危うくされ、白い魔物(砂糖)に蝕まれ、加えて預金は銀行の食い物。魔力・狂力の三拍子といったところでしょうか。
何時だったか・・・もう随分前のことですが、青い目のおじさんが、「銀行は強盗 外資はハイエナ」というタイトルの本を紹介しておりました。四畳半倉庫に放り込んである段ボール箱の何処かで寝ているはずですが、引っ張り出すのもまた一騒動です。
追記
この春先、東京のど真ん中から九州へと避難・・・引っ越しした古い付き合いの友人がおります。「荷物をといてとりあえずは落ち着いたので、一度、遊びに来ないか」との誘いがかかり、O十年ぶりに夢の新幹線で博多~鹿児島を駆け足で回って来ました。はっきりとは口にしませんでしたが、引っ越しの理由はどうやら、?問題にあるようでした。友人と過ごした後、尾道から神辺・湯野を巡りましたが、尾道では、ゆっくりと日向ぼっこしながら瀬戸内を眺めることの出来る良いポイントを見つけました。また、湯野においては、珍しい形の瓦を見てきました。これは亀さんも興味を引くものと思いますが・・・・。
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